劣化と不調を防ぐ
セルフケア
フェムゾーンは専用の洗浄剤で洗う、保湿をする、などの日常ケアが習慣化したら、さらにもう一歩踏み込んで、腟の状態をよくするセルフケアも行いましょう。萎縮を防ぐマッサージを紹介します。前向きに、リラックスしてトライしてみてください!
腟マッサージ編
「閉経前後で女性ホルモンが減少し、さらに長くセックスをしていないという人には、腟マッサージによるセルフケアをおすすめしています。腟内に塗ってもOKのオイルやクリームを塗り、最初は指1本から入れ、下記の図のようにマッサージをします。慣れてきたら、指2本を入れて腟を開き拡張すると腟の中が柔らかく、伸びやすくなっていきます」(丹羽咲江先生)
<1>
清潔な指に、オイルまたはクリーム(腟内に入れてもよいもの)を適量取り、腟口まわりに塗ります。
<2>
そのあと指1〜2本を腟に3〜5㎝ほど入れ、3〜9時の方向に腟壁を押す感じでゆっくりと圧をかけます。次に、いろいろな角度で指を入れたり出したりして動かします。これを5〜10分行ってください。
<3>
外陰部や、小陰部のひだの間、会陰などを、オイルやクリームを指につけてマッサージすることも、保湿と血行のために大切です。
※腟炎や外陰炎を伴っているとき、月経中で出血の多いときは行わないこと
喜田直江先生も推奨のモリンガオイル配合で、萎縮・乾燥にも。妊婦の会陰マッサージ用オイルとしても。医療法人監修。ママズケア スムージングオイル¥6,820/モディッシュ
「腟の中に塗ってOKの製品です」。丹羽咲江先生が開発したACO認定有機原料を使用した、オーガニックバーム・スープル ¥3,300/ホワイトローブ
なおえビューティークリニック院長。京都府立医科大学卒業後、産婦人科医を経て、形成外科医として多くの女性の悩みに応える婦人科形成専門クリニックを、2011年に開院
咲江レディスクリニック院長。名古屋市立大学医学部卒業。日本産婦人科学会専門医。2002年開院。性交痛などの相談、治療、フェムケアゾーンの情報発信を行っている
撮影/柳 香穂 イラスト/内藤しなこ 構成・原文/井尾淳子