朝起きて「今日も一日頑張ろう」とか「楽しみだわ」と思えるような睡眠なら、なんの問題もありませんが、これとは反対に「眠った気がしない」「疲れが取れない、逆に増した感じがする」、あるいは頭痛などの症状がある人はいらっしゃいますか?
さらに昼間、活動中にも関わらず、ものすごい眠気に襲われて気を失うように一瞬寝てしまうとか、車の運転中に「ハッ!」として目をつぶっていたことに気づくなど、大事故に繋がるような思いをしたことはないでしょうか。
こんな症状がある人に疑われるのが、睡眠時無呼吸症候群。
眠っている時に呼吸が停止し、さまざまな影響がカラダに現れてきます。男女問わず症状が出ますが男性の方が多く、女性は閉経後からこの症状が出ることが多いようです。
理由はいくつかありますが、空気の通り道である気道が首回りの脂肪やまたは筋肉などで狭くなること、扁桃腺肥大、舌の落ち込み、顎の小ささや鼻の病気などから引き起こされるようです。
太った男性が大音量のいびきをかく。そんなイメージがある睡眠時無呼吸症候群ですが、子どもでも扁桃腺肥大でなりますし、スラリとした女性でも顎の形によって、この悩みを持つ方もいます。
睡眠時無呼吸症候群はさまざまな病気を誘発
まずは、昼間にあまりにも眠いことが続くとか、いびきがすごい、また家族の方に「就寝時、息をしていない」と言われたら、一度専門病院で診ていただく方が良いでしょう。
この睡眠時無呼吸症候群に関しては、何か自分で寝具を変えたり、生活リズムを整えても改善されないことが多く、重症度にもよりますが、CPAP(シーパップ)と呼ばれる、睡眠中に強制的に空気を送り込む装置などを使うことで、頭の中のモヤが晴れたように劇的に楽になったという方が多いのも事実です。
今ではこのCPAPも小型化して出張などに持っていけるほど小さいものもあるくらいです。
治療をしない場合、気道が確保されず就寝時に息ができないことで、酸欠になり、交感神経が過剰に働きすぎてしまいますので、呼吸をしやすくする必要があります。
本来なら副交感神経を優位にしてリラックスしている状態なのに、なぜかプールの中に潜ったように息苦しいわけですから、交感神経が優位となり真逆の反応で自立神経の機能バランスを崩してしまいます。
それだけではなく、ホルモン分泌の変化、高血圧、脳卒中、心筋梗塞、認知症などを引き起こし、そして放置することで突然死もありえるため要注意です。
女性は無縁!
そう決めつけず、何か予兆のような症状があれば自分でアプリを使ってイビキを録音するとか、夜間の状態を家族の方に聞くなどして、まずは確認してみてくださいね。
では、今宵も良い眠りを。
眠りの力があなたを変えるネムリノチカラ代表、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコでした!