年末年始、長い休みを前にすると、もう落ち着かない。
「旅したーい!!!!」
旅好き、お出かけ好きなこの世代、じっとしているのは苦手ですよね。でも、オチャリーナは高齢の父母もいる身、ウカウカ出かけるわけには行きません。
特に行きたいのは、身近な海外。今恋しいのは、美味しい、楽しい、なんか和む、そんな国、台湾。3、4回しか行ったことないけど、一度は取材で行ったこともあり、楽しかった&美味しかった記憶がいっぱい!
でもコロナに世界が覆われた今、台湾は遠い…。いつでも行けると思っていたから、なおさら遠さが残念に感じます。あの市場の賑わい、美味しい食、ほっこりする人情、どれもこれも恋しいのに!
いちばん最近訪れたのは一昨年でしたが、その時の収穫は朝ごはん。
その前の訪台の折に有名な朝ごはん屋さんに行って、「美味しい!」「楽しい!」と感激したので、朝早く先に帰る友だちを見送ったあと、私は、スーツケースを引っ張りながら(火事場の○○ヂカラ・笑)、前とは別の大人気朝ごはん屋さんを訪ねたのでした。そこの人気ぶりと言ったら、ハンパない。すごい行列なので、狭い店で人があふれているのかと思えば、並んだ末に入ったお店の中はめっちゃ広いし、パンを作っているところなんて、まるで工場! 店に漂う香ばしい匂いに空腹MAXとなって食べた、卵を厚焼きのパンに挟んだ「厚餅夾蛋(ホウピンジャーダン)」や、熱くした豆乳に黒酢やラー油を加えてちょっともろもろと固まらせた朝ごはんの定番、「鹹豆漿(シェンドウジャン)」の美味しさったら…!
そんな幸せな台湾の朝ごはんに目覚めた私。東京でも「台湾の朝ごはん」を出すお店があると聞いたけど、当時見つけたお店は残念ながら自宅とも会社とも近くないため、やっぱり遠く、コロナ禍が収束して台北を再訪する日を待つしかないかな…と思っていた。
それが、このコロナの渦中、2020年初夏のある日、オフィスの目と鼻の先の路地に何やら看板を発見。
「台湾豆乳大王」という力強い店名の横にはなんと「朝ごはん」の文字が!
近づいてみたら、なんと5月にこんなお店がオープンしていたのでした!
実は通りのこの辺りはお店も少なく殺風景な感じなのですが、ここだけは壁の様子とか木の窓枠とか、可愛らしい雰囲気!
神保町&九段下にできた新しいランチスペース、しかも台湾朝食もある、とわが社でも話題に♪
ここは、台湾朝食と夜市メニューの店。朝8時から開いているとな。まさに求めていた「台湾の朝ごはん」じゃないですか。これは行かねば!と、訪ねたら、「わ、台湾の味☆☆☆!」と感動。以来、リモートでなく出社する時の、私のお昼の定番に。
お昼にテイクアウトして、デスクで食べたり、お店で買った胡椒餅を持ち帰ったり。そんな日常の一部になりつつあるのです。
マイ定番の「鹹豆漿」と「胡椒餅」。ヘルシーでさっぱりとした味が気に入って、お昼にも食べています
お昼ご飯メニューの魯肉飯+鶏肉飯の2色盛り。うまうま! 何しろデスクからも徒歩5分なので熱々をいただけます
ついに体験したリアル朝食。搾りたて自家製豆乳で仕立てた「鹹豆漿」が沁みます!
ただ、やっぱりいつか一度は、本当に朝の時間に訪ねたいぞ、と思っていたら、つい最近、やっとそのチャンスが訪れました。(いや、ただ早起きして会社に行けばいいだけなんですが、やっぱりそのために、というのでは趣旨が違う気がして・笑)
その日珍しく朝早くに出社したのは、担当した翻訳本の著者へのインタビューのため、現地時間の夜に合わせて、こちらは朝早目になったから。
ほぼ開店と同時に訪れたら、さすがに台湾のような人混みはなかったものの、やっぱりここの品揃えは、朝が似合うメニュー♪
清々しい朝の店頭。初冬の空気が気持ちいいです
私は台湾で気に入って以来の「鹹豆漿(シェンドウジャン)と、卵焼きを挟んだパン、「焼餅加蛋(シャオビンカーダン)」の組合せ一択です。
まずは焼餅から。サクサクのパンに、まだほの暖かい卵が美味しい!
サクサクしたパイのような「焼餅」。これだけでも売っていますが、私は必ず卵入りの「加蛋」をチョイス!
そして、この季節に嬉しい、温かい「鹹豆漿」。
こんな感じで、朝のマイ定番セット。お昼より店内が静かなのが、日本ですねえ。いや、宵っ張りの多い神保町界隈だからか?
見た目もいい感じの「鹹豆漿」。温かくて美味しい!
なんか、冬の朝の空気の中でいただくと、普段より沁みますね!
「鹹豆漿」は自分でも作れると知ってから、たまにウチでも作りますが、やっぱりお店の味は違う。このお店の豆乳は毎朝絞る自家製(!)と言うから、フレッシュさが違うのですよね・・・。
それに、これに合う焼餅などがないとワタクシ的にはシマらないんです!
朝の遅い出版業界の多い土地柄か、わりと朝は静か。その分、狙いめです。お昼ごろに来ると、次々と人が訪れて忙しく(それもなんか気分が出る感じでよいですが)、終わりも14時と早め。限定の「胡椒餅」は午後にはなくなりがちだし、各種焼餅も、早い者勝ち状態ですよ。そうだ、搾りたての豆乳のドリンク類も、きっと朝がより美味しいはず。
何より、朝から台湾ごはんで「ホッコリ」する幸せ感は、1日の始め方としてもやっぱり最高! だからやっぱり朝から行かないとね!
と思いつつ…。毎日通っている地元だと、もうひとつガッツに乏しくなりがちな私。
次に朝行くのは、また早朝インタビューのあるタイミングかな?(コラ! 笑)
思えばほぼこの1年、思わぬコロナ禍のせいで、いろいろと不自由なこと、悲しいことが多い年でした。でも、それでも日々は続いていくし、元気を出さなければ始まらない! ということで、美味しいものを燃料に、来年も頑張りたいと思います♪
みなさま、どうぞ良いお年を!
◆台湾豆乳大王
東京都千代田区神田神保町3-9-3 csビル 1F
神保町駅、九段下駅から徒歩5分
営業時間 月〜金曜日、隔週土曜日 8:00-14:00 (休祝日は休み)
●インスタグラム 台湾豆乳大王
●ツイッター 台湾豆乳大王 @taiwantonyudaio
年末の営業は26日土曜日まで。年明けの営業は1月4日から。