閉経後10年近くになると、揺れていた更年期が懐かしいくらい。
当時置かれていた環境も相まって、40代、50代の前半と、大変な更年期だったけれど、
60歳を過ぎた今、大好きな友人が倒れたり、長年の知り合いが大きな病気に罹るのを見ることが増えてきて、
改めて健康の大切さを感じます。
「どうして?あなたが?」と残念で、残念で、仕方がありません。
私は美容の専門家です。化粧品選びも大切で、大好きな大事な仕事でありますが、
若さと美しさを保つ基本は、体の中から。
毎日の、寝て、食べて、起きて、動いて、口にする言葉や感情が、
どんなに大切で、体に影響を与えるかを実感しています。
今、健康でいられることに感謝して、
この1年、これだけは守ろうと決めたことを書き出してみました。
写真は、7歳違いの妹と。女性は7つごとに年をとるというけれど、丁度一節違い。
●「睡眠」を最優先に考える。10時―2時は寝ている! 成長ホルモンを確保する。
長寿の人の平均睡眠時間は、7時間とデータに出ています。長くも短くもなくの7時間。
しかも、女性の場合は夜の10時から夜中の2時のゴールデンタイムに寝ていることが
大事であると教えてくださったのは、
漢方の専門医、今津嘉宏先生。外科出身の漢方ドクターです。
男性は寝る時刻に関わらず、成長ホルモンを出せるのですが、
女性の場合はそれができないとのこと。
日中にできた細胞の損傷や神経の損傷、筋肉も血管も脳も何もかも、
からだの傷も心の傷も、睡眠中に修復されるのです。
「寝なくて平気なの」という人がいるけれど、平気に見えるだけ。
「10時に寝る!宣言」には、固い決意が必要ですが、
これこそ、すべての夢を叶える習慣と断言致します。
●お日様に当たるー最強抗酸化物質は自分で出す!
お日様に当たることで脳内では「幸せホルモン」、セロトニンが分泌されます。
セロトニンは、夜には睡眠を誘導するメラトニンに替わります。
セロトニンは、精神を安定させて、気持ちを明るくしてくれます。
メラトニンは、女性ホルモン同様、最強の抗酸化物質、最強の若返り物質でもあります。
卵巣を若々しく保つ不妊治療の現場では、メラトニンを処方することがある位。
朝起きて日にあたるだけでこんなによいことがあるのです。
お日様はビタミンDを合成して、体と骨を丈夫にしてくれますし、
うつ予防にもなります。
たったっ、と歩く、近所の散歩を習慣にすれば、よい運動にもなります。
私も寒い日はさぼりがちですが、
自分の体の中からでるものが最強なんて、安心でしょ!
●運動は1日1時間。筋トレとストレッチ―女性の一番の弱みは、筋肉と骨、そして脳。
筋肉が痩せて、骨がもろくなると歩けなくなります。
歩けなくなると脳の老化につながります。
筋トレは成長ホルモンの分泌も促しますし、ストレスの軽減に最適。
体も、頬も、フェイスラインも引き締まります。すぐに効果が表れます。
ストレッチと筋トレを組み合わせて、1日1時間、時間を作ってみませんか。
朝30分、夜30分でもいいのです。
朝昼晩の20分を3回に分けて、でもよいと思います。
ギブアップしながらの筋トレは、意外と体が慣れてくるので楽しいですよ。
「筋肉は裏切らない!」とはほんとですね。
私はラジオ体操1と2、そしてヨガの「太陽礼拝」、NHKの「みんなで筋肉体操」など、
すべてYouTubeやテレビを見ながらやっています。便利な時代ですよね。
YouTubeで人気の、BE-LIFEのMARIKOさんのヨガが好きでよく見ています。
●食事は自分で作る―その場でつくる。
私も普段は一人で食事をしていますが、
心掛けていることは、「一人でも、ちゃんと食べること」。
体は食事でできています。しかし、大事とわかっていても、
誰も見ていませんし、一人分ですから、面倒で、手抜きになりがちです。
人のためにはできるのに、自分の為だとやらなくなってしまうとは。
これって悪癖だと思いません?
これからは、自分を大事にする癖をつけなくてはと自分のお尻を叩いています。
煮る、蒸す、ゆでる、焼く、シンプルな料理法で、
食べる分だけをその場で作るようにしています。
食べ物も酸化するから、作り置きはしない。
これはアーユルベーダの大事な教えです。
小さな鍋や小さなフライパンを活用し、少量ずつ食べるだけ作ります。
新鮮な素材と調味料にはこだわって。
素早く、簡単でもおいしいものができますし、
よい油を使えば血管を守ることができます。
写真は友人で、わたしのスキンケア「フロル」の原料であるカレンドラを作っている
長野の竹脇さんの家の朝食の食卓から。
野菜や手づくりのパンやジャムが並びます。
季節にあるものをシンプルに料理して食べる。
ここに来ると、ちゃんと食べなくちゃ、と感化されて帰ってきます。
●まあいいかと捨ててみる、執着しない。
何が一番体を蝕むか。それはストレスだと思います。
憎しみや怒り、不安など、マイナスの感情が高まった時の体の感覚ってすごくありませんか。
神経がピリピリするような気がします。
解決しないストレスや負の感情が長く続くと、
コルチゾール、別名ストレスホルモンが分泌し続けます。
体はカチカチになり、免疫系も代謝も血管も、何もかもボロボロになってしまいます。
脳の萎縮にもつながります。
悲しみすぎ、心配しすぎもよくありません。
「でも」とか「だって」とか、言いたくなりますね。
私もそんな感情に駆られていた時代もありましたが、
今は、「いやいや、体がダメになる。辞めとこう」と
諦めたり、こちらから引くようにしています。
「何が一番大事か?」自分と対話するようにしています。
倒れた友達の無念さを思えば、ほとんどの事柄がどうでもいいことのように思えます。
そうそう、漢方の世界では、驚きすぎ、喜びすぎさえもよくないことと言われています。
●美しい言葉で話す。
口から出る言葉(ことば)は、「ことのは」「ことだま」(言霊)に由来し、
魂のことを指します。
言葉は魂の叫びであり、自分の発した言葉を魂は聞いています。
憎しみの言葉は脳に恐怖を与え、怒りの言葉は体を破壊します。
自律神経もホルモン系も免疫系もバラバラになってしまいます。
血管は硬くなり、血管壁は崩れます。
更年期の人だったら、更年期症状はひどくなり、
疼痛、痛みの元となって体に現れます。
その逆、美しい、感謝の言葉は脳に響き、安らぎとひらめきを与えてくれます。
話し言葉が乱れている中、きれいな言葉で話す人がいたら、目立つでしょうね。
品良く!目立つ。はっとする!
かわいいね。きれいだね。ありがとう。助かりました。
見栄を張らない、素直な言葉で話せたら・・・。
これこそが、ほんとに人生を変える法則。
年頭に、私が娘に伝えたこと。
どんなことがあっても美しい、きれいな言葉で話しなさい。
きっとそれがあなたを助けてくれるから。
長くなりました。読んでくださってありがとう。
30年近く美容の仕事をしてきました。
やはりこの仕事が好きで、これからも私らしく、やっていこうと思っています。
しかし、毎日自分ですること、日々の暮らしを差し置いて、
その人を美しく保つものはないな、というのがわたしの結論です。
難しくも、お金のかかるものでもありません。
そして、毎日をたくさんの好奇心で満たしてあげること。
私たちは40、50、60代へと、もっともっと素敵になれると思います。
さあ、最後にお楽しみ!
今、気になる製品をご紹介しますね。
写真は、五島列島に自生する椿から作った「五島の椿」シリーズから、2品。
フェイスオイルとせっけんです。
昨年の春、吉永小百合さんがサポーターとしてでていたCM、
「五島の椿プロジェクト」覚えていらっしゃいますか。
これは、その五島列島に自生する椿から作られた製品です。
椿オイルは美容液としてお顔に髪に全身にお使いください。
しみじみ贅沢なよいオイルと感じます。
石鹸もとてもしっとりとします。
日本のコスメっていいなあと感動させてくれる2品です。
フェイスオイル・せっけん/五島の椿
ドイツのオーガニックブランド、ヴェレダからヘアケアが2品でました。
エッセンスは髪にこしがない人に最適。乾いた髪にも、濡れた髪にもお使いください。
薄毛、白髪が気になる人に。
頭皮用クレンジングは、クレイが入っているもののまったく乾燥させずきしませず、
驚くほど髪にこしがでて、ドライヤー後の髪が立ち上がったのにはびっくりしました。
週1、2回の頭皮ケア。アワエイジ世代にとてもおすすめです。よいものが出ました。
スカルプエッセンス・ローズマリースカルプクレンジング/ヴェレダ
イギリスのブランド「デ・マミエール」の、眠りのためのシリーズから2品。
眠りをアンカー、引っ張ってくるという意味の夜用バーム「アンカーバーム」と
対になっている「RISE」=「起きよ!」という名がついた
ロールオンタイプの気持ちをあげてくれるオイルです。
「デ・マミエール」はアニーさんという女性が作っているブランドで、
メンタルのケアを中心に、女性のウエルビーイング、
健康的なライフスタイルを提案しているブランドです。
植物のすばらしさを感じる贅沢なブランドです。大好きです。
アンカーバームS・ライズオイルS/デ・マミエール