お元氣ですか〜
漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です。
春から夏にかけては、
生命エネルギーに勢いがあるとき、
日々、緑の葉っぱの成長に
気づかされ、
さわさわーと葉っぱの揺れる音に
さわやかさを感じて。
さて、今回はこのごろ漢方カウンセリングに
多いお悩み
「緊張しやすいんです」というテーマです。
春の新スタートのころから
自己紹介など、
人の前で話すことが多くなり
その度にドキドキする
ちょっとした意見の発表でも
緊張する
バスや電車の旅行に行くと
思うだけで緊張する
試験に緊張する
新しい人間関係に緊張する
緊張すると下痢するから
また、緊張する
ひとはきっと、少なからず
緊張する生き物。
だから、緊張するのは、当たり前のこと。
でも、なぜ、緊張するんだろう?
なぜなら、
自分のちからを精いっぱい発揮したいから。
じょうずにうまくやりたいから。
褒めてほしいから。
だれかと比べてしまうから。
そして、
恥をかきたくないから。
そうすると、
頑張らなきゃーって、
神経がピーンと張ってくる
すなわち交感神経が優位になってくる
つぎに、
手が震えてくる
声も震えてくる
呼吸が浅くなる
しゃべろうとしても頭が真っ白になる
ということが、おきることがありますね。
あーー もういやだーーーー!
もう絶対、いやだーって、思っちゃいます。
緊張している状態を漢方から見ると? 次のページでご紹介します。
緊張したくない
緊張しない自分になりたい!
と、思えばおもうほど緊張してしまうもの。
漢方ではこのような
緊張している状態を「氣滞(きたい)」といいます。
普通の状態のときは「氣」が
順調にめぐっているはず。
しかし、
ストレスがかると、流れが悪くなり、
滞ってきます。この状態を「氣滞」といいます。
緊張して、
「どうしよう」と、思うと
呼吸は浅くなり
ますます「氣」が巡らなくなってきます。
「氣」の流れが止まってしまうのです。
「どうしよう」を
⬇︎
「どうにかなる」にするために。
緊張しない自分になるために。
ふだんから
自分の「氣」の流れがちゃんと
流れているように。
「氣」が滞らないようにするために、
ぜひ
漢方の知恵を
使ってください。
知恵その1
-意識を変える-
緊張はあって当たり前。
緊張は成長するために必要なもの。
平気そうに見える人も、どんな人でも緊張してる。
だから、私も大丈夫。
というおまじない。
知恵その2
-ツボを押す-
⑴丹田
小さいカイロを貼って意識を集中させてみましょう。
⑵太淵(たいえん)
手のひらの側の手首、親指から降りてきたところ
呼吸が深くなります。即効性あり。
緊張に効く、即効漢方もあります。
知恵その3
-即効漢方-
おすすめは
麝香(じゃこう)です。
オスのジャコウジカの腺分泌物。
強心作用、呼吸機能を高めることによって、
どうき、息切れを改善。
また、中枢神経に働いて、氣分を落ち着ける効果を発揮します。
漢方では、芳香開きょう薬、といって、
良い香りをもつ、生薬は氣の働きを良くする効果があります。即効性もあるので、
緊張することがある場合は、その30分前くらいに飲んでも効果があります。
(芳香かいきょう薬には
麝香の他に牛黄・龍脳などがあります)
他にも、即効性はあまりなくても緊張を解く漢方薬に牡蠣や竜骨が配合されたものなどもあります。
緊張しやすい、
そんなお悩みが増えたのは
情報が多くて、毎日忙しくて、
自分を保つのが難しい
いまのこの世の中なら
当たり前なのです。
だから、
まぁ仕方ないか、と
ひとまず、受け入れて
漢方の知恵を使いながら
なにより大事な自分を
ゆるり、ゆる〜りと
愛してくださいませ。
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
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