更年期、ライフスタイルの変化、家族との関係…50代っていろいろな変化に直面する、本当に大変な時期ですよね。おしゃれも例外ではないと思います。とにかく、以前着ていたものがしっくりこない!!!そんな悩みを持つ人は多いはず。もちろん私もその一人でした。
そんな時、出会ったのがイネス・ド・ラ・フレサンジュの本。この本に、私の“50代おしゃれ”は救われた…と言っても過言ではないかも。
「大人のパリ イネスのおしゃれガイド」(集英社刊 2,420円(税込))
イネスといえば、元祖スーパーモデル。カール・ラガーフェルドが辣腕をふるったシャネルでの、アイコン的存在でしたよね。ランウェイをカールと2ショットで歩く姿はゴージャスで輝いていて、目が釘付けになったものです。ここ数年は、ユニクロとコラボしたイネスブランドの服も発売されていて、私も何枚も買いました。リーズナブルなのに上質で、奇をてらってないのにツイストが効いていて、本当に助かるアイテム揃い。さすが、フランス女性、シャレオツだなーと感心してしまいます。
この本の発売は2011年。かれこれ10年前の本なのですが、書いてあることは全然古くならない!特に私が印象的だったフレーズは…
「ファッション・ヴィクティムにならないために、まずは考えて。『これを買ったら、今夜着るかしら?』
答えが『ノー』か『家で着るわ』、もしくは『いつかパーティーがあるかもしれないから』ならば、すぐそのお店から出ましょう」
「多くの女性はハイヒールを履いたほうが美しく見える、と思っています。でもこれは大間違い。ともかく、男性たちの意見も聞いてみましょう。『今より10センチ身長が高いほうが好きだよ!』という男性なんていないでしょう」
「オーバー50のファッションNGのひとつ、ミニスカートとショートパンツ。
若い子たちに任せましょう」
「シックとチープをミックスすること。オーバー45で高級ブランド品が多すぎるのは命取りになります」
「ずっときれいでいるために。一人の男性、計画、家に夢中になること。リフティング効果大です」
……
と、まだまだたくさんありますが、とにかくユーモラスでおもしろい!こういう書き方って真面目な日本人には、なかなか思いつきませんよね。これがこの本の魅力のひとつ。おしゃれなファッションのコツが学べつつ、異文化に触れられる。イネスの温かな人柄も感じられます。
この本を読んで、私はかなり服を処分しました。ミニスカートとショートパンツはもうクローゼットにありません。足元はもっぱら、バレエシューズとコンバースに(フラットばかり履いているので、もうハイヒールでは歩けないかも…泣)。「素敵ー♪」と、自分好みな服を衝動買いすることもなくなりました…かなり少なくなりました。「今シーズンは服を買わない」と決めて、チャレンジしたこともあります。
いろいろな変化が起こる50代。おしゃれに悩んでいる人に、ぜひこの本をリコメンドします。何より読んで楽しく、パリを旅行している気持ちになれる本です!コロナ禍の今にピッタリの1冊ですよ♪