私が今、スキンケアを発表したわけは・・・
5月23日にスキンケアを2品、発表しました。
オンラインでメディア発表会をしたばかりです。
1993年から27年美容の仕事をしてきましたが、自分のコスメを出すのは初めて、吉川千明初のオリジナルコスメです。
名前はFLOR(フロル)といいます。
スペイン語で「花」という意味で、すべての女性に花開いて欲しいという願いを込めてつけました。
「なんでスペイン語なの?」と早速質問されましたが、「花」を意味するたくさんの国の言葉を引く中で、リズムがあって明るくて、気持ちが上がりそうに思えたのがスペイン語でした。
それに3文字なら覚えやすい!でしょう。
写真はインスタライブをしているところ。
まだお店に行きづらいので、インスタは化粧品にとっても大事な情報ツールですね。
本当にネット系が得意ではありませんが、苦手意識を取り除き、何でもやってみようと思っています。
不安が肌不調を呼ぶ。
香りの化粧品がみんなの役に立つ
開発に取り掛かってから約2年。
それも長い話しですが、実は、フロルは、2020年秋、オリンピックが終わったころに発売する予定でした。
それをコロナの渦中、前倒しにして発売することにしました。
私自身は、外出する機会が減り、3食、家で作り、家で食べ、よく眠り、最近はすこぶる体調よく過ごしています。
しかし、皆様の様子を聞くと、不安で仕方がない、眠れない、家に籠ってばかりでイライラする、マスクをしている肌が荒れて仕方がない、などなど。
予想以上の気持ちの不安定と肌の不調に悩んでいる方の多いことがわかりました。
フロルは、もともと気持ちが不安定で、刺激に過敏になっている、プレ更年期から更年期、閉経以降の方のために作った本格的エイジングケアの化粧品です。
スキンケア効果もしかりですが、香りのブレンドにも特徴があります。
柚子とクロモジとベチバーの自然の香りは、気持ちを明るくし、しかも落ち着かせてくれる、フルーティシトラスの特別なブレンドにしてあります。
とてもよい香りです。
ならば、コロナの今こそお出しするのがよいのではと、急遽、発売することに致しました。
オールインワンのクリームと化粧水の2品だけですが、とてもいい化粧品ができました。
ぜひお試しください。
写真は、カレンデュラの畑です。
これまでに幾度も私の肌を助けてくれたカレンデュラは、どうしても入れたかったキープランツ。
湿疹や炎症を起こした肌を鎮め、しっとりと落ち着かせる効果に優れ、古くから薬用植物として知られヨーロッパでは治療薬として珍重されてきたそう。
カレンドラは今頃の季節から11月の霜の降りる季節まで咲き続ける、とても強い植物です。
私はこの植物とこの畑、そしてこの農場の主の人柄に心酔しておりましたので、化粧品に使うことができて、とてもうれしく思っています。
農薬や化学肥料、大型耕作機を使わずに花を育てることは本当に大変な作業です。
コロナになって思ったこと
「行ってきま〜す」と出掛けて、「ただいま〜」と帰ってくるのが普通だと思っていたことがそうではなかった。
家族やパートナー、大事な仲間と過ごせることが、会えることがどんなに幸せなことか、コロナウイルスが教えてくれました。
私たちは忙しさにかまけて大事なことを忘れるところでした。
先に先に夢を描いて、目の前の幸せを置いてきぼりにしていたとは。
いつも早く早くと急いで、仕事ばっかりして、夜遅くタクシーで飛んで帰ってきて、夜中に犬の散歩をして、朝はドタバタと出掛けて行く。
あのままだったら、私はきっと病気になっていたでしょうね。
今は家をスタジオにして、ゆっくりと仕事をしています。
オンラインで次々と会議をやっておりますが、それでも、朝の光、昼の音、夜の影を感じながら、朝に夕に犬の散歩に行ったり、洗濯物を干したり取り込んだり、人間らしい暮らしを取り戻しています。
心や体をすり減らす生き方から、捨てるべきものは捨て、1日1日を良い日だっと満足して、すっきりと生きていきたいと思っております。
見栄を張らないですっきりとね!
コロナがなかったら、私はうまくシフトチェンジができなかったと思います。
同じことを繰り返さないように。これからもしっかりと肝に命じて。
自然を大事に。自然とともに生きる。
そして身だしなみは整える!
コロナで命の大切さ、健康のありがたさを再確認しました。
人間はまったく万能ではありませんでした。
私たちは環境の中、自然の中に生きています。
環境、自然がだめになれば生きていけません。
これからは本当に自然を大事にしていこうと思います。
体を傷つけないのと同じように、自然も傷つけない。
さもあれ、自然とは、パジャマのまま、スッピンのままいていいということではありません。
だらだら、ズルズルしていると取り返しがききません。
マスクをしているからとちゃんとメイクをしないでいると緩み過ぎ。
思わぬところで怪我をいたします。
朝、顔を洗ったらスキンケアをして、メイクして、紫外線ケアを忘れずに。
BBクリームやUV入りのファンデーションを朝から塗りましょう。
そして外にも出ましょうね。
お日様を浴びないと骨が弱くなりますし、気持ちが鬱っぽくなりますから。
夜は夜のケアも忘れずに。
会う人の数が減ると、美容が手薄になりますけど、美容に手を抜かないこと!
長生きの人は綺麗にしているものです。
写真は、私の化粧品棚からおすすめのBBと日常使いのファンデーションです。
左から
ヴァントルテのミネラルリキッドファンデーションはSPF42。京都生まれです。
ヴェリマのホワイティミネラルファンデーションは軽いのにカバー力あり。
ヴァーチェのミネラルリキッドファンデーションはマルラという植物油を配合。マスク刺激に弱っている人にお薦めします。
HANAオーガニックのウェアルーUVは薄づきですが、肌の調子を整えるやさしいSPF30。これもファンが多いですね。
FLORという船に乗りました。
しかしスタンスは変わらずに
10年後の私は70歳です。
色々なことをやっているように見えますが、私の軸は美容です。
私のこの10年も化粧品の仕事が支えてくれました。
ここからの10年は化粧品に恩返ししたいと思います。
私は10年単位でものを考えます。
この10年は、フロルを日本を代表する自然化粧品のブランドに育てたいと思います。
どの道のりもたやすくはありません。
しかし、還暦の今、私にとっては最後の機会と思います。
私たち現代女性にとって、更年期は人生の折り返し地点です。
閉経から先40年、私たちは生きることになります。
美しく力強く生きる、私たちのための化粧品を作っていきましょう。
そして、化粧品で助かった、化粧品に支えられたと言われるように、フロルだけでなく、駆け引きなく、よい化粧品をこれからもご紹介していきます。
ちゃんとしたものを紹介し、教えてもらって良かったと言われることが、私の大事な仕事です。
写真は、ホリスティックビューティ協会の岸紅子さんとフロルの発売元、ビーバイイーの杉谷恵美さんと。(2020年1月撮影)
私の誕生日、還暦を祝ってくれました。
年齢こそ私が先をいっていますが、とても頼もしいパワフルなお二人です。
今、はまっているものは、ミシェル・オバマのドキュメンタリー映画「BECOMING」。
Netflixの映画ですが、見るたびに見えてくることがあって、毎日見て、毎日泣いています。
力が湧きますよ! ぜひ見てください。
写真は日本語版の本ですが、英語で読んでみようかなと、注文し届くのを待っているところです。
今回は、自分の化粧品のことや、美容への思いを書かせていただきました。
まだまだコロナは続きますが、皆様、どうぞ安全にお過ごしください。
お互いの健康をお祈りして。
ありがとうございました。