「クリニックを訪れる40代~50代の人は、性に対して「イケイケ派」と「あきらめ派」に二極化している傾向がありますね」と言うのは、咲江レディースクリニックの丹羽咲江先生。若返りたい、パートナーがいて幸せな状況でいたい、というイケイケ派と、例えばセックストラブルなどがあり、パートナーに行ってこいと言われて、しぶしぶクリニックに来るけれど、途中で通院をやめてしまいがちなあきらめ派。
「どちらにしても、女性はみな、顔と同じかそれ以上に、腟は劣化します。ケアをしないと、乾燥して痛くなったり、ニオイや尿漏れなど、気になる症状が出てきがちです。逆にいうとケアをすればするだけ、乾燥や、劣化によるトラブルをかなり予防できます。無関心でいないで、フェイスケアと同じと思ってするといいですよね。また、気づいたときにあきらめずに対応すれば、もし症状が出ても早ければ早いほど治すことができます」(丹羽先生)
「でも、ニオイや乾燥を気にして、せっかくケアしているのに、間違ったケアをやりすぎている人もけっこういらっしゃいます」というのは、なおえビューティクリニックの喜田直江先生。
「ニオイを気にして、腟の中まで洗ったり。これでは、女性ホルモンが急激に減ってくるのに比例して、腟の常在菌も減ってくる40代、50代の腟環境は、悪くなるばかり。デリケート専用ウオッシュで丁寧に洗うのは、腟まわりの外側です。ジェルやオイルも、腟内もマッサージするならば、中に入れていいものを使わないといけません」(喜田先生)
ではどんなものをどう使ってケアしたらいいのでしょうか?
MyAge2023夏号では、今さら聞けない日常の腟ケアの詳しいやり方、トイレでの拭き方から、お風呂での洗い方、保湿の方法、萎縮や緩みの対処法まで、何を使ってどうしたらいいか、詳しく記事にしています。
これは何だと思いますか?
一見、何だかわからないけれど、どれも実はプレジャートイ。かわいいですよね。
(右から、HINAZAKURA、YUKIDARUMA、HANAMIDORI/すべてiroha)
最近、セルフプレジャーは腟ケアなどのセルフケアの一環であるという考え方が広まってきています。
顔や髪をケアするのと同じように、体の求める気持ちよさに応え、自分を満たすこと=セルフプレジャーは、大切ということ。
科学的にも、オーガズムを感じることで出る幸せホルモン(脳内のβ-エンドルフィン、ドーパミン、オキシトシンなど)は、減りゆく女性ホルモンをカバーするともいわれています。
フェムテックブームの到来で、デザインも性能もいいものが次々に出てきています。
「『いけないことではなく、むしろそれを使うことで、よい睡眠や、精神の安定も得られるので、健康にいいですよね』という声も聞かれるようになりました」というのは、フェムテックのブランド&ショップのirohaさんや、セレクトショップのラブピースクラブの方々。
持っていて楽しくて性能のいいさまざまなプレジャートイとその用途別の解説も、このプロの方々に伺って、盛りだくさんでご紹介しています。
他にもクリニックでできること、最新情報などもぺージになっています。
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イラスト/内藤しなこ