人に聞きにくいフェムゾーンの悩みや疑問。専門家に聞いてきました。
Q. 日常生活で腟内が緩んでいるとわかるのはどんなときですか?
A. ふとしたときに出る水や尿もれ、腟からのガスもれが危険です。
「クリニックだと腟圧計での測定と経腟触診などがありますが、日常生活での方法としては、トイレでおしっこをするときに締めてみること。きちんと尿が止められたら緩んでいない証拠。
お風呂から上がったときに腟から水が出てきたり、ふとした瞬間にガスもれする場合は、可能性ありなので対策を」(理学療法士・笹岡愛加さん)
Q. 腟内ケアをすると、口や目などの粘膜部分にもよい影響がありますか?
A. 直接関係はないですが血流アップは全身に影響あり。
「それはありません。腟内の粘膜が乾燥しているということは他の部分も乾燥しているとおおいに考えられるのですが、どこかをケアして潤うようになったからといって、他の部分に影響が出ることは残念ながらありません。
同じようにさまざまな箇所をケアすることが何よりも大切です。ただ、血流がよくなると、全体的に状態がよくなるということは考えられます」(関口由紀先生)
答えていただいたのは
関口由紀さん
Yuki Sekiguchi
山形大学医学部卒業、横浜市立大学大学院医学部泌尿器病態学修了。医学博士。「横浜元町女性医療クリニック・LUNA」を開設。世界標準の女性医療と、女性たちによる自助的な医療の実践を目指す。日本フェムテック協会代表理事。腟や骨盤底ケアについての著書も数多い。
女性医療クリニックLUNAのホームページはコチラから
笹岡愛加さん
Aika Sasaoka
理学療法士。2006年総合病院にて勤務開始。’14年よりフランスに留学し、骨盤底リハビリテーション卒後研修を受講。’17年日本でアメリカ理学療法士協会認定産前産後コース・骨盤底コースレベル1を受講。NHK「あさイチ」女の相談室など、多数のテレビ出演経験も。’19年より女性医療クリニックLUNAに入職
取材・原文/金沢由紀子