お悩み:その87
結婚29年目、子供なしの有職主婦です。家のローンも終わり、何となく生き甲斐がなくなってしまいました。今まではローン返済に必死で、家計をやりくりしながらもショッピングしたり友達と会ったりと楽しみつつ、仕事も家のローン完済を夢見て必死に頑張ってきました。お陰様で健康がとりえなので、今日まで大病もせず元気に生きてこれました。
ふと振り返ると、持ち家以外はなにも持っていない自分に気づきました。次の生きがいはどうしたら見つかるのでしょうか? 社会情勢も変わり、いろんな変容の中で時代に取り残された気がします。私にとってのローン返済は、生きがいだったのかもしれません。重荷だったことが、実は生きがいだったということもあるのでしょうか?
地曳さんのお答え
なんて贅沢なお悩み!(笑)
世の中には、シニアになってもまだまだ住宅ローン他の返済に追われている方もいらっしゃるはず。
そんなぜいたくなあなた!私と代わってもらいたいくらいです(笑)。
子どもというのは、成長すればいずれ独立して出て行くものなのですし、お子さんが居ても居なくても人生の後半は皆さん同じようなものです。
「持ち家以外はなにも持っていない」と言ったって、あなたには持ち家の他に健康な身体もあるじゃないですか。
これからは、その幸せ=健康状態をいつまでも維持することを目標に日々を過ごしてみてはいかがですか?
私だったら健康第一を考えて、ジムやプールに通って、今までローンを払っていたお金を、ジム代やパーソナルトレーニングに使いますね。
たしかに、重荷だったことが生きがいだってことはあります。
私も仕事をしながら介護だったり、パートナーのご飯を作っていたりしたときは、すごく重荷に感じていたけど、今思えばそれが大事な私の生きがいだったかもしれません。
今は自分のためだけに料理を作るから、以前のようなやる気も出ないですし、一度作ったら同じものを一人で何日も食べなきゃいけない。もう自分の味に飽きて冷蔵庫や冷凍庫にまだまだ食べるものがあるのに外食してしまう始末です。

イラスト/松元まり子
記事が続きます
これからは、自分から重荷(生きがい)を見つければいいんです。
ボランティア活動でもいいし、地域の清掃活動でもいい。何か自分が達成感を得られることをやる。やはり人間というのは、ある程度のDutyというかやらなければいけない負荷がかかっていないと日常が面白くないと思うんです。
それでも物足りない気持ちならもう1回、ローン組むしかないんじゃない?(笑)この際、別荘持っちゃうとか。まあ、これは極端な例えですが。
先日、ニュースを見ていたら広い敷地の一軒家を持っている人が歳を取って、資産価値が上がったと同時に固定資産税もあがりそれを払うのが大変になって、売りに出しコンパクトで便利なマンションに住み替える方もが増えているそうです。
これからの人生、生き方や暮らし方にどんな変化が起きるかも分かりません。
人生って一つの事を成し遂げたら、また次の成し遂げなくてはならない事が出てくるものかもしれません。今は心身共に健康でこれからの人生を楽しみましょう
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