更年期の後は「老年期」? でも、まだ老人ではないので「アフター更年期」と呼びましょうか
漢方ライフクリエーター
漢方薬剤師の樫出恒代です。
漢方アカデミー
更年期の講義のあとで、生徒さんから
「更年期が終わったら、老年期ですか?」
と、質問されました。
「もう、老人になるのですね?」(泣く)
たしかに 女性の身体は
思春期 10 歳 ~ 18歳
初潮をむかえエストロゲンの分泌が増えてくる
性成熟期 18歳〜45歳
エストロゲンの分泌が安定する時期
更年期 45歳〜55歳
閉経の前後5年、エストロゲンの分泌が
急速に低下し、月経周期も変化し、心身共にさまざまな変化が起こる時期
老年期 55歳〜
エストロゲンの分泌がわずかになり
さまざまな疾患が増えてくる
更年期が終わると
老年期ですが、
老人になるわけではないのよ。
だから、これからは
アフター更年期—–〈アフ更〉と呼びましょう、と
生徒さんと話しました。^_^
アフター更年期にからだとこころに起こること
老人ではないけど、でも
確実にからだとこころは変化はしていきます
エストロゲン分泌が減り
欠乏状態になると
コレステロール代謝や骨の代謝
脳神経系にも悪影響を及ぼしてくることなども明らかになってきています。
更年期の時に女性ホルモンが不安定になり
ホットフラッシュなどの更年期障害に悩まされた方は、そういった症状からは解放され、、、
そして、次のステージにはいっていきます。
アフター更年期は、、、
○身体の組織を構成する細胞の代謝機能が落ちてくる、病氣になりやすくなる
○何種類かの疾患が重なってくる
○氣力が落ちてくる(頑固になる・柔軟性がなくなる)
○生活環境の変化がおこる(介護が終わる・孫が産まれる・夫の病氣や死・定年退職など)
アフター更年期を助けてくれる[補材]の漢方2つ
そんなアフター更年期こそ
漢方のちからが
助けてくれるはず。
漢方は人をまるごと診ていく医学。
特にアフター更年期は
症状(病氣)が何種類か重なってくることがありがち。。。
例えば
高血圧・高脂血症・糖尿病・不眠の方がいらした時、それをひとつずつ治していくという考えではなく、それらを持ったひとりの人、として
みていき、その方に合った漢方薬を出していきます。
そこで、
アフター更年期に
おすすめの漢方
漢方では補うものを[補剤]といい
エネルギー〈氣・血〉が落ちてくるこの年代に
おすすめです
まず!
○朝鮮人参(ちょうせんにんじん)
氣の生産を促進し、五臓の働きを調整。
血を補い、また、滞りを改善する。
冷え症・疲れやすい・虚弱体質に。
抗動脈硬化作用・高脂血症改善作用
抗ストレス作用・抗不安作用・抗疲労作用
免疫増強作用など
氣力が増し、ストレスに強くなる
体力もアップしやりたいことが
できるように!
○鹿茸(ろくじょう)〈鹿ちゃん〉
鹿の牡の幼角のこと
「腎」(生命エネルギーの元)の
はたらきを高める。
冷え・足腰のだるさ・耳鳴り・疲れ・骨が弱い
氣力低下・風邪をひきやすく長引く などに。
底力がついてきて、腎・膀胱のちからもアップ
血のめぐりがよくなる!
朝鮮人参はウコギ科の植物の根っこ
〈生薬〉
鹿茸は動物、鹿の角
〈動物生薬〉といわれます。
自分に合ったものを継続して飲むことも大事ですが
例えば
疲れた時だけ、落ち込んだ時だけ
飲んでもいいのです。
何かイベントなどがあり
疲れることが、わかっていたら
その前に飲んでおくと疲れの度合いが違って
とても楽です。
アフター更年期
自分の身体の声に耳をかたむけつつ
漢方のちからも借りて
氣力をあげて
体力あげて
これからの人生、ますます
楽しんでいきましょう!
注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。
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