眉が上手く描けない!
これ、長年のお悩みです。左右の高さが違う、目頭の始まる位置も違う。眉尻の毛が生えてこなくて、描いてもすぐ落ちちゃう。
今的なストレート目の太眉にしたいのに、上手く太眉にぼかせない。
マスク生活も長くなり、ますます目元の印象が重要になっている昨今。眉描きを失敗したくない。
普段、すっぴんの時にぼーっとした顔になるのをなんとかならないものか。眉のアートメイクができたら楽なのに。。。
一方で、平成13年からは法律上、アートメイクに医師免許が必要になりました。
医師が常駐するクリニックであれば、看護師資格の人もアートメイクはできますが、技術やデザイン力も必要です。
上手いアートメイクの技術者でも、個人サロンだと施術をやめちゃったりしていて、未だにどこに行ったらいいかわからない、どこが上手いかわからないという声も多く聞きます。そこでいろいろ調べていたら、なんとお世話になっているヘアメイクアップアーティストの方が、看護師免許もあり、医師の常駐しているクリニックで、1本1本、マシンでなく手描きでの眉アートメイクをしているとのお話が。
これは期待大!! 行ってみないと~~!
調べると、眉のアートメイクの予算は6万くらいから20万くらいまでが主流。1回だけ、2回セットなど、いろいろな条件が。
どうやら、ベテランだと金額が高いというクリニックもあるようです。
で、聞いたら、メンズクララクリニックというところなのですが、ん? メンズ?!
「2階の個室でプライベートな感じでやるので、まずどなたにも会わないですし、女性もいらしてますよ」とのこと。
1回目の施術で様子を見てから2回目に本格的に色を入れるのと、その後のメイクのバリエーションを考えて長さや太さ、形、濃さも考え、表情筋の動かし方でどう眉が動くかまでチェックするそう。こちらのヘアメイクアップアーチストの木下庸子さんの場合は、2回で税抜き15万、およそ2年くらいは持つようにできるとのこと。
女優さんや著名人のヘアメイクのご指名も多い木下さんは、嶋田ちあきさんのメイクアップアカデミーの講師も務めていた方。お仕事もお願いしている方でもあります。ならば頑張るか! とアポを取り、いざ!!
場所は南青山、コム・デ・ギャルソンの真裏。駅近で名だたるブランドのメゾンが並ぶ一角という、素晴らしい立地。
外階段で地下へ。受付をしたら、2階の個室へ。
個室はこんな感じ。
「マシン彫りもありますが、より自然な毛流れになるように1本1本手彫りの場合は、麻酔注射がお勧めです」
とのこと。もちろん、常駐の医師が打ってくださるので、安心。
元の眉です。左右の長さ、太さ、位置がすべて違って、わりと細めなので、普段いちいち描くのが大変です。
眉の形を相談しながら下描きしていきます。
私は、右眉が低くて、左眉が上がってるのですが、表情が動くときに、左眉を上げる癖があるので、
右を高めに描いた方がいいとのこと。
でも1回目だから、この下描きより細めに入れてみて、色がどれくらい定着するか1か月後を見て、調整します。
先生がいらして、麻酔注射を。
「針を刺すときと、麻酔を入れる時が痛いですよ~」
確かに~~!! 痛いです。左右2回ずつ、ちくっ、チュー、痛~~!
でもこれで、そのあとのメスでチクチク色を入れていく時間は痛くないので、我慢!
まずは、左右の眉の高さを調整すべく、要らない毛を抜いたりして、調整。
それからこんな感じで、1本1本細いメスで色を入れて眉を描いていきます。途中で起き上がって、立った状態でどう入っているか、何度かチェックしながら、1時間半くらいでしょうか。 慎重に今回は細め、薄めに入れます。
こんな感じで、仕上がりました。右がアフター。前は短かった左眉の方が長く見えますが、これは、私の骨格によるもので、右のこめかみが少しくぼんできているから、これくらい入れてみてバランスをみましょうということに。
美容クリニックなのでこの顔のメリハリも、後にくぼんでいる部分にヒアルロン酸を入れたりして、整えることが可能。
終わってから1週間は、クリニック処方の塗り薬を眉に塗って、乾かないようにします。眉に傷をつけているので、最初の3日は眉メイクもやめておきます。でも、ちゃんと眉があるので、それも気になりません。
1か月後に、再度来院。アフターとほぼ変わらない状態で肌の赤みが消えただけといった感じの眉に、今回はもう少し太めで、すっぴんの時に描かなくても大丈夫なくらいの眉に仕上げてもらうことにして、下描きを。私は色が落ちやすそうということなので、2年もつように、しっかり目に色も入れることになりました。でも濃すぎると最初違和感があるので、少し茶色のニュアンスもいれてもらいます。下描きは、骨格に沿って不自然にならないように、何度もチェックしながらちょっと描き直したりして調整しつつ、決めていきます。
また麻酔をして、痛たたた~~と言いながら、10分ほどで効いてきたら、施術開始。
骨格的に、眉尻にもっと長く入れると完成形の眉の形が限定されるから、これから服や演出したいイメージに合わせていろんな形の眉に仕上げる可能性があること、顔がたるむかもしれない(!!)ことも考慮すると、これ以上入れないで、後はメイクで眉頭、眉尻を好きな雰囲気に仕上げるほうがいいという結論に。
こんな細かな相談ができるのもヘアメイクアップアーティストならでは。また私がいろんな雰囲気の、幅のあるスタイリングをすることも理解してるからこそのアドバイスももらえます。初めて会う人は、こんなスタイルの服を着たりしますとか写真を見せたりして、どういう眉にするか、相談してもいいですね。
途中で何度も起きて表情も動かしてみて、もう少しだけ眉頭を入れておきましょうか、とか微調整をしつつ、また90分かけて、完成!
施術直後は、もう少し濃く詰まった色合いでしたが、10日でこれくらいのニュアンスに。
週末プールに入ったときも、全然描かなくても問題なし! いやー、便利でした。
これで、2年後どうなっているか、楽しみです。またリタッチしていただくかなどは、その時考えることにします。
ちなみにこちらでは、アートメイクを迷っている方に、ヘアメイクアップアーティスト木下さんの眉カット&眉レッスン¥10,780
というコースもあり、その人に合った眉を提案、描き方も教えてもらえるので、まずはこれでどんな感じになるのか、チェックにいくのもいいと思います。
眉アートメイク ¥165,000(税込) (2回めのリタッチつき)
その後のリタッチ ¥85,000
イラスト/かくたりかこ