高血圧、って言葉、
なんか
いやだな、
いっきに老けた氣がするんです
そんな風に言われました。
そうねぇ
そうかなぁ
確かにね〜
漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代です
今回は前回の続きです
更年期の高血圧、
対策についてです
漢方で考える”高血圧”
「高血圧には、これを飲めば治ります」とか
「これを食べたら、絶対大丈夫」
などというものは、
残念ながら、ないのです。
なぜなら、ひとりひとり違うから。
漢方は病氣を
みるのではなく
病人をみるものだから。
症状も、体質も、体型も
食べるものも、飲み物も
代謝機能も、環境も
ちがって、当たり前。
だからこそ
カウンセリングして、
その方に合う漢方薬や養生法を
お伝えしています。
でも、高血圧にならないために、
また、少しでも血圧を今より安定させるために、日々の生活のなかですぐにできることもあるのですよ。
高血圧を防ぐために、まずは自分のタイプを知りましょう。
まず自分のタイプをしりましょう。
タイプを知ることで、より取り入れたい食材や最適な漢方薬がわかります。
まずは
簡単チェックから
↓↓↓
□最近、太ってきた・お腹が出ている
□濃い味が好き
□タバコを吸う
□運動はほとんどしない
□ストレスが多い
□親・兄弟姉妹など血縁に
高血圧の人がいる
チェックの数が3つ以上の方は
要注意ですよ
そして、血圧が高めの方のチェックは
AかB?
A「血液ドロドロタイプの高血圧」
〜〜下の血圧が高い〜〜
漢方的にいうと『瘀血(おけつ)』タイプ
血流が悪くなり、全身に行き渡らなくなる
そのため、水の流れも悪くなり
『水毒(すいどく)』になることも。
もともと、冷え性で、そんなに体力のない方に多いのが、こちらのタイプです。
症状は、
頭痛・めまい・物忘れ・むくみなどです
おすすめの食材は
ひじき・わかめ・青梗菜・納豆・大豆・イワシ・サバ・シナモンなど
おすすめ漢方薬
○釣藤散(ちょうとうさん)
脳の血管を拡張することで、脳の血行を改善させて、頭痛やめまいを改善します。
起床後の高血圧や頭痛・のぼせ・うつ傾向の方に効果的で、特に下の血圧が高い方によい。
○クマザサエキス
昔から重宝されている漢方薬
血液を浄化し、全身の血流を良くする。
粘膜を強くし、アレルギーなどに効果的。
特に血圧の変動によい。
次のページではBタイプをご紹介!
B「ストレスため込みタイプの高血圧」
〜〜上の血圧が高い〜〜
漢方的には、『氣滞(きたい)』
そして、『肝熱(かんねつ)』タイプといいます。
これは、ストレスで、
氣の巡りが悪くなるため
解毒の臓器『肝』がうまく働かなくなり、
熱がこもってくる、と考えます。
そのため上の血圧が
びょーんと、上がるのです。
どちらかというと暑がりで、体力のある方にBタイプが多い。
症状は、
イライラ・頭痛・耳鳴り・ほてり・口が渇く
不眠などです
おすすめ食材は、
セロリ・グリーンアスパラ・そば・きゅうり
トマト・ほうれん草・緑茶など
*セロリと大豆のグリーンサラダ
セロリは、特に更年期の女性に優れた作用があり、おすすめです。
肝と肺、胃の働きを高め、血を浄化するので、血圧・動脈硬化・便秘にも。
大豆は、大豆サポニンが血を浄化、血圧降下作用もあるので、セロリと合わせると相乗効果ですね。
おすすめ漢方薬
○柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
ストレスを緩和し、氣持ちもゆったりさせます。高血圧・動悸・不眠・イライラにも
効果的。
○四川富貴廣(しせんふうきこう)
主成分の田七人参(でんしちにんじん)は、
金不換(きんふかん)といわれ、
お金に変えたくないほどの素晴らしい効果があると言われるもの。血液をめぐらせ、
血管を拡張させ、毛細血管も広がることで血圧も下がり、また、肩こりや腰痛などの痛みや、糖尿病などにも効果あり。
A、B
どちらに当てはまりますか?
更年期の血圧は不安定
今は高血圧ではなくても、
血圧は変動しやすいものです。
ときどきチェックしてみてください。
サイレントキラーと言われ
症状に氣づかない場合も多いのです。
自分自身の血圧を知り、
自分に氣づき、自分で改善。
血圧を安定させて快適な日々を
すごしましょう。
漢方的な養生や穏やかに効く漢方薬が、
あなたを助けてくれますよ。
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
イラスト/樫出恒代
漢方カウンセリングルームKaon
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