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【更年期】2日連続で出勤できないほどの強い倦怠感が、プラセンタ注射を始めたら…<麻美さん(54歳・販売)の場合。>

子宮筋腫とチョコレート嚢胞の経過観察中だったため、HRT以外の治療を望んでいた麻美さん(仮名)。体調が上向きになったきっかけは…? 100人いれば100通りといわれる更年期の不調。OurAge読者の皆さんの更年期体験を聞いてみました。

麻美さん(仮名) 54歳・販売

 

【HISTORY】
■46歳:子宮筋腫とチョコレート嚢胞が見つかり、年3回の検査で経過観察をすることに
■51歳:生理の間隔があき始め、コロナ罹患後からひどい倦怠感に悩まされるようになる。同じ頃、子宮の全摘手術を決意するが、婦人科の検査で更年期であることがわかり、手術を見送る
■52歳:更年期症状改善のために漢方薬と自律神経のバランスを整える薬を服用開始
■53歳:閉経
■53歳:漢方薬の服用をやめ、週に一度、プラセンタ注射を開始

 

子宮筋腫にチョコレート嚢胞の経過観察中。子宮全摘を考え始めて検査を受けたら…

 

2年前に新型コロナウイルス感染症を発症した後、ひどい倦怠感に悩まされるようになった麻美さん。さらに、今まで感じたことがなかったほてりや頭痛、めまいが現れ、早朝に目が覚めてしまう日も増えたといいます。感染症の後遺症だと思っていた症状が、実は更年期によるものだとわかったのは、子宮摘出のために婦人科で検査を受けたときでした。

 

「もともと3cmの子宮筋腫と、3.9cmのチョコレート嚢胞があり、経過観察をしていました。『CA125』という腫瘍マーカーの数値が35以上になるとがん化のリスクが高まると言われましたが、私の場合は30前後を行ったり来たり。『閉経することが一番の薬』と言われて生理を止める注射を打ったこともありますが、体調をくずしてしまうしお金もかかるしでやめました。

しかも、医師によって子宮全摘か経過観察かの意見が違うから、何年もモヤモヤしていて。通院もストレスだし、全摘しようと決めて検査を受けたら、エストラジオール(エストロゲン)の数値が低く、更年期に入ったことがわかったんです。閉経も近いということで、手術は不要という結論に。でも、そこからが本当に大変でした」

 

家に帰るとぐったり。「面倒くさい」が口癖に

更年期、私の場合。読者編 倦怠感

倦怠感や頭痛、ほてりやめまいといった症状はなかなか治まらないうえ、倦怠感は仕事に影響が出るほど悪化していきました。

 

「それまでフルタイムで販売の仕事をしていましたが、家に帰るとぐったりして家事ができず、2日連続して働くのが難しいほど疲れやすくなってしまったんです。やらなきゃいけない家事は山ほどあるのに動けず、『面倒くさい』が口癖になりました。まさかこんなにつらい症状が出るなんて…」

 

料理が好きで、休日は一日中料理をしていた麻美さんですが、買い物に行く気力さえ出ず、外出先で体調不良になるのが怖くて友人との約束を“したくない”と感じるようになってしまったそう。

 

「友人からの誘いを断ったり、今までできていたことができなくなったりして、『本当に元に戻るのかな…』と落ち込む日々が続きました。ホルモン補充療法(HRT)は子宮筋腫などへのリスクがゼロとはいえないので、婦人科で漢方薬の『加味逍遙散』と自律神経のバランスを整える『トフィソパム』を処方してもらいました」

 

週1回のプラセンタ注射で少しずつ体調が上向きに

更年期、私の場合。読者編 プラセンタ注射

頭痛とめまいはよくなったものの、漢方薬の種類を替えてもほてりと倦怠感は改善されないまま。そんなとき、職場の先輩がプラセンタ注射を打っていたことを思い出し、今年の1月からプラセンタ注射に切り替えました。

 

「週に1回のペースでお尻に打って、10回1クールで経過を見ています。保険適用なので1回当たり530円。最初の2カ月くらいは、打った翌日にものすごく元気になるけれど、そのあとガクッと落ちる感じの波がありました。私は5〜6回目くらいから倦怠感が軽くなってきて、5月の連休前くらいからは火照りも改善されて、比較的元気な日が増えています。

ただ、いつまで、どのくらいの頻度で打つかは人それぞれ。働きながら毎週通うのは大変なので、様子を見ながら月2回くらいまで間隔をあけていけたらいいなと思っています。肌のくすみが改善されたのも、うれしいメリットでした」

 

体調が安定するにつれて「面倒くさい」という口癖も減り、自分から友人を誘うことも増えたそう。職場の先輩たちからの「私もそうだったけど、元気になるから大丈夫!」という言葉にも励まされたと言います。

 

「更年期の症状は人それぞれだし、いつかは過ぎ去るものだと頭ではわかっているけれど、その最中はトンネルの暗闇にいるような感じ。家にこもっていたらもっと落ち込んでいたと思うので、ペースを落としながらでも仕事を続けていてよかったなと思います」

 

イラスト/白ふくろう舎 取材・文/国分美由紀

 

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