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子宮筋腫の手術方法の選択にはセカンド、サードオピニオンを取るのも普通。読者の手術体験談も

子宮筋腫の手術を受けることになった場合、その手術法にも選択肢が多く決定に迷いがちです。そんな時はどう決めたらいい?

 

自分にとっての最良は? 利点・欠点をよく理解して

筋腫だけを取る「子宮筋腫核出術」にしても「子宮全摘術」でも、手術となったら尻込みしてしまうのが普通です。どんな状況でも、自分にとっての最良の方法を選びたいもの。

 

「最近は、セカンドオピニオン、サードオピニオンも普通になりました。ただ『子宮は残せない』と言われる一方で『筋腫だけ取れますよ』と言われたり。はたまた『これは開腹手術じゃないと無理』と言われたのに、他では『これは腹腔鏡下手術でできる』と言われた…なんてこともよくあります。

 

その医療機関の設備や、医師の考え方、もちろん技量にもよるので、どの意見も正しいと思います。決めるのは自分自身。閉経を軸として今後の方針、将来の自分を視野に入れ、ベストな選択をしてください」

 

EPISODE
子宮筋腫の手術・私の場合

●切らない手術はあきらめました…

別の病気でお腹を切ったことがあり、二度と嫌だとUAE(子宮動脈塞栓術)を希望していましたが、妊娠できなくなると知ってがっくり。FUS(集束超音波治療)、MEA(マイクロ波子宮内膜アブレーション)も同じでした。妊娠を希望する人は早めに知っておいて。

 

●受けてよかった! サードオピニオン

最初の医師には子宮全摘と言われて納得できず。次の医師には開腹なら筋腫だけ取れると言われ、最後に腹腔鏡で筋腫だけ摘出できると言っていただきました。今は手術待ちです!

 

●知識不足で、今も傷あとが痛々しい

15年も前のこと。筋腫が大きすぎるので開腹手術でした。すべて医師におまかせしていたら、20㎝ほどの縦切り。今も傷あとがケロイドっぽく残っています。私の勉強不足ですね。

 

●腹腔鏡下手術に感心感動!

手術するなら腹腔鏡が得意な病院にと思い、初診から調べて行きました。筋腫摘出するのに入院4日間。手術の翌日から歩けて、1カ月後にはランニング。1年で傷あとが消えてます!

 

●なぜ開腹なのか意味がわかりました

腹腔鏡下手術を望んだところ、筋腫がグレープフルーツ大と巨大なので、腹腔鏡では合併症のリスクが高まるといった説明を受け、納得して安全な開腹手術を選択しました。

 

 

【教えていただいた方】

明樂重夫(あきらしげお)
明樂重夫(あきらしげお)さん
明理会東京大和病院院長
公式サイトを見る

日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療指導医。日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医、日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医。女性医療や女性ヘルスケア領域の確立に尽力

 

構成・原文/蓮見則子

 

 

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