「閉経」に関する皆さんから寄せられた質問に、医学博士の対馬ルリ子先生と美容家の吉川千明さんがお答えしています。今回は「子宮筋腫が大きくなり、このまま放っておいても大丈夫?」について、教えていただきました。第一回、第二回、第三回はコチラから。
お話を伺ったのは
対馬ルリ子さん
Ruriko Tsushima
1958年生まれ。対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座院長。産婦人科医、医学博士。女性の生涯にわたる健康を推進するNPO法人「女性医療ネットワーク」を設立、さまざまな啓発活動や政策提言を行う。
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吉川千明さん
Chiaki Yoshikawa
1959年生まれ。美容家。オーガニックスペシャリスト。メノポーズカウンセラー。国内でのオーガニックビューティの第一人者。2020年から、対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座にて「更年期カウンセリング外来」を担当。OurAgeのコラム「ハッピー女神プロジェクト」も人気。
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手術だけでなく、薬で治療していく方法も。
さまざまな事情を考慮して、医師と二人三脚で管理を
筋腫は悪性になることはまれですが、大きくなるのは不安ですね。何より、月経のたびに大量に出血してしまうのは困りもの。「洗面器をぶちまけたような大量出血」「タクシーのシートが真っ赤になった」という話も、決してレアなケースではありません。
子宮筋腫の治療の選択肢は広く、本の中でもチャートで詳しく紹介しています。筋腫の根本治療としては摘出手術が一般的ですが、閉経とともに小さくなるので、あと1〜2年だから我慢しようというのもひとつの選択。
女性ホルモン量を下げ、月経を止めて筋腫を小さくする薬もあります。ただ、これだと更年期のような症状が出る人もいるので、医師とともに管理していくことが重要。筋腫の状態を把握するのはもちろん、ライフスタイル、今後の人生計画、時間や費用のことも考慮して、筋腫にどう対応していくか、方針を相談して進めるのが理想です。
子宮筋腫は40代以上の女性にはほとんどあるもので、対馬先生も吉川さんも持っているのだそう。長年、対馬先生がかかりつけ医である吉川さんは、超音波で筋腫の様子を観察し、絵に描いてもらうのが定例。筋腫だけにかかわらず、なんでも相談できるかかりつけ医を持つことは、やはり最強です!
●できる場所によって症状も違う子宮筋腫
①最も多いのは子宮の筋層にできる筋腫。②内側の粘膜にできる筋腫は小さくても症状が強い。③外側にできる筋腫は無症状のことも
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『「閉経」のホントがわかる本更年期の体と心がラクになる!』
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対馬ルリ子・吉川千明 著/集英社 1,870円
イラスト/内藤しなこ 取材・原文/蓮見則子