風邪、インフルエンザ、新型ウィルス。。。
免疫力、大事ですね!
漢方ライフクリエーター
漢方薬剤師の樫出恒代です
免疫とは「疫(えき=病気の意味)を免(まぬが)れる」という意味。文字どおり病気からからだを守る仕組みのこと。
私たちの体内の異物(ウィルス・菌・ガン細胞など)を排除して、健康に保とうとする力。それが、免疫力。
この冬は、インフルエンザの流行に加えて
新型ウィルスの流行により、
「免疫力、上げなきゃ」という声が
多く聞かれます。
先日も「漢方は免疫力を上げますか?」というご質問。
もちろん、イエスです!
そもそも漢方は
その時の症状を治すことも大事と考えるけれど、また、ぶり返しては
本当に治ったことにならない。
↓
その人のもっている、
免疫力〈自然治癒力〉を最大限に活かして、
病氣にならない身体をつくり、
外邪(がいじゃ)からのバリアを張ることができる。
↓
もし、病氣になっても
なるべく早く、すっきり治すことのできるからだをつくることが目的。
でも、ただ免疫力を上げればよいわけではなく(上げすぎると過敏になり、花粉などに反応しアレルギーなどを引き起こす)
免疫力がちょうど良く働いてくれる身体をつくることが大事!
こんな風に考えられているのです。
漢方で考える
免疫の力が働かなくなるわけは
。。。。
身体をめぐる「氣・血・水」の
不足や停滞や
五臓〈肝・心・脾・排・腎〉のバランスの乱れ、はたらきの低下など
「氣」が少なくなることや
「腎」のちからが弱ることで、
〈恐れ〉やすくなることも
免疫力が低下する原因のひとつ。
「心配しすぎること」
「不安」
「悩み」
「緊張が続く」
「疲れが溜まる」
これらは自分自身の「氣」エネルギーが
減っている状態
免疫力が
ちゃんと働かなくなります。
これだけではなく、
加齢も原因のひとつ。
「年かな。。更年期すぎたら
風邪がなかなか治りにくくなったわー」
などとおっしゃる方も。
一人ひとり
免疫力が正常に働く身体をつくることが、
漢方のできること。
今こそ必要な漢方のちからです!
〈こんな方にこんな漢方薬〉
○胃腸が弱い方
すぐに下痢をする、便秘も。
食欲がなく、食べるともたれる。。。
食べることで栄養を取り、エネルギー〈氣〉を取り込むことができず、
〈氣〉が不足し、免疫力が低下。
六君子湯・補中益気湯・人参湯・小建中湯・
双参など
○更年期以降の方
〈腎〉のはたらきが落ちてきて
ホルモンの乱れや尿の回数が多くなったり、
腰痛・肩こり・耳鳴り・難聴などの症状が出たり、
心配・不安など精神的に安定しなくなるため
免疫の働きが低下する
六味丸・八味地黄丸・補中益気湯・加味逍遙散・霊鹿参(鹿の角〉
○ストレスを感じやすい方
些細なことでも、氣になって仕方がない。
すぐにカッとしたり、
イライラしたり
落ち込んだり。。。
もんもんと考えることも多い
不眠・動悸・自律神経の乱れ・うつ・パニックなど。
「氣」が安定せず、血は頭の方に上がりやすくのぼせやほてりも起こりやすいため、
全身のめぐりが悪くなり免疫力もちゃんと働かなくなる
抑肝散加陳皮半夏・桂枝加竜骨牡蠣湯・
柴胡加竜骨牡蛎湯・四逆散・加味帰脾湯など
自分のタイプに合った漢方薬を
飲むだけでなく、
○腸の働きを整えること
○疲れをためないこと
○深い睡眠をとること
○ストレスをためないこと
○くよくよしないこと
○バランスのよい食事をとること
などを
意識してみてくださいね。
そして
できるだけ
なんでも笑いに変えること(^。^)
ワクワクすること☻
ポジティブに考えること(╹◡╹)
ぜひ、習慣にしてください
「氣」が増えて、「氣」がめぐり
免疫力もパワーアップしますよ。
免疫力はだれもが必ず持っているもの。
その働きを充分に
発揮できるからだにしましょうね。
それは、
いつまでも自分らしく生きるため、
こころ豊かに元氣で生きていくために
必要なことです
もう、立春。
春はそこまできていますね。
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
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