春、桜、
毎年、いつの間にか散ってしまう桜、
みなさんは、今年はちゃんとお花見しましたか?
漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です
桜が、きれいに咲くためには
いったん氣温がぐっと下がる必要があるとか。
それを「休眠打破」って、
呼ぶのだそうです。
さて、私たちの身体も
小宇宙であります、ゆえに
身体の中にも季節があります。
あったかいなぁ、春だなぁ〜〜って、
思わせておいて、ぐっと冷え込む日がある。
だからこそ、
春がきた!という喜びが大きいのかも
しれませんね。
最近の漢方カウンセリングで、
『口が苦いんです、、、先生』
そんな相談がありました
なるほど、きましたー
実はこれ、春にありがちな
「肝」の症状のひとつ。
春という季節は
漢方では、「肝」の季節といわれます。
「肝」とは、
解毒し、流し、めぐらせて、
こころとからだを健やかに保つための
五臓のひとつ。
気温も上がってきて、草木が芽を出し
万物が生まれ、
エネルギーあふれてくる春に
肝の働きは高ぶり
瘀血(ドロドロ血)が上昇しやすくなる
いらない熱が身体にこもる
そうすると、
口が苦い
イライラする
焦燥感
などの症状がでてきます
肝がうまく働いているときは、
ちゃんと
「肝がすわる」
覚悟が決まる
物事がスラスラ進む
氣分もスムース
すべての流れがよくなるわけです
口が苦い、などの症状がでた時は
なんとなく、思うように進まない
そんなことが
あるかもしれません
肝がすわってない
覚悟が決まらない
やるべきことがわからない
そんな自分に自信がない
それは、「肝」の失調のサインかも?!
身体からのメッセージです
「肝」の失調のサインとは? くわしくは次のページへ。
メッセージに氣づくための
身体からのサインで、
自分を観察してみてください
1、舌
⚫︎周りが赤い
⚫︎黄色っぽい苔がべったり
⚫︎ピクピク揺れる
2、爪
⚫︎白く濁る
⚫︎爪が割れやすい
⚫︎縦のすじが多い
3、顔
⚫︎頬に赤み
⚫︎目の周りにシミ
⚫︎鼻の頭が赤い
本来「肝」の働きは
①全身に氣をめぐらせる
———–エネルギーが満ちる
②精神を安定させる
———いつも氣分がいい、機嫌が良い
③消化を助ける
———–脂物を食べてもスッキリ
④目の働きを正常にする
———-よく見える、疲れない
⑤血を貯蔵する
———-月経順調・お肌つやつや
⑥筋の働きを維持する
–つったり、張ったりしない、しなやかな身体
こんなにたくさんの働きをもって、
私たちを助けてくれる
だから
「肝」がちゃんと働いてくれるために
◯夜の12時前に寝る
特に肝の時間とされる夜の12時〜3時までは、ぐっすり眠るように。
◯暴飲暴食を避ける
◯ストレスはその日のうちに解消する
◯緑の野菜をたくさん食べる
◯香りのよいものを多く摂る
など、
できることをやってみてくださいね!
漢方薬は、
柴胡という生薬の入っているものが
おすすめです。
例えば
小柴胡湯(しょうさいことう)
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)など
漢方薬は、
専門家に相談の上、お飲みください。
春、うらら
さらりと
風のごとく
さわやかに
花を愛で、緑をながめ
さぁ、スタート!
やりたいこと、やるべきこと、
肝をすえて
しっかり楽しんでいきましょう
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
漢方カウンセリングルームKaon
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