こんにちは。ライブ、旅行、食べ歩き。私の好きなこと全部、この先「新しい生活様式」の時代にどうなってしまうのだろう?と、寂しさでいっぱいのライブ大好き編集者、すぎです。
いけない、いけない、セロトニンでストレス撃退、免疫力を高めるためには、作り笑いでもいいからキープ・スマイルでしたね。
こんなときだからこそ、自粛が解けたらガンガン旅行してやるー!っていうのじゃなくて、のんびり少しずつ、お散歩みたいな旅をしてみたい。
日本って、こんなに温かくて素敵な場所がいっぱいあるんだなぁ・・・なんてことを思わせてくれるのが、この菊池亜希子ちゃんの旅エッセイ本『またたび』です。
写真集的な要素もあって、もちろんそこにモデルのあっこちゃんがいるから可愛さ100万倍なのですが、レトロ懐かしい感じが好きだったり、手に取るもの、気になるものに、とてもシンパシーを感じます。
天橋立ビューランドのサイクルカーに乗ってみたいなぁ。京都丹後鉄道(たんてつ)や、千葉のいすみ鉄道にも!
金沢や松本や高知の「私も行った!」場所は嬉しくてまた行きたくなり、秋田や熱海や鳥取の「全然違うとこ行ってた・・」場所は残念でまた行きたくなるという、どのページを開いても旅情をそそられる本なのです。
そしてもう1冊。あっこちゃんの本と同じような匂いを感じさせつつ、アートやデザイン、民芸の要素をより深めたオジサン版(失礼!)が、こちら。
著者の岡本仁(ひとし)さんはベテラン編集者だけあって、全国さまざまな場所に友達がいて情報を集め、気になったことはきちんとリサーチ。けれどそのたくさんの知識に縛られたり振り回されることなく、ふらっと予定を変えたり、偶然の出会いに恵まれたりもします。
ひとりiPhoneで撮りまくったという写真は、小さくて説明のないものも多いけれど、何に惹かれて、その町をどう楽しんだかがよく分かります。
そこに暮らしていると気にも留めないものが、旅人の目には新鮮に映るという、そんな発見ありますよね。(私は地元名古屋に、こんなに素敵なモザイク壁画がたくさんあることを知りませんでした)。
2冊とも、いわゆるガイドブックではありませんが、旅のきっかけになりそうなヒントがいっぱい。どちらにも紹介されていて、私がまだ行ったことがなくて、ぜひ行ってみたいと思ったのは新潟市と大分県の日田市です。
でも、罪悪感なく新幹線に乗れるようになったら、まずは実家の母に会いに行きたいかな。自由に、また旅に出られる日を楽しみにしながら、とりあえず口角を上げて頑張ります。