9月3日はぐっすりの語呂あわせから、「睡眠の日」にあたりますが、「ぐっすり」って、なんとも変な言い回しではないですか? 気になって語源を調べてみたところ「Good sleep」からきている説もありましたが、江戸時代の書物にすでに「ぐっすり」があることからして、これはこじつけのようです。そもそものところははっきりしないものの、「十分な様子」を言い表す言葉が元になっているようです。
十分な状態つまり「ぐっすり」は、どのような時に感じますか?
朝目覚めがよくて、
夜中に途中で起きることもなく、
朝まで通して眠れた日、でしょうか?
こんなデータがあります。
<6時間睡眠を2週間続けると、徹夜レベルまで作業効率が低下する>というものです。
ん??
6時間なんて、もしかすると良く寝ているレベルなのに! なんていう方も多いのではないでしょうか?
成人男女の推奨睡眠時間からみれば、6時間は最低ラインです。いわば赤点ギリギリ、でもいつもそのライン際の人にとってみれば、当たり前ですし、さらに言えば、ほぼ毎日6時間を切る人にとっては、上出来の日。それが徹夜レベルだとすれば、何故自分で不快にならないのか?
答えは、睡眠不足は自分では感じにくいからです。
さらにいえば、ぐっすり寝たという感覚と、カラダの感覚は違っています。睡眠時間は脳を休める時間帯とカラダを修復する時間が別々に存在します。そのため、脳はすっきりしていても、カラダはまだ、という時もあるのです。
逆に、「毎日朝方まで眠れない」と不眠を訴える人を検査したところ、脳波的にはしっかり眠れていた場合もあります。それくらい、自分の「ぐっすり」はあてにならない時もあるということです。
夏の疲れを癒すためにも心身満足する「ぐっすり」が得られますように。
では、今宵も良い眠りを。
ヨシダヨウコ
ネムリノチカラ