＜お悩みその４＞
ババアが職場の若い人たちから気を遣われずに接してもらうコツを知りたいです。（49歳・パート・アルバイト 宮城県）
＜お答え＞
私も若い子と仕事をすることが多いので、まさに今抱えている問題！ というか、気がついたら編集者、カメラマン、ヘアメイクなど、スタッフ全員が私よりかなり年下！ な現実。
まず、私たち世代が自覚しなきゃいけないことがあります。昔の先輩たちは私たちにいろいろアドバイスをしてくれましたが、今の時代に若い子に同じことをすると、それが余計なお世話になるかもってことを。
スマホやPCが普及して、自分で調べることができる世の中だから、若い子だって知識が豊富。私なんかは逆に教えられることが多いんです。「こうやったら資料共有できるし、画像添付もできますよー」なんて。仕事のやり方もすごい勢いでアップデート中だし。
私たちは、ただ単に彼らよりちょっと長く生きてるだけですからね。お互い知っていることをうまく情報交換すればいいんです。若い子には若い子の感性があるし、ババアは経験をもとに若い子をフォローしてあげられる。お互いのいいところを生かしてリスペクト！ これにつきますね。
若い子が何をいちばん嫌がるかって、それは「説教」。私たちは親切心で教えてるつもりなんだけど、それが説教に聞こえて、マウンティングされてるように感じるみたい。その気はなくても気を付けましょう。具体的に言うと、「私の若かった頃はね」から始まる昔話は絶対に嫌われるからやめてくださいね！ 「老害」になっちゃいますよ。知らないうちに。
若い子の中で、自分だけ浮いてるんじゃないか…と思うことがあるかもしれませんが、ババアなんだからそりゃ浮きますよ。
Netflixとか、新しいメディアに触れて、流行りのドラマを観たりすると、若い子と共通の話題ができるかもしれない。でも、あくまで無理は禁物です。若い子と同じ音楽を…までいくと、無理しているのがバレてダサいかもしれません。実際、私はビリー・アイリッシュの歌詞のカッコよさは理解できないし、７ORDERのメンバーの顔や名前はきっと一生覚えられません。とにかく無理はしないこと。私たちはふた昔も前の人間なんですから、無理に若い子の輪に入っていかなくていいんです。参加しないで生暖かく見守って（笑）。
結局、仕事なんだから、若い子に好かれなくてもいい、嫌われなければいいんです。
嫌われないコツは、プライバシーの領域に土足で入らないこと。今の時代、住所だって個人情報ですし、女の子でも彼氏じゃなくて彼女がいて、それで人には言いたくないパターンだってありますからね。昔とはコミュニケーションが変わったんです。心しましょうね！
最後にご質問に戻りますが、そもそも「気を遣われる」って実はリスペクトされてるということなので、いい面もありますよね。
とはいえ、あまり気を遣われたくないときはおちゃらけながら「敬語やめてくれる？」って言えば、「すみません(笑)」ってほどよいリスペクト感でつきあってもらえます。椅子をすすめられたら「なにババア扱いしてんのよ」と笑いながら言う。私なんて「ありがとう、ちょうど疲れちゃってたのよ」と座ることもありますけどね(笑)！
イラスト／松元まり子
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