わたしは女でなくなるの?
更年期に私たちを悩ませること
もちろん答えは「ノー」。
そんなことはありません。
いくつになっても女は女であることに変わりありません。
写真は、大阪高島屋「吉川千明の厳選ナチュラルコスメ」にて。これがわたしの本業です。
お客様のためによいコスメを選んでいます。
フランスのフィッツの紫の容器のシリーズは50代用の化粧品。
効能を持つ植物の香りがとてもセクシー。いい女!におすすめです。
月経がなくなって、毎月の出血がなくなっても、女であることには変わりありません。
卵巣の中の卵(原始卵胞)がゼロになって、
卵巣から出る女性ホルモンがゼロになっても女であることには変わりありません。
ただし、乳腺量が減り乳房がしぼむのも確か、膣の入り口が硬くなり、膣壁が萎縮し、乾燥するのもその通り。
それに、女性ホルモンも減ると同時に男性ホルモンも減ります。
春めいた気持ちも意欲がわかなくなるのも確かです。
さて、海外で、HRT、ホルモン補充療法が盛んなのは、「カップル文化」が大きな理由です。
ということは、60になっても、70になっても、もしや80歳でも、、、ということです。
「いや〜」と顔を赤らめるけれどもそういうことですね。
さてさてさて、女は女。いつまでたっても女です。
しかし、放っておくと、膣も硬くなるし乾いてくる、
思考も硬くなるし考え方も後ろ向きになる。
頭も体も頑固な石の女になってしまいます。
しかし、「そんなHな話は必要ないわ。私は健康を保ちたいだけなのよ!」とおっしゃる方、
実は、このHな部分(笑われそうな、古い言い方ですね!)、
いや、Hになれる部分が健康維持にとても関わっています。
ここで少し、「脳」の話を致します。脳の奥に「古い脳」と呼ばれる部分があります。
大脳辺縁系(だいのうへんえんけい)といい「動物脳」とも呼ばれています。
最近この大脳辺縁系がとても注目されています。
大脳辺縁系は、食欲、性欲、睡眠など「本能」に関わっています。
さらに怒りや恐れ、不安、快、不快、好き、嫌いなど
外部情報にダイレクトに反応する「情動脳」とも呼ばれています。
怒ったり、怯えたりしながら、愛も求める、正直な脳です。
さらに、この古い脳に隣接しているさらに古い脳があります。
「脳幹」と呼ばれる部分で、自律神経やホルモン系、呼吸など体を調節する
「生きるための脳」と呼ばれる部分です。
「植物脳」とも呼ばれています。大脳辺縁系は「脳幹」にダイレクトに影響します。
更年期は、卵巣機能の低下から、脳が不安を感じます。
その不安は体の不安定さにつながりますが、大脳辺縁系の働きを逆手に取れば、
ネガティブな反応をポジティブな反応に変えることができ、
とても幸せな潤いある日々を過ごすことができます。
大脳辺縁系が満たされれば、体全体が生き生きしてくるのです。
大脳辺縁系は「動物脳」と呼ばれるだけでなく、「命のエンジン」とも呼ばれています。
大脳辺縁系は五感から伝わる外部の情報をダイレクトに受けます。
怖いものを見ると怖くなる。反対に素敵なものを見るとうっとりする。
卵巣機能も落ちて、もう感じる機能も感性もないと思いきや、
官能的な映画を見れば体がうずうずっとするのがわかるでしょう。
官能的な小説だってよいのです。それから嗅覚もダイレクトに作用します。
自然の植物の、特に花の香りなど嗅いでください。私たちも昆虫と同じ。
吸い寄せられるようにうっとりと、閉じていた花びらがとろけるように開きます。
閉経とは、生殖活動の完全なる終わりを意味します。
生殖活動とは、私たち人間も含め、動物にとっては、
力いっぱい生き抜く、生命力、若さの証です。
閉経以降は放っておけば、生きる意欲は減退していくわけですが、
脳の中の「本能の座」に心地良く働きかけることができれば、
湧き上がってくるような感情—「情動」をかき立ててあげれば、
体の中からもう一度若さを保つこともできるのです。
それは終わりのない、自分でコントロールできる最高のアンチエイジング法です。
写真は、ドイツのオーガニックコスメ「ヴェリマ」のボディローション。
良質な薔薇の香りにうっとりします。バストにも使えます。
目から入る情報、耳から入る情報、口から入る情報、触れるものから入る情報、
鼻から入る情報を意識してあげることです。
五感にうったえかけ、私たちが、いくつになっても女でいるためにすぐできる、
「これだけはやって欲しいこと」を書き出しました。
女でいるための9か条
1.ボディオイルやクリームを全身に。潤う感覚を思い出す(触覚刺激)
2.首、デコルテ、バストのマッサージを欠かさずに(触覚刺激)
3.デリケートゾーンと膣口の保湿を習慣に。膣口を柔軟に(機能の維持と触覚刺激)
4.骨盤底筋運動。静かな「締めて緩めて」の運動を習慣に(機能の維持)
5.下腹部(卵巣・子宮の上)と仙骨、首を温める(血流促進と機能の維持)
6.足首、くるぶし周り、かかとをよくさする。
足首周りには女性系最強のツボ「三陰交」があり、かかとは「骨盤」の反射区です(ツボ反射と触覚)
*足首くるぶし、かかとは絶対に冷やさないこと
7.映画、ドラマ、小説、コミック、お気に入りの官能源を見つける(視覚、聴覚刺激)
8.スキンケア、ボディケア、ヘアケア、香水など身にまとうものは全て植物の香り、精油の香りを使ったものにする(嗅覚刺激)
9.女性ホルモンの材料はコレステロール。実、種、果実、フレッシュで良質な植物オイルを摂る習慣を(味覚、嗅覚)
3、4番のデリケートゾーンの話は、改めて詳しく話しましょうね。
「千明さん、ヌルヌル生活が大事なのよ!」と教えてくれたのは、
元町LUNAの女性泌尿器科の関口由紀先生。
閉経に伴う外陰、膣の萎縮変化およびそれに伴う不快な身体症状を
「GSM」(閉経関連尿路生殖器症候群)と言うのですが、
デリケートゾーンのカピカピやイガイガを放っておくのはとてもよくないとのことでした。
骨盤底筋を鍛えるのだけでなく、粘膜を、表面をきちんとケアしておくことが、機能のためにも大事だと。
ルボア代表の森田敦子さんやYESの北原みのりさんにもたくさんのことを教えていただきました。
私も少しづつ理解を深めて、ここに書いたことは全て私が実行していることです。
写真は、イギリスの「YES」のデリケートゾーン用のオイルとローション。私が普段使っているもの。クオリティが高く安心して使えます。
写真は、森田敦子さんの「アンティームオーガニックbyルボア」のマタニティケア用の一式。
バーシングオイルは妊婦さんの会陰マッサージにも使用できるものですが、もちろん私たち世代の膣まわりのケアにも。
すごい!でしょ。
写真は、イギリスの「オーガニックボタニクス」のデリケートゾーン用のオイル「ヴァージノル」。
このブランドは、タッチとマッサージでデリケートゾーンに触れる習慣を勧めています。
大人気でただいま品切れ中。
最後に、毎日、艶ありメイクをする、手先指先をキレイにする、潤うスキンケアをする、
美しい歩き方の工夫をするなど、自分の目にはいる自分の像、視覚情報をキレイにしておく、
自分の心を満たすための工夫も、女であることに大切だと思っています。
それと、言葉ね。自分の口から出る言葉を美しくする、悪口を言わないなども重要なことですね。
口も痛むけど、自分の耳も他人の耳も痛むから!
いくつになっても女は女。
密やかに、のびのびとこれからは官能の時間を持ちましょうね。
これなーんだ!?
膣トレ。また次回に。