ところでみなさん、「閉経と更年期の違い」ってご存じですか?
実際に自分が更年期らしい…と気づくまで私もそのあたりかなりぼんや~りしていましたが、その定義はじつに明快なのでした。すなわち、
◆閉経=永久に月経がなくなること。卵巣の働きが加齢によって失われていき、月経が訪れなくなって1年たったときに振り返って「最後に月経がきたとき」を閉経とみなします。
◆更年期=閉経を挟んだ前後5年、合計10年間の「期間」。上記のとおり、閉経は月経がなくなって1年後にわかるため、自分がいつ更年期にさしかかったかは、閉経後にわかります。
絶賛発売中のMyAge 春号に掲載の記事「経験ずみの先輩と専門医に学ぶ! 『閉経』とのつき合い方」では、知られざる閉経や更年期の現実を把握すべく、閉経を経たOurAge読者のみなさんへの大規模アンケートを実施。「閉経」前後のカラダの変化について、多くの女性たちのリアルなデータと体験エピソードをたっぷりご紹介しています。
(OurAgeアンケート調査より。2020年1月/回答194名)
たとえば閉経の年齢について、日本人の平均は50.5歳ぐらいといわれていますが、今回の調査結果では、早い人は41歳、遅い人だと63歳(!)と実にさまざま。
閉経までの経過も、なんとなく「だんだん経血量が減り、間隔も間遠になってそのうち自然消滅」というイメージを持っている人が多いかもしれませんが、さにあらず。
たとえばクミさんは、徐々に経血量が増えてきて、あるとき高校生の息子とテレビを観ていて立ち上がった瞬間、水風船を落としたみたいに大出血! 驚いた息子さんが救急車を呼ぼうとして大騒ぎになったといいます。
…かと思えば、サキコさんは52歳までずっと順調で28日周期。ところが、あるとき何の前触れもなく突然月経がこなくなり、そのまま閉経! 家にはたっぷり生理用ナプキンの在庫が…。
こんなふうに、100人いれば100様なのが「閉経」なのです。しかし、その違いはどこからくるのか? 不調がある人とない人がいるのはなぜなのか? そして、閉経前にイライラやのぼせ、ホットフラッシュや不眠といったさまざまな不調が起きるのはどうしてか?
…などなど、閉経に伴って変わりゆく体の変化について、産婦人科医の対馬ルリ子さんが詳しく解説。
さらに、閉経が近づくと「とるべきか、とらざるべきか…」と迷う人が続出するのが“子宮筋腫”。閉経すると筋腫は縮むため、手術しないで済むのでは…いや、閉経まで何年あるかわからないし…というのは切実な問題です。治療や手術をするべき目安など、閉経前の子宮筋腫の“トリセツ”についてもズバリお答えします!
このほか、閉経後のQOLを上げるために有効とされるホルモン補充療法(HRT)とはどんなもの? 乳がんリスクは本当にないの? など、更年期まっただ中の人はもちろん、これから更年期を迎える人、閉経後の体調管理を考えたい人にもきっと役立つ情報をまとめました。
詳しくはぜひMyAge春号をお手に取ってご覧ください!
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イラスト/カツヤマケイコ 構成・文/蓮見則子