医師に「骨粗しょう症、待ったなし」と診断された50代編集者のトホホな「骨密度問題」の第3回です。
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第1回
母親が大腿骨骨折!50代の私も骨密度が急激な下り坂に…
昨年の初夏、医師に「このままではすぐに骨粗しょう症に突入する」と指摘された私。運動指導(第2回)と同時に、食事指導を受けたのでした。
日本の成人女性のカルシウム推奨量は650mg/日ですが、実際は、各年代まったく足りていないそう。
私は子供の頃から「ちりめんじゃこ」好きで、夏は酢の物、冬は大根おろしに載せて、毎日のように食べておりました。そのおかげで、ほんの数年前まで骨密度優等生なのだとドヤ顔だったのですが、女性ホルモンが減った今となっては、それだけでは足りていなかったのかも。反省。
この日、医師にこう言い渡されました。
「普通の人で1日650mgですから、あなたの場合は800mg必要です」
なるほど。650 mgはキープの数字であって、減ってしまった骨密度を上げるためには、それ以上が必要なのですね。
医師はたたみかけます。
「食事でどのぐらい摂れますか? カルシウム剤を600mg処方したいところだけれど…」
「あわわ、しょっ食事、がんばります!」
自力でできる部分は自力で回復したい。人生100年時代の、まだ50代だし、最初からカルシウム剤に頼りすぎたら、今後頼れるものがなくなってしまいそうではないか…この期に及んで、まだ若いつもりの50代。
ということで、毎日、カルシウム剤で400mg、食事で400mgと半々でカルシウムを摂ることとなったのです。
「さて、カルシウム400mgって、どのぐらいなんだろう?」
クリニックからの帰り道、地下鉄の車内で食品のカルシウム含有量が書かれたサイトを検索しました。
ふむふむ。小松菜100グラムなどとグラム数で書かれていると、分量がわかりにくいですな。それは飛ばして…小松菜1/3束=カルシウム130mg、 ししゃも2尾=カルシウム165mgといった目分量で表記してあるサイトをいくつか発見。ざっくりと把握できるのが性に合っていそう、たぶん。
その中から自分が好きで、すぐに料理に取り入れられそうな食材をピックアップ。手元にあったポストイットにどんどんメモしていきました。
こんな走り書きを人様にお見せするのは恥ずかしいのですが…左がその時書いたカルシウムメモです。
帰りに寄ったスーパーマーケットでは、このメモを見ながら、勢い余って大量の食材を購入するはめに。
ちなみに、50年間ほうれん草派だったけれど、この日を境に小松菜派に、絹ごし豆腐より焼き豆腐派にくら替え。久々にひじきや切り干し大根、はやりのサバ缶も買いましたよ。
そういえば医師には、カルシウムの吸収をよくするために、ビタミンDとビタミンKも、毎日しっかり摂るよう指導されたのでした。
自宅に戻って、それぞれの栄養素の含有量メモを作って、3つのメモを愛用の地味なNOLTY(昔の能率手帳ですね)の手帳(しかも無理矢理クオバディスのカバーをつけている)にペタリ。
3つの栄養素を並べてみると、納豆はカルシウムもビタミンKも豊富だし、ちりめんじゃこはカルシウムとビタミンD、というふうに、必要な3つのうち2つの栄養素を兼ね備えている食材もわかりやすい。
おお、みんなが手帳を捨て、スケジュールアプリに変えていく中、手帳だからこそ、ひと目で全体を見渡せるぞ(ドヤ顔)。
さらに、最初は食材を組み合わせて400mgにする計算が面倒で、簡単にカルシウム量を出せるアプリがあるのでは、と探してみたけれど、なんだかんだ面倒くさそうで結局ダウンロードに至らず…。
そのうち、今晩なにを作ろう、と思ったとたんに、ぱっと手帳を開いてメモを見るのが習慣に。1か月ほど繰り返し見て、どういう献立でカルシウムを400mgに到達させるかを計画・実践。だんだんパターンが頭に入ってきて、朝食に納豆+じゃこ、小松菜・しめじ・桜エビ炒めで200mg摂れば、昼夜は普通にしていても残りはクリアできるな、などと判断できるように。
ちょっと真面目に取り組んだ日などは、なんなら800mgも超えたかも? という日も。ときどき不足気味だ~、という日があっても、まあ、翌日がんばるか、と自分に甘~くして気にし過ぎないことに。1週間単位でクリアできていればいいか(自己判断)。
そんなこんなで、臨時で書いたメモは、いつかきれいに打ち直そうと思いつつ、ほぼ1か月後からは、たま~に見返すだけになったので、結局そのままに。それでも年明けには念のために、2020年版のNOLTY手帳に貼り直しましたよ。
それでは失礼して「50代あるある(かもしれない)川柳」を一句。
AIの世に 結局頼るは 手計算