清々しい新緑の季節です
漢方ライフクリエーター
漢方薬剤師の樫出恒代です。
先日、漢方カウンセリングにいらした60代前半のお客様
「食べる氣がしないの。。。
口の中が苦いような気もするし
食べたいって思えない」
と、
少し暗い表情で
漢方カウンセリングにいらっしゃいました。
10年以上前から漢方カウンセリングにいらしてくださっている方。
だから、その方の性格や
いつもの生活、家族構成は
だいたい伺っている。
コロナ禍の前は
朝のウォーキング
プールにヨガにゴルフ、
洋裁も上手で、
畑仕事にも精を出して
時々、ご主人とお二人で旅行にも行かれていた。
コロナ禍になってから
本当にどこにも出かけなくなって、
ご主人と家にいることが
ほとんどの日々。
元々はとても行動的で
明るくて
少し心配なことがあると
すぐに相談にきてくれて
お話ししてすっきりして
最後は笑って、じゃあ、またね、
というのが、いつもだったけど。。。
先日のカウンセリングで
「私、怖いんだよね」
「何が怖いの?」
「外に出るのが」
「外に出るのが?」
「うん、
まわりの友達は旅行に行こうとか、
また、プールいこうとか
誘ってくれるけど。
人が多いところは、
まだ、怖い」
「そうなんだね、怖いんだね」
「ほんとに、だめだよね
私って、こんなふうになってしまって。
怖がりで、心配症で
ほんとにだめだね」
「そんなことはないよ。
少しもダメなことじゃないのよ…」
そんなやりとりが続きます。
ある意味、当然のことです。
今まで、抑圧されてきた
身体も心も
解放するのは、
怖い。
そう思うのはダメでも悪いことでもない。
だから
自分を責めるのはやめてね。
怖さや恐れを抱えていると
漢方では、氣や血、水
大切な身体をながれる3つの要素が
めぐりにくくなる。
特に「氣」は
考えすぎることで、「氣」が減って
動くことも出来なくなる、
固まってくる、そんなイメージ。
食べたいという氣もちも
出かける勇氣も
減ってくる
漢方カウンセリングでは
不安なこと、怖いこと
なんでも話してね。
「聞いてもらえただけでも、
胸のつかえがすーっと取れたような氣がするわ」
今回は一緒に漢方薬
今回は桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)という
〈不安や神経過敏、不眠などにもちいる飲みやすい漢方薬〉も飲んでもらい
「美味しいわ〜」
と、すてきな笑顔がもどりました。
不安や心配をかかえることは
決してダメなことではないのです。
今のこの時代、当たり前のことかもしれません。
家族に言えないことでも
他人になら言えることもあります。
どうぞ
「漢方カウンセリング、漢方薬、養生」のちからを
もっと頼りにしてください。
一回で効果が出なくても、あきらめないで
何度も何度でも相談してください。
お話ししてください。
辛い時はつらいと
言ってくださいね。
なにより
ひとりで抱え込まないでくださいね。
漢方のちから
ためしてね。
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
漢方カウンセリングルームKaon
Facebook
https://www.facebook.com/kampokaon
ブログ
https://ameblo.jp/kaon2010/
HP
http://kampokaon.com/
Instagram
https://www.instagram.com/hisayo_kashide