朝起きた時に
氣づく肌のかさつき
窓を開けると冷たい空氣
秋のサインを感じます。
漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です
秋の訪れを感じるのは 松茸!
さんま!
梨!
新米!
あはは
食いしん坊の私ならではの発想です
他には朝晩の乾いた空氣。
そして、冷たくなってきた風
に、加えて更年期が重なり
いろいろ乾いてきます。
喉の乾燥・口の中の乾燥・お肌の乾燥・目の乾燥・・・
乾燥するとでるのが、咳。
のどのチクチク、イガイガ感、
喉の粘膜が張り付いた感じなど
ちょっとした刺激でも咳がでる。
風邪でもないのに出る咳。
こんな咳に悩んでいらっしゃる方が
多いこの頃。
特に、更年期世代〜それ以降の方に多いようです。
咳は周りの人の目が氣になるし、
人に移しそうな罪悪感感じるし、
「わたし、風邪じゃないですよ、安心して」
って、言って歩きたいくらいな氣もちになったり。その上コンコンコンコン
うるさいし。
咳き込むことで、かなりの体力を使うし。
あー
この咳をとめたい
なんとか早く治したい
風邪の時に出る咳は
気管粘膜の炎症によりできた
痰を出すために出るもの。
だから、むやみやたらに止めてしまっては
痰を喉に詰まらせてしまうことになり危険です。
あまりに長引き(2週間以上)悪化している時は病院での検査も必要。
検査をしても異常なしの場合
風邪でもないのに、咳が続く場合。
漢方的に考えられる
理由は二つあります。
原因不明の咳。考えられる2つの理由とは? 漢方の視点からご説明します。
①粘膜に潤いがなくなる
女性ホルモンの低下などにより
粘膜に潤いが足りなく、知覚過敏になり、
少しの刺激でも反応をしてしまう。
食べ物を急いで食べた時
辛いものなどを食べた時
冷たい空氣を吸った時などに起こりやすい傾向。
そんな時は気管の状態を
良くする薬草(生薬)を。
◯キキョウ
◯石膏
桔梗石膏(ききょうせっこう)という 漢方薬もあります。喉の痛み・去痰にも。
◯甘草
炎症を抑えて潤いを与えます。
◯クマザサエキス
粘膜を強化し、炎症をおさえ潤いを。
このような漢方をつかって
〈潤い〉を与えてあげましょう。
もう1つの理由は次のページで。症状に合わせた漢方薬もご紹介。
②精神的ストレス
こころとからだはおもしろいほど
つながっています。
精神的ストレスで私たちの「氣」の流れが
止まってしまうことがあります。
「氣」とは、簡単に言えば
氣もち・こころのこと。
もやもやしたりイライラしたり。
そうすると「氣」の流れは
喉のあたりにとまってしまう、
それを{ヒステリー球}といいます。
または、「梅核氣」と言います。
梅の種がある感じがする
(本当はないんですよ)
でも、つかえた感じがするから
それをを出したくなり、咳ばらいや咳をする。
この場合、ストレスによる咳なので、気管粘膜が弱っているわけではないのです。
ストレスなんかあんまりないなぁ、という
タイプの方に案外多い咳。
自分で氣づかないから、身体が教えてくれるのですね。
ストレス咳によい生薬は
◯半夏(はんげ)
カラスビシャクの根茎
つかえをすとんととってくれます
◯厚朴(こうぼく) ホウノキの樹皮
よい香りで「氣」を流します
◯蘇葉(そよう)
シソの葉のこと
氣の流れを、スムーズに。
この生薬をつかった漢方薬
「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」は、
知らぬ間に受けてるストレスからの
氣の滞り、エヘン虫や咳、のどのつまり感をとってくれる優れた漢方薬です。
早い方は1服で効果が出て
喜ばれます。
喉のつまり感があるときは、だいたい胃腸にも不調がでますが、そんな時にもよいです。
漢方の精神安定剤ともいわれる
半夏厚朴湯をのんで、こころに〈やすらぎ〉を。
いやな咳
シーンとしてる時にかぎって
出たりするもの
緊張すると筋肉もかたくなり
粘膜も乾燥し
ますます咳がでます
〈潤い〉と〈やすらぎ〉
咳をとめるだけでなく
更年期世代に必要なキーワードかもしれませんね。
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
漢方カウンセリングルームKaon
https://www.facebook.com/kampokaon
HP