更年期に起こりがちな”五行”における「肝」と「腎」の不調は漢方を取り入れるのがいいと樫出恒代さん。
更年期と漢方についての素朴な疑問について、さらにうかがってみました。
Q.下のような症状も、更年期だからあきらめるべき?
A.漢方では、後半生をよりよく生きるため
更年期の未病をすべてケア
健康診断で異常は見つからなくても起こる、上のような不調。
漢方ではこれらを"未病"と呼び、体全体を包括的にケア。
60代以降の、健康で充実したライフスタイルの礎を築きます。
Q.漢方薬って効くのに時間がかかるんですよね?
A.即効漢方とじっくり漢方があります
漢方薬にはすぐ効かないイメージがありますが、実は即効性のある薬も。体の状態に合わせた"マイ即効漢方"を持っておくと、困ったときの助けに。時間をかけて不調を正す"じっくり漢方"と併用して。
即効性もある漢方薬。一度座ると立てなくなるような疲れには、双参(そうじん、1)、霊鹿参(れいろくさん、2)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう、3)で補気を。肩コリや風邪の初期症状には葛根湯がおすすめ。
一方、ホットフラッシュやイライラにいい加味逍遙散(かみしょうようさん、4)、胃の不調や風邪の治りかけにおすすめの柴胡桂枝湯(さいこけいしとう、5)はじっくり漢方
Q.どんなお医者さまがいい?
A.生きるのを助けるのが漢方。
一生つき合える漢方医や、漢方アドバイザーを
更年期からは、体調不良を気軽に相談できる漢方医や漢方アドバイザーが大きな支えに。専門知識があり、舌診や脈診、お腹に触れる腹診で体調を診断できる漢方医を探しましょう。
漢方の診察ができる専門家に相談しましょう!
撮影/鈴木康久(千代田スタジオ) イラスト/内藤しなこ 構成・原文/小田ユイコ