秋らしくなってきましたね
漢方ライフクリエーター・漢方薬剤師の
樫出恒代です
葉っぱがはらはらと落ちて
なんとなく寂しいけれど
でも、その少し冷たい風が頰に心地よい。
四季のある日本はいいなぁ、と思う秋の始まりです。
季節の変わり目
体調を崩しやすいといいます。
女性の大きな変わり目ー更年期ーこの時期は人生のステージの変わり目でもあります。
体調は変わりやすく
精神的にも乱れやすく。。。
病院で調べてもらっても特に悪くはなく、
病氣とも言われない
でもなんか具合悪い
我慢すればできる、けど、、、
でも、本当はすっきりしたいのです
先日、漢方カウンセリング2回目の方が
「ブラの締め付けが氣にならなくなったんですよ!」
と、嬉しそうにおっしゃった。
今までは、
太ったわけでもない、サイズが合ってないわけでもない、でも、
なんか締め付けがきつい
胸が苦しい
外すとはぁーっと楽になる
仕事中、我慢してた、と。
なんとなく我慢をしている方、に多いのは
右の肋骨のあたりが張っている状態になると漢方で考える
(それを胸脇苦満 きょうきょうくまんという)
その場所はちょうど
ブラのあたるところ
漢方カウンセリングの後、
漢方も飲んで、温灸であたため
養生していたら
そこの張りがなくなってきて
ブラのきつさがなくなる、
こういうこと、あるんです。
この方の場合もそうでした。
胸脇苦満(きょうきょうくまん)。
この辺り、触っただけで痛い!という方もいます。
右の肋骨の下に手をいれてみて
すっと入れば問題なし。
でも、痛かったり、硬くて入らない時は、
我慢、ストレス、不眠などが考えられるのてす。
右の場合、漢方は
柴胡剤といって、柴胡が入った漢方薬が主に使われます。
例えば
体力ない敏感な方に
柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)
イライラしやすく、血圧高めの方に
柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
左の肋骨のほうは、胃の疲れや腎の疲れ(氣力低下など)を示します。
左の場合の漢方は、
排尿の悩みがあり、冷えほてりがある方に
六味丸(ろくみがん)
疲れがとれない、気力がわかない方に
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
すぐに下痢をする、食欲不振な方に
六君子湯(りっくんしとう)
などが使われます。
この方は、ブラのきつさだけでなく、
毎日のようにあった頭痛もよくなった
と喜んでくれて。
「仕方ない」と思っていたことや
我慢が減ること
それは、漢方のちからでできるとだから、
本当に嬉しい。
「デパート頭痛(デパートに行くと頭痛がする)がなくなった」
「ドラックストアなどの照明がまぶしくなくなった」
などと、あとから
こんな話をしてくれることがあります。
我慢すればいいことかもしれないけど、
その我慢はいつか大きくなって辛くなることが多い。
漢方カウンセリングは
その方の話す言葉を
拾っていく作業でもある。
かゆいところに手がとどくように
その方に寄り添い
少しでもよくなるよう手伝ってくれる漢方のちからを更年期の時こそ
つかって欲しいと思います(^。^)
そして、
このコラム〈女性のための漢方救急箱〉も
今回で100回目になりました。
いつもお読みいただき本当にありがとうございます。
これからも漢方をわかりやすくお伝えしていきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
漢方カウンセリングルームKaon
Facebook
https://www.facebook.com/kampokaon
ブログ
https://ameblo.jp/kaon2010/
HP
http://kampokaon.com/