風が氣もちよい
季節になりました
漢方ライフクリエイター、漢方薬剤師の
樫出恒代です。
前回のコラムは、
いいかげんのすすめ
漢方養生
というテーマで
書きました。
そのコラムの最後に
「実は、、、いいかげんになる漢方もあるんですよ」
なんて、書いちゃったから
今回は「いいかげんになれる漢方薬」の話を。
いいかげんは、良いかげん
いいかげんには、良くない意味もありますが、
肯定的な意味もあります。それは、
好い加減または良い加減
自分が氣持ちの良い状態でいるために、考えることや行動することを、
足してみたり引いてみたり。
知らず知らずのうちに、あるいは意図的に、
加減することはありませんか?
もう無理するのはやめておこうとか、
今日はもう少し頑張るかとか。
それが、
なんとなく自然に自由に加減できる時は良いのです。
ところが、肉体的に疲れたり心配事や不安を抱えたりした時などは、
その加減がうまくできなくなる。
頑固になったり、無理をしたり、強がったり、
お布団かぶってまるまったり…
いろいろなことがあるけれど、
‘いま’の自分や状況を、素直に受け入れて
“らしく”対応していけたら、
今ある、
こんな頭痛はもっと楽になるのでは、
胸のつかえもすっきりするのでは、、、
私の好い加減はどこにあるの?
バランス良く自分で加減することなんてできるのかな?
うん!
できますよ。
そんな自分になるための漢方薬
自分の良いかげんを
つくるために、漢方で大事にするのは
《お腹》。
(前回もお腹のマッサージをご紹介しましたね)
例えば
○六君子湯(りっくんしとう)
「氣」を補ってめぐらせ
胃腸の働きを良くし、美味しく食べられるようにしてくれる。
食べてすぐに下痢をする、もたれる、気持ち悪くなる、そんな症状にも。
○補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
「補中益気湯」の「中」は胃腸を指し、「益氣」には「氣」を増すという意味。
胃腸の消化・吸収機能を整えて「氣」を生み出し、身体の抵抗力を上げ、自然治癒力をあげます。
胃下垂など、下がっているものを引きあげる効果、お肌のたるみにも。
目に力がない、声の出が悪い、食欲が湧かないなどにも。
○加味帰脾湯(かみきひとう)
胃腸の働きを整えながら、足りない「血(けつ)」を増やし「氣」を巡らせる。
血色が悪く、貧血気味で、精神的なストレスや不安感、焦燥感、不眠などの症状に。
氣持ちを落ち着かせ、精神を安定させる。肌の乾燥、動悸などにも。
などなど
良いかげんは
すなわち、良いバランス
しなやかに伸びやかに
今を受け入れる、少しの勇気。
ふりこのように氣があっちこっちに揺れても
自分自身にもどれる力
—–氣の充実
自分をはげます
自分を元氣にする
自分をたすける
漢方カウンセリングに通ってくださる方が、
だんだん変わってくる。
良いかげんになってる自分に
「氣づき」ました、と
笑顔になる。
からだもこころも
楽なんです。
自分を許す
だから、まわりの人を許すこともできる
そんな氣がします。
私も本当に嬉しくなります。
良いかげんで元氣になるなんて
素敵な「いいかげん」♬
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
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