もともと冷え症の人は更年期にさらに悪化しがち。「合谷(ごうこく)」「関元(かんげん)」のツボで、熱を生み出す機能を回復!
※更年期症状を大きく「熱タイプ」と「冷タイプ」に分け、各タイプにおすすめのツボを紹介しています。自分がどちらのタイプかわからない場合は、両方を試して心地よいと思うほう、もしくは両方を実践してください。
熱タイプと冷タイプの見分け方を紹介した記事は、下のリンクから読むことができます。
更年期症状には「熱タイプ」「冷タイプ」がある。あなたは?/更年期に効く! 簡単ツボ②
監修
柳本真弓さん
Mayumi Yanamoto
目白鍼灸院院長。鍼灸あん摩マッサージ指圧師、リンパドレナージセラピスト。鍼灸の高い技術と丁寧な治療、幅広い知識に基づく美容法が人気。雑誌やテレビで幅広く活躍。著書も多数
冷え
熱タイプにおすすめ
合谷(ごうこく)
手や足先が冷える人におすすめ
体にとりついた余分な熱や邪気を飛ばし、気を巡らせる効果が高い「万能ツボ」。特に手や足の末端だけが冷える人におすすめ。ほかに、冷えによる肩や首のこり、風邪の引き始め、頭痛にもよく使われます。手にあるので、どこでも手軽に行えます。
左右の手を親指と人差し指の間で組み合わせ、下になったほうの手の親指で少し強めに押します。
◆ツボの探し方
人差し指と親指の骨が合流する部分から、やや人差し指寄りのくぼみ。押して、ジーンとした痛みを感じるところ。
◆押し方
●親指で押す
親指の腹でピンポイントに、もしくは軽く押しながら円を描くように刺激します。心地よい圧で行うのが基本。
◆この不調にも効く!
- ● 肩こり
- ● 頭痛
- ● 歯痛
- ● 目の充血
- ● 多汗
- ● 肌あれ
- ● 耳鳴り
- ● 風邪の引き始め
冷タイプにおすすめ
関元(かんげん)
生命エネルギーの源となるツボ
ちょうどおへその下の丹田という場所にある、生命エネルギーの中心といわれるツボです。肉体的にも精神的にも元気がなく、熱を生み出せないような冷えの症状におすすめ。月経痛や月経不順などの婦人科系の不調にもよく用いられます。
人差し指、中指、薬指をそろえてツボに当て、円を描くように刺激します。
◆これでもOK!
温めた両手のひらを当てたり、ホットタオルなどを使って、ツボの周辺を温めるのもいいでしょう。
◆ツボの探し方
体の真ん中のライン、おへそより指4本分下。
◆押し方
●人差し指、中指、薬指で押す
少し広い範囲で刺激したい場合は、人差し指、中指、薬指をそろえてツボに当て、円を描くように刺激します。
●手のひらで温める
手のひら全体をツボに当て、温めるようにします。ホットタオルなどを使っても、気持ちよく刺激できます。
◆この不調にも効く!
- ● 息切れ
- ● 体力低下
- ● 倦怠感
- ● 下痢
- ● 月経痛
- ● 月経不順
- ● もの忘れ
撮影/フルフォード海 ヘア&メイク/鈴木 翠 モデル/くらさわかずえ スタイリスト/程野祐子 イラスト/安田ナオミ 取材・原文/山村浩子