閉経世代のOur Ageスタッフ&素敵女医にアンケート
「かかりつけ婦人科医」が必要な理由
体が変化していく時期に、頼りになるかかりつけ婦人科医。
皆さんがどんな医師とどのようなかかわり方をしているのか、詳しく聞きました。
増田美加さん
女性医療ジャーナリスト 55 歳
かかりつけ婦人科医を持つことは
基本的かつ大切なこと
「閉経世代の女性が不調を感じた際の、ファーストチョイスは婦人科です。私は30 代で子宮筋腫がわかり、かかりつけ婦人科医に診てもらう習慣がつきました」と言うのは、女性医療ジャーナリストの増田美加さん。気軽に相談でき、自分の体の変化を把握してくれるかかりつけ婦人科医を持つことは、基本的かつ大切なことだと話します。
まずはクリニックの
ホームページをチェック
では、自分に合うかかりつけ婦人科医は、どう見つければいいのでしょう?
「日本女性医学学会のホームページに更 年期の専門医の全国リストがあります。さらに各クリニックのホームページで更年期外来、HRT、ホルモン治療という項目があるか否か。医師が更年期に対する診療を積極的に行いたいかの判断材料になります。また、まず保険診療のクリニックを選びましょう。保険診療の治療法や薬は、どれも国の厳しい審査を経たものばかり。経済的負担も少なくてすみます。エビデンスのない高価なサプリメントや薬の購入はおすすめしません」
人生を元気に生き抜くためには欠かせないかかりつけ医。増田さんのかかりつけ医についても伺いました。
かかりつけ医探しは
3軒は試す覚悟で!
●あなたのかかりつけ婦人科医は?
「対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座」の対馬ルリ子先生。
●いつ頃からかかっていますか?
30 代半ばからです。閉経して筋腫はなくなりましたが、 43 歳で乳がんを患ったので、子宮体がん、卵巣のチェックを受けています。 45歳頃からは、手足の指のこわばり、うつ、頻尿・尿もれ、めまいなどの更年期症状でもお世話に。 50 歳のときに閉経しましたが、体調は閉経後のほうがいいです。
今は漢方薬、食事、ヨガやピラティス、ランニングなどで健康を維持しています。現在、基本は年一度の婦人科検診のみ。気になる症状があるときは、そのつど行きます。
●その他、思うことは?
かかりつけ医とは相性も大切。1軒目の医師と合わなくても、3軒は試す覚悟で。長くつき合うので、自宅または勤務先から通いやすいクリニックを選ぶと便利です。また、子宮がん検診を受けるとともに、ぜひ経腟超音波での検査を。これは腟に細いプローブを入れて調べるものですが、子宮や卵巣の状態をはじめ、子宮筋腫や内膜症、卵巣の腫瘍の有無など、たくさんの情報がわかります。
つらい症状がある人はもちろん、特に不調がなくても、健やかな人生を送るために、年に一度は婦人科検診を受けることをおすすめします。
Point!
かかりつけ医との 相性も重要です
対馬ルリ子さん
次回は、長く通えること、悩みにトータルで答えてくれることがポイントだというお2人の、かかりつけ婦人科医をご紹介します。
取材・原文/上田恵子