冬の寝支度
歯を磨いて
やかんでお湯をわかして
湯たんぽセット
枕元にはお気に入りの本を。
漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です。
寝る前に本を読もうって、
張り切っても
だいたい1ページで
バタッと寝てしまう私。
夢もほとんどみない、
夜中も目が覚めない、
どこでも眠れる
ノーテンキな私ですが、
姉妹であるが、やっぱり、ちがう
妹は、
「お姉ちゃん、朝早く目が覚めて
もんもんとするの。なんとかしたい」
と。
早く起きたなら、ウォーキングでも
読書でも、朝活すればーと
言ってみたが、
もんもんとしてるのに、
そんなことできないよ!
へー、じゃあ、
もんもんって、どういう感じなん?
もんもんするの
あーなったらどうしよう、とか、
こーなったらどうしよう、とか
心配ごとが次々でてきて、
胸のあたりが、苦しくなるの。
そうか、そうか、それはつらいね〜〜。
人が生きていれば
心配事は、あって当たり前だし、
更年期世代は特に
仕事のこと、子供のこと、パートナーのこと、親のこと、
自分のこころや身体のこと、などの
大変化の時期にあたるから、
未来に対しての
不安や心配は多々あるものです。
だからこそ
もんもん、するよね。
ほかに、
寝る時に、なかなか寝付けず
ベッドの中で、もんもんする
というお悩みの方も、
いらっしゃいます。
「もんもん」の正体とは?
寝る時、もんもん
起きて、もんもん
不眠のひとつである
その症状は
漢方で
「氣滞 (きたい)」
(氣、という生命エネルギーが
うまく流れず、滞っている状態)
お腹を触ると
みぞおちの下あたりに
圧痛を感じる
うっとなる、
そんなときに、
助けてくれる漢方薬
四逆散(しぎゃくさん)
柴胡(サイコ)・枳実(キジツ)・芍薬(シャクヤク)・甘草(カンゾウ)の
4つの生薬からなる漢方薬。
こちらは枳実(キジツ)。
ダイダイ、またはナツミカンなどの未熟な果実を乾燥させたものです。
胸のつかえ、お腹の張りにもよいです。
この漢方薬は
ストレスによる症状に効果的。
炎症を抑える、胃炎・胆嚢炎など、
手足の冷えにも。
ただし、体力のあまりない方は、
避けてくださいませ。
お茶なら、紫蘇の葉を。
紫蘇の葉を乾燥させたものを
お休みまえに。
紫蘇の葉は、ストレスでの
もんもんを散らしてくれる
氣を流してくれるもの。
食欲増進効果・アレルギー緩和作用も。
冬は、寒くて
出かけるのも、億劫になって
氣の流れも滞りやすくなるもの。
漢方のちからを借りて、
身体の中から、ゆっくり
氣をめぐらせて。
もんもん
から
うきうき、へ。
春はもうそこまできてます。
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
イラスト/樫出恒代
漢方カウンセリングルームKaon
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