「カルダモンロール」の美味しさに目覚めたワタシ。新たな出会いにワクワク、ドキドキ!
あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いいたします。
さて、新年早々、甘いものの話でスミマセン! 人知れず愛している、あのカフェのあのスイーツ、ってありませんか? 最近の私のソレは、「カルダモンロール」です。
一度食べたら驚きの美味しさに虜になってしまいました。姿や甘さはシナモンロールにそっくり。でもシナモンの香りではなく、爽やかにカルダモンが香ります。
「カルダモン、と言われても。どんな香りだっけ?」と思う方も少なくないかも? 日本ではそんなにポピュラーなスパイスではないですよね。
ちょっとスッとするような香りだけど、清涼感があって、でも辛さや冷涼な感じまではありません。なんというか、軽くひねりの効いた爽やかなスパイスです。
チャイやカレーなどのインド料理にはよく使われていますが、いずれもミックスされた中のひとつ、という印象でした。でも、北欧ではなぜか、カルダモンが単品使いで相当ポピュラーなようなのです。その証拠がカルダモンロール。北欧の国々では、シナモンロールと並んで、このカルダモンロールが定番になっているみたい。
そのカルダモンロール、実は昨年、それまでそこで食べられていた近所のカフェから姿を消してしまいました。お店で尋ねたところ、「パンを取り寄せていたお店が閉店されてしまったんです」とのこと。さらなる発展のための閉店のようですが、ファンにとっては痛い! なぜなら、他にカルダモンロールを食べられるお店って、そんなにはないからです。
「もう食べられないのかな…」とガッカリ。そうなると、無性に食べたくなるのが人情?と言うもの。で、未練がましく検索してみると…!
都内で美味しそうなカルダモンロール屋さんが見つかりました! ですが、私の回遊圏内からは遠い郊外。いつ行けるかなあ、と少し残念に思っていたら、おや? すぐご近所にも、同じ系列のお店(1号店)があるみたいです!
目的のベーカリー&カフェの名は「FIKAFABRIKEN(フィーカファブリーケン)」。最寄駅は小田急線の「豪徳寺」です。昨年話題を独占したドラマ『silent』で一躍その名が知られるようになった小田急線の「世田谷代田」駅から下り線に乗って2駅先、いずれもワタシには、お散歩エリア内。下北からも徒歩圏ですし、電車に乗ってもスグだから、これはもう、行かずにはおれません!
灯台下暗し。ご近所の豪徳寺駅からスグの地元圏に、素敵な北欧ベーカリーカフェが!
梅ヶ丘駅あたりからテクテクと、緑道を抜けてこじんまりとした商店街を歩いて行くと、小田急線豪徳寺駅へ。(電車でいらした方はここからスタート) 駅前のガードを通り抜けて坂道を登ると、まもなく左手に目的のお店は見つかりました。店頭の北欧らしい色使いやサインもおしゃれ。
北欧らしい色づかいが素敵なカフェ内。お花の向こうは、ベーカリーのキッチンのようです。
ここには、カルダモンロールはないと知っていて訪ねたのでしたが、仲間のシナモンロールがあったので、それを買って奥のイートイン席へ。
形はよくあるシナモンロールに似た、やや山高な形ですが、一般的なシナモンロールがカタツムリのようにグルグルしているのに対して、その「シナモンロール」は、同じくグルグルな中に少しネジリが入っていて。(こういう三つ編みの人を、どこかの絵か写真で見かけたような気がしませんか?)
温めて運んでくださったシナモンロールを口に運んでみて「お!」と思いました。この香りはもしや!? カルダモンも使われている気がします。(あとで調べたところ、北欧のシナモンロールは、カルダモンも使っていることが多いそうです)
カルダモンロールとはひと味違っていますが、相当いい感じ! シナモンロールなので当然、カルダモンよりはシナモンが強めですが、絶妙にハモりがよく、シナモンだけより甘すぎず美味しく感じます。
また新しく、大好きな香りの美味しい組み合わせを堪能してうっとり。同世代の女性の方がおしゃべりしていたり、一人で本を読む方もいたりと、落ち着いた店内でゆっくりとお茶をいただきました。お店を出る際に、カルダモン風味がしたことを確認すると、やはり、「はい、カルダモンも使っています」とのこと。「やっぱりー!」と嬉しくなりました。
(会計の時にお話ししていると、ついこれらのクッキーを買いたくなるくらい、美味しそうで目が外せません。実際買って食べたら美味しかった!)
そして、たずねついでに「こちらにはカルダモンロールは置いてないんですよね?」と聞くと、
「そうなんです。(系列の)小平のお店では作っているんですけどね…」とのこと。う…、行きたい! でも、職場と反対方向だし、ちょっと遠いなぁ…、と思っていたら、お店の方がひとこと。
「(同じく系列の)早稲田のお店では、カルダモンロールも販売していますよ」と。
「ほんとですか?!!!」 ふくらむ期待に、思わず身を乗り出してしまいました。
そう、実はこちらのお店をインスタでチェックしていたら、小平だけでなく早稲田にも系列のお店があることに気付いていたのです。その早稲田のコーヒーショップでは、豪徳寺のお店と小平のお店からのパンやお菓子も販売していて、小平のお店から取り寄せたカルダモンロールも販売されているとのこと!* やはりこれも、「行かずにおれない」案件です。
ついに念願の「カルダモン・ロール」のお店に! 爽やかな香りに浸って、リラックス気分を満喫!
で、その数日後、別件の取材からの帰りに少し遠回りして、訪ねてみました!
早稲田大学にもほど近い、早稲田通り沿いのそのお店「LYCKAN COFFEE (リッカンコーヒー)」は、豪徳寺のお店より、さらにひとまわり小さい作り。でも、ほっこりする北欧感は共通で、同じように空間に透明感が感じられました。
白木の家具は北欧の名品たちのようにお見受けします。そして、パンのプレゼンテーションも可愛らしく、なんだかニコニコしてしまいます。
そ・し・て! 待ちに待ったカルダモン・ロールが到着。ロールを一部ほどくようにしてちぎり取り、はむ!っと噛むと、鼻にスーッと抜けるカルダモンの良い香りとパンの程よい甘さが絶妙! 点々になって見えるのが、カルダモンの粉かな。トップにはかけらも。
「これ、これ!」 と思わず目を閉じてしばし味わいに浸ります。
パンの香ばしい香りの中に巻き込まれて(編み込まれて?)いるカルダモンが爽やかに主張するためか、パンを食べているだけなのに、とてもリラックスする感じがするのです。
シナモンロールにスパイスのひねりが加わったこちらは、「大人のロール」な感じ?
カルダモンロールを求めていろんなところに行って食べてみたい! ネットショップで買って楽しむのもいいかも!
このカルダモンロールを焼いている、西武線・鷹の台にあるカフェ&ベーカリー、「torpet(トルペット)」さんにも、「絶対に行かねば!」と、密かに拳を握りしめました。さらに嬉しいことに、遠方からでもオンラインショップから購入できるそうです!
(年末年始に写真を撮ったので、以下、すべてソールドアウトなのがご愛敬)
とは言え、食べたことがないと、イマイチ不安ですよね? このいい香りを画面からではお届けできないのが大変残念ですが、カルダモン自体は少し品揃えの多い大きめのスーパーマーケットや輸入食材店さんに行けば手に入ります。殻ごと売っているものと、パウダー状ものもがあります。
使うごとに殻を割って、出てきたタネを少しすりつぶして使うのが、最も香りが立って良いようです。きれいなグリーンの殻を手で割って、乳鉢でゴリゴリとやったらロールに入っていたようなつぶつぶに。(きれいに内皮を取りきらずにゴリゴリしてしまったので薄茶色の皮が混ざっています) 殻の右側の細かいものは、パウダー状のものです。
カルダモンロールのことを考えていたある日、夜、温かいものを飲みたいときに、ホットミルクにカルダモンを軽くひと振りしていただいてみました。やはり気持ちが落ち着いてよく眠れた気がします。白湯にパウダーを少しだけ入れていただくのも良い感じです。寝る前のホットミルクのために夜中にゴリゴリしては目が覚めてしまうので、パウダーも新たに買いました。
他にも、いろいろなお店で、プリンやババロワなど、様々なお菓子にカルダモンを使っているのが好まれている感じの情報もネットでゲット。
そうそう、先にご紹介した豪徳寺のお店にも、カルダモンクッキーがあったので、もちろん購入しましたとも!
この「カルダモンとベリーのココアクッキー」は、甘さの後にカルダモンが追いかけてくる感じ? ベリーの酸味も加わって、美味しくてうっとり!
そして、instagramで検索してみると、カルダモンロールを焼いているというお店、東京だけでなく、意外に広範囲に見つかりました。静岡、和歌山、逗子、茅ヶ崎…! 東京だと吉祥寺にも。そしてなんと、元々豪徳寺にあってよく通っていたけど長野に移転してしまった、とっても美味しいベーカリーさんも販売されていたのを発見(ソールドアウトでしたが)。オンラインで購入できるところは、まだまだありそうです。
やっぱり、これから来るスイーツかも!と、確信しました。とはいえ、あまりどこでも作らなくていいんだけどな、という気持ちも。
むしろ、お店の数は少なくてもいいから、丁寧に作られているベーカリーさんのものを、色々と食べ比べてみたい気持ちがうずうず。
ぜひ、皆さんも興味をもったら、お試しくださいね。
*店頭のパンやお菓子は、時期的・在庫的に置いてるとき、ないときがあるのでご了承ください