古墳大好き!
3月になってやっと長かった風邪から足を洗いました。これで治ったぞ!という境目の日があり、それは3月初めに壱岐に旅した日。レキジョ(歴女)旅仲間の友人とは、これまであちこちの史跡を旅してきたのですが、いま私がハマってるのが古墳時代。
近くは「さきたま古墳群」(ここ素晴らしいです)、住んでいる多摩地域の小さな古墳(飛鳥時代。八角形の珍しい形)、遠くは韓国・慶州(キョンジュ:新羅の都)や金海(キメ:伽耶[カヤ]があったところ)の王墓も見に行きました。
壱岐は、博多⇔壱岐⇔対馬⇔釜山という朝鮮半島と日本を結ぶ最短ルートの旅の最後の地で、念願の場所でした。「魏志倭人伝」の旅のルートと同じですね。
古代の韓流ブーム
もともと古代史ファンなのだけど、そこに拍車がかかったのが、韓国ドラマ「善徳(ソンドク)女王」を観たこと。これ、日本でいうと飛鳥時代の女帝である持統天皇とほぼ同時代なのですね。ヤマトにも新羅にも女王がいたというのは何かつながりを感じ、ワクワクしますね。
古墳時代から飛鳥時代は、朝鮮半島から大陸の先進文化が大量に入ってきた古代の韓流ブーム。すごく交流が盛んだったことが古墳の副葬品などの遺物からよくわかります。豪華な金の冠、宝石でできたアクセサリー、装飾馬具、鉄の剣・・・日本の古墳時代の出土品は、新羅や百済、伽耶など朝鮮半島由来のものが多いのです。私がみたなかでは、新羅の都だった慶州の国立博物館に展示してあるものが一番豪華でした。
壱岐は魏志倭人伝に書かれているように、弥生時代の大きな遺跡が出て、また古墳も小さな島なのに260以上、円墳から前方後円墳から規模の大きなものがあり、大満足でした。たった2日の旅でしたが、古代への想いを馳せて、ワクワク感を満喫したせいで、風邪はどこかへ飛んでいきました。私の最高のストレス解消法です。
女王さま〜
ところで、いつもブログでOurAgeの記事を紹介してくれているミナさんも、私が貸した「善徳女王」のDVDがきっかけで韓流ファンに。女王に恋心を抱きながらも反目する複雑なキャラクターを演じたキム・ナムギルの大ファンになり、ブログまで立ち上げてしまいました(「キム・ナムギルまみれ」と命名もユニーク)。
ミナさんは40代半ばのOurAge世代。子どもに手がかからなくなった30代頃から、学生の頃から好きなバンド(けっこうマイナーな)のライブに通うなど、もともと多趣味でしたが、キム・ナムギルと出会ってからは韓流一筋。ドラマや映画に詳しいだけでなく、ハングルを覚えたり、韓国料理やファッション・コスメ、文化全体に関心をもつようになったとか。また、ファン仲間(ギル友という)との交流で友達も増え、学生時代の友人と20年ぶりに再会する、という嬉しいおまけまでついたのでした。
ハマった原因は? 「最初は演じている役柄の切ない演技や輝く笑顔、そして色気に“落ちた”んですが、だんだん、ナムギル本人の内面からにじみ出る魅力にハマりました(笑)。それからナムギルを理解したいと思って韓国文化をもっと知りたいと思いました」とミナさん。私とミナさんは何回か一緒に韓国旅行をしているのですが、字は読めるし、地下鉄やバスの乗り方など全部調べてきてくれて、一人では行けない映画やドラマの撮影所などにも連れて行ってくれるほどの達人なのです。
“非日常”に癒される
なぜ韓流が面白い? とミナさんにきくと「日本のドラマは自分の日常に近いのであまり・・・非日常がストレス解消になるんですね。昔はアメリカやヨーロッパのドラマ、映画を観てたけど、これはあまりに違いすぎる。韓流の魅力は日本ととても似てる、でも違う。似てる懐かしさと同時に、違う世界だということが気分転換というか癒しになるんです」と分析。なるほどな〜と思いました。
ファン仲間と話していると、それまで韓流に特に興味がなかったのに「ナムギルと出会って一転した」という人も多く、「今までの人生のなかで、今が一番自由で遊んでるかも」という声も。「子どもが育ち上がって、時間が自由になった今だからこそ、心ゆくまでハマって楽しめる。これがなかったら、もっとふけこんでたかもね」と、イキイキ、キレイになる効果も大きいようです。
ただ、いまは元気いっぱいのミナさんも、OurAge世代特有の健康問題を抱えていたこともありました。そのお話は次回に。
さいごに、ミナさんからのメッセージです。
「キム・ナムギル主演の韓国で大ヒットした映画『パイレーツ』が、初夏にTOHOシネマズ新宿ほか全国で順次ロードショー。ぜひ観てくださいね〜」