2025年、八ヶ岳に移住してから、私は山歩きを始めました。
年齢もあるし、もう無理はできない。
だからこそ、せめて“道具”の力を借りて、自分を支えようと思ったのです。
――山用品って、更年期の女性の悩みにぴったりだわ!
とにかく軽く、着心地が良く、汗をかいても冷えにくい。
山では、体温の管理が“命”に関わります。
山は、歩き出したら暑い。大汗をかきます。
けれど、頂上に着くと凍えるほど寒く、汗がシーンと冷えてくる
だからこそ、素材も構造も徹底的に研究されています。
その機能性が、更年期世代の「暑い・寒い」「汗が止まらない」「冷えてつらい」といった不調にちょうどいいのです。
更年期には、「山仕様のランジェリー」を。
ホットフラッシュや火照りなど、更年期は自律神経失調症状に悩みます。
でも、それは自然なこと。病気ではありません。
ただ、少しの工夫でずっと快適に過ごせるようになります。
大切なのは、自分の体をよく観察し、“今の自分に合うツール”を選ぶこと。
そのツールのひとつが、山のウェアやインナーです。
汗をかいても冷やさず、湿気を外に逃がし、すぐ乾く。
しかも、驚くほど軽くて柔らかく、家でのお洗濯も楽。
「自然の中で快適に過ごす」ための知恵は、実は更年期のセルフケアにもつながっているのです。
更年期女性にすすめたい“山仕様”インナー&レイヤー
—— 汗をかいても冷えない、匂わない、快適に整う
山用品のインナーは、汗をすばやく吸収して外へ逃がし、冷えを防ぎます。
しかもどれも軽く、柔らかく、そして長持ち。
ここでは、私が実際に着ているものの中から、特にホットフラッシュの方におすすめしたいアイテムをご紹介します。

写真は大活躍のSTATICとPatagoniaのベースレイヤー
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1. STATIC「ALL ELEVATION L/S SHIRTS W’s」
メリノウールとポリエステルのハイブリッド素材を凹凸のボーダーに織った長袖Tシャツ。どんな標高でも快適に着られる“オールエレベーション”という名の通り、一年中出番の多い一枚です。
冬は暖かく、夏は熱を逃がし、汗をかいてもすぐ乾く。保温・調湿・防臭性に優れ、とろりとした肌ざわり。
一番下に着て、重ね着のベースに。とても頼りになるベースレイヤーです。
2. Patagonia「ウィメンズ・ロングスリーブ・キャプリーン・クール・メリノ・ブレンド・シャツ」
メリノウール65%×ポリエステル35%の混紡素材。
天然の温度調節機能と防臭効果をもち、吸湿発散性・速乾性に優れたインナーです。
さらりとした肌ざわりと、体を動かしやすいカットが魅力。
一年を通して快適に使える万能シャツで、私も季節を問わず活用しています。
●公式サイト
3. Teton Bros「WS MOB Wool L/S」
ホットフラッシュ対策に最適な秋冬の定番。
ウール88%、ポリプロピレン12%の独自素材で、汗を素早く拡散・乾燥。
寒い日でも汗冷えを防ぎ、肌表面を常にドライに保ちます。
通気・換気性も高く、軽くて温かい。ぜひ“直に肌に”着てみてください。
●公式サイト
4. STATIC「ADRIFT CREW」
ベースレイヤーの上に重ねるなら、これ。
最新の特殊化学素材を使い、保温性と吸汗速乾性を両立。
軽く、暖かく、汗を外へ逃がしてくれるので、登山でも日常でも快適。
5. 【番外編】汗冷えを防ぐブラ
ホットフラッシュで胸元に汗をかく人には、こんなアイテムも。
モンベル「スーパーメリノウール L.W.ソフトブラ」
肌あたりが優しく、吸湿発散に優れ、冷えを防ぎます。
●公式サイト
―― ウールの話を少し
更年期の大汗さんに、ぜひ試してほしいのがウール素材。
「動物の毛は匂うのでは?」と思われがちですが、実は逆。
メリノやラムズウールは抗菌性が高く、2〜3日着続けううても匂わないのです。
ウールの靴下もぜひ試してください。足の蒸れや匂い対策にも最適です。
軽くてしなやか、そしてやさしい。まさに大人の体に合う素材です。
最後に。
山用品は、決して安くはありません。
けれど、命を支えるほど真剣に研究され、機能・快適さ・デザイン、どれもきっと満足できるはずです。
結果として、長く使える“経済的な相棒”になります。
そして何より、更年期を軽やかに生きることを教えてくれる道具たちです。


