私、40代から歯磨きに関しては、まあまあ、まじめに取り組んできました。おいしいものを絶対に最後まで自分の歯で食べ続けるぞ、という食いしん坊の執着心のなせる業です。
会社の近くに、歯と全身の健康に関して早くから注目していた熱心な歯科クリニックがあったこともあり、15年以上、なにも問題を感じない時期も、定期的に歯科クリーニングを受けてきました。
歯科クリーニングの終了後、毎回、歯科衛生士さんに言われるのが、この言葉。
「出血もありませんし、よく磨けていますね。この調子で続けてください」
実はその昔、こちらのI先生に「磨き過ぎ(エナメル質の剥がれ)」を注意された折りに「普通の人はクリーニングは3か月に1度だけれど、●●さんは4カ月に1度でいいです」と、言われました。歯を診ると患者さんの性格と生活がわかるから、その人ごとに合わせた指導をしているとのこと。優等生のお墨付き!? 当時、歯磨きに自信があったわけではありませんが、そういわれたことで、さらに気を使うようになったので、先生の作戦にまんまと乗せられたかもしれません。
今となってはI先生はその発言を覚えていないようですが、私はその後、律儀に4カ月ごとにクリーニングに通い続けることに。
ところが、今年は1月に定期クリーニングに行った後…コロナ騒動が起こり、4か月後の5月、クリーニングの予約を入れず自粛してしまいました。
もちろんこの間も、いつもどおり歯ブラシのほか、2種の太さの歯間ブラシとフロスを駆使し、歯茎マッサージも朝晩欠かさず、歯磨き剤はクリニックで購入した再石灰化効果が高いというものを使用。まあまあきちんと磨いていたつもりです。
前回のクリーニングから半年たった7月、いよいよ歯科クリーニングに行かねば! と決心したのは虫の知らせだったかもしれません。
ちなみに半年ぶりの歯科クリニックは、当然コロナ対策に本格的に取り組んでいて、不安はまったく感じませんでした。待合室で、手指の消毒、耳で体温チェック、指先で血中酸素飽和濃度の検査(これ、やってみたかったんです。私は97%でクリア。94%以下は診察しないそうです)まで実施。先生と歯科衛生士さんは、フェイスシールド+マスクです。
いよいよクリーニングがスタート。最初に、歯科衛生士さんが先の細い器具を使い、歯と歯茎の間を滑らせて状態をチェックをしていきます…
え? もしや? まさか!?
これって血の味!?
いやいや気のせいよね。間違いのはず。
今まで毎回「出血がない」と言われ続けていたし…
ドキドキ…。
恒例の終了後のお言葉は
「歯はよく磨けていますね。この調子で…」
「も、もしや出血しましたか?」
「はい、少し…」
そこに先生が来てかぶせます。
「どんなにきちんと磨いたと思っても、ポケットの奥など自分では磨けない部分があるんです。今は、クリーニングまでの期間が空いてしまって出血する患者さんが多いんですよ。ちゃんと通わないとだめってわかったでしょ?」
あわわ!
歯磨き優等生だったはずなのに、クリーニング期間が4カ月から6カ月に、たった2か月伸びただけで、初出血!
これでは、最後まで自分の歯で食べるという野望も危ういではないですか!
これからは、まじめに(4カ月おきだけれど)通います!
と固く心に誓った瞬間でした。
それではいつもの「50代あるある(かもしれない)川柳」を。
合言葉は 「メンテを止めるな」 50代