12月1日より、母校青山学院大学に今年から設立されたGerontology(加齢学)研究所の客員研究員に就任しました。
夏の終わり頃2008年から3年間一緒に青学の経営学部の非常勤講師を務めた元横浜市長で、今は青山学院の学長アドバイザーを務める中田宏さんから「専務理事が朝倉さんに会いたいと言っているが繋いでも良いか」というお電話がありました。もちろん母校のためにお役に立てればと快諾。その後専務理事、教授の皆様がそれぞれ我が事務所にお見えになったのちに、規定の書類を提出し、教授会の承認を得て、就任の運びとなりました。
私は1990年代の半ば、カリフォルニア大学アーバイン校でGerontologyを学びました。きっかけはアンチエイジングブームの到来です。
1991年アメリカのダニエル ラドマン博士が被験者に月に1度、6ヶ月間成長ホルモンを注射したところ、筋肉と脂肪のバランスが一人平均15歳若くなったという衝撃的な論文を「New England of Journal of Medicine」という最高権威の医学雑誌に発表しました。今まで科学の力で時計の針を多少遅くすることは出来るかもしれないと考えられていましたが、針を逆戻りさせることが可能かもしれないというこの論文に世界が沸き立ち、アンチエイジングブームになったのです。
「知識によって加齢の質が変わる」そのことをきちんと学ぶにはどうしたら良いか模索しました。そして、それは先ず「人はどのように老いていくのか」を知ることだという考えに至りました。そこで日本語では「加齢学」と訳されるGerontologyを見つけ出し、学んだのです。
青学では今後12人の教授、准教授の皆さんと学際的に加齢について研究、発表していきますが、何と全員が年下という状況です。
今日19日は青山キャンパスに行って、ホームページ作製のための動画を撮影してきました。一応メディアの仕事が長いので「やっぱりプロは違う」とお褒めの言葉をいただきました〜。3月ごろまでに全編動画のホームページが完成予定です。1月に集まって、来季2019年4月からの研究テーマについての会議が開かれます。アイディアがいろいろあるので積極的に提言していこうと思っています。
また来季は青学で講演を行うことになりそうです。多分無料の公開講座となると思いますので、その時はお知らせしますね。是非是非いらしてくださいませ。
では良い年の瀬をお迎えください。今年もご愛読、感謝申し上げます。