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転んで顔に青あざが出来た女優さんに急いでお出しした漢方

樫出恒代

樫出恒代

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーター。漢方カウンセリングルームKaon代表。Kaon漢方アカデミー代表。新潟薬科大学薬学部卒業後、一人ひとりのこころとからだにていねいに向き合う漢方カウンセリングを提唱。連載の味わいあるイラストは、本人によるもの。
美容家吉川千明氏との共著に「内側からキレイを引き出す 美肌漢方塾」(小学館)
OurAgeインタビュー「信じていなかった漢方の力に救われて、この道を究め続ける薬剤師」はこちら

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更年期のお悩みで樫出恒代さんの漢方カウンセリングに通われる女優の患者さんから、ある日、緊急のメールが!「転んで顔に青あざが!明後日の撮影までに薄くなる漢方はありますか?」 樫出さんが出したのは瘀血をとる漢方「桃核承氣湯(とうかくじょうきとう)」。体力があり便秘気味の方に向いています。

ある女優の患者さん、更年期、とくにホットフラッシュのお悩みで来院されました。

漢方カウンセリングには
いろいろな女性がおいでになられます

漢方薬剤師・漢方ライフクリエーターの
樫出恒代(かしでひさよ)です

 

 

少し前のことですが、
漢方カウンセリングに
いらした女優さん
(もちろんお名前は言えないのですが)

 

初診では
「更年期になり、ホットフラッシュがひどい」
というご相談でした。

 

漢方カウンセリングのひとつ
バイタルフットヒーリング🄬
足の経絡をみるトリートメントや
舌、お腹をみて、
養生法をお伝えし、漢方薬でかなり良くなっていた頃、、、

 

その患者さんから「転んで顔に青あざができた!」と緊急メールが入りました。撮影は2日後とのこと。

「先生!顔にあざができたんです。転んじゃって。明後日、撮影があるので少しでも薄くなることってできますか?」

 

こんなこと、漢方でできるのか、わからないけど、、、
どんなことでも、相談してね、と言ってくれてたから、メールしました、と。

樫出さん 顔のあざ

漢方には、何科というのはないのです。
(人間科?)
そして、身体もこころも
さまざまな症状はどこかしら繋がっているので、
とにかく患者さんには
なんでも教えてくださいと話しています。
それもなるべく早めに、と。

 

 

打ち身による内出血に向くのは<瘀血>をとる漢方薬
今回「桃核承氣湯(とうかくじょうきとう)」をお出ししました

そこで、すぐに症状を聞いて
患部の様子を見せてもらい、お出ししたのは
<瘀血>をとる漢方薬。

 

打ち身による内出血(あざ)は
漢方的に考えると「瘀血 おけつ」{活性しない血液のこと}と考えて、それを吸収させる、とか外に出すことを考えます。

 

 

今回は
「桃核承氣湯(とうかくじょうきとう)」という漢方薬をお出ししました。

 

桃核承気湯という漢方薬は
特に瘀血を流す効果があり、
その効果により、打撲などで生じた「あざ」を早く薄くするということが期待できます。

 

他には
のぼせや生理不順・生理痛・生理前や生理中の
精神不安、ヒステリー、肩こり、便秘などを
改善してくれます。
また、腰痛、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)、痔疾、打撲症などにも。

 

「桃核承氣湯(とうかくじょうきとう)」は瘀血タイプだったこの女優さんの体質、証に合ったもの。誰にでもいいわけではありません。

ただし、注意が必要!
この漢方薬が合う人は
体力がかなりあること、
基本的には便秘の人です。

 

(合わない人が飲むとひどく下痢をしたり、胃腸障害などを起こすこともあるので注意⚠️)

 

 

今回の患者さんは
もともと、体力はあるほうでした。そして便秘症。以前から診ていたので、体質がわかりましたから、すぐにこちらを飲んでいただきました。

 

少し便がゆるくなったけど、身体もすっきりしました!と。
そして、普通なら1週間は薄くならないのに3日でほとんど目立たなくなりました。と
喜びの報告をいただきました^_^

 

(個人差がありますので)

 

 

実は他にも
打ち身やあざなどに効く
漢方薬はあります。

 

漢方、東洋医学には、
西洋医学にはない概念があります。
「瘀血 おけつ」
という考え方もそのひとつかもしれません。

 

もともとの体質〈証、といいます〉を
知っていることは大事なこと。
その女優さんも瘀血タイプでした。

 

瘀血タイプは熱がこもりがちになり
のぼせやすくなる
まさに、更年期にホットフラッシュという
症状が起きやすくなります。

 

樫出さん 瘀血チェック

お顔のあざも良くなり
ホットフラッシュも軽くなって
ますます精力的に
お仕事に力を注ぎ
プライベートも充実して。

 

輝いている人をみるのは
こちらもエネルギー〈氣〉をいただけます。

 

いくつになっても

 

漢方のちからで
自分に愛を。

 

そう思い、
日々、漢方カウンセリングしております。^_^

 

 

注:漢方薬については
漢方専門の医師や漢方薬剤師
漢方アドバイザーなどにご相談・
カウンセリングの上お飲みください。

 

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