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50代女性フリーランス「仕事の辞め時がわかりません!」【50代読者のお悩み】

地曳いく子

地曳いく子

non-no、MORE、Oggi、eclatなど雑誌を始めとし、タレントの衣装も担当。イタくない大人のスタイリングを得意とし、テレビ、トークショーなどで活躍、キャリア30年のスタイリスト。大人のおしゃれを考え直す「50歳、おしゃれ元年。」(集英社)をはじめ、「服を買うなら、捨てなさい」(宝島社)、「ババア上等! 余計なルールの捨て方 大人のおしゃれDo!&Don’t 」(集英社)など著書多数

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今月も「仕事」にまつわるお悩みにお答えいたします。

さっそく最初のお悩みから!

 

お悩み:その38

仕事の辞め時についてわかりません。私はフリーランスとして働いているので定年がなく、自分ではいつまでも働けると思っています。体力の限界がきたら仕方ないけど、潮時みたいなのがわかりません。(51歳・自営業・大阪府)

 

地曳さんのお答え

私もフリーランスですが、私にも辞め時なんてわかりません!(笑)

ずっとあると思っていた仕事がコロナ禍でなくなったり、トークショーも出来なくなったり…、辞め時って自分で決められたらいいけど、案外こうやって周りの状況や人に決められちゃうのでは?
ただ、仕事は辞めない限り、求められるものが日々変わります。だから、潮時を考えるのではなくて、潮目を読むようにしましょう。

 

私は50歳くらいまではスタイリストとして女性ファッション誌でガンガン働いていました。当時は今よりも「オバサン」が敬遠される風潮で、もちろん他のスタイリストさんもオバサン系の仕事は嫌がっていた。
…でも、考えてみたら自分だって立派なオバサンじゃないかと思って、『50歳、おしゃれ元年』『若見えの呪い』、槇村さとるさんとの共著『ババア上等! 大人のおしゃれ DO!&DON’T!』(全て集英社文庫刊)などを書きました。
そしたら、有難いことにたくさんの方に受け入れてもらえて、「ババア道」という新しい道を見つけちゃった(笑)。樹木希林さんも、自ら“お婆ちゃん女優”宣言をして数多くの作品に出られていましたよね。彼女も潮目を読んだんだと思います。

 

あなたも他にやりたいことが出てくるかもしれないし、全く違う分野からお声掛けがかかるかもしれない。どんな仕事でも自分が楽しいと思えるものはすぐに乗っかれるように、今は身体と心を健康に保ってエネルギーを溜めておきましょう。潮時が来たら次の潮に乗っかっちゃえばいいんです!

イラスト/松元まり子

 

 

お悩み:その39

昨年末で仕事を辞め、現在は専業主婦です。夫の希望で専業主婦になってみたものの、張り合いがなく気分が落ち込み気味です。やはり何らかの仕事をしたいと思い、夫に相談していますが、あまり良い顔をしてくれません…。このまま私の人生が終わるのかと思うと苦しくてたまりません。(38歳・専業主婦・埼玉県)

 

地曳さんのお答え

 

この時代、専業主婦として暮らしていける財力があるというのは、正直私には羨ましいです。でも、働くことによって自分の存在意義やアイディンティティを求めたいという気持ちもわかります。社会にコネクトしていたいというのは、人間的欲求とか生存本能だと思うんです。
今、社会はものすごいスピードで変わっているから、どこかで繋がっていないと自分だけ取り残されてしまうという恐怖心もあると思います。

 

そこで! 旦那さんへの相談の仕方を考えましょう。
ただ「自分は働きに出たい」と言っても、「俺が稼いできているのに、なんの文句があるんだ!」と言われかねません。だから、社会と少しでも繋がっていないと不安で堪らないということをきちんと伝えた上で、「お金の問題じゃなくて、私はあなたと一緒にこれからも楽しく暮らしていきたいの。そのためには、私も週に3回くらいは外に出た方がメリハリが出来てハッピーになれると思うの」と言いましょう。
もし家事のことを持ち出されても、「これまで通り出来るよ」と言い切る! 実際、手の届かないところが出てきたら稼いだお金で清掃業者に頼むのもいいと思います。今、水回りとか数千円でやってくれるし、自分でやるより綺麗にしてくれますからね。

 

「どうすればお互いに気持ち良く過ごせて、いかにふたりがこれからも幸せに暮らしていけるか」という観点で話す! そうすれば「お、俺のことそんなに考えてくれているのか」ってなるはず。で、追い討ちをかけるように「あなたのおかげで生活費の問題はないから、私のお金がある程度貯まったらそのお金を使って、いつかふたりで一緒にハワイにでも行こうよ」と提案しましょう。
それでもダメだったら…もう1度お悩み相談をください(笑)。

 

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