2022年は、フェムケア、フェムテックがより注目された年でした。
伊勢丹新宿をはじめ、さまざまな場所でイベントが組まれたり、ダイエット&ビューティ―フェアなどでも、今までの何倍も多く、フェムケア製品が展示されたりしていました。
OurAgeでも、腟まわりケアの記事がとてもよく読まれていて、2021年秋に書いた記事が、ランキングにいまだに入ってきたりしています。
腟まわりのフェムケアサロンでどんなことをするのかについては、是非、前回体験したこの記事をご参照下さい!
この後、「記事を読んで、フェムケアサロンに行ったよ」という声も聞いたのですが、それ以上に最近、「フェムケアってどこに行ったらいい? 判断基準ある?」という相談も増えました。
関西を中心に、「フェムケア」サロンが増えてきましたが、ちょっと大丈夫かな? と思うことも。なので、最近の腟まわりのケアの進化と、サロンの見分け方、書いてみますね!
フェムケアプログラムに定評のある、クオリアナークスのトリートメントルーム
腟まわりの「フェムケア」マシンが進化してる!!
最近、座るだけで骨盤底筋を鍛えることができる、椅子状の骨盤底筋用マシンが、泌尿器科、婦人科、皮膚科や形成外科などのクリニックやビューティサロンに置かれるようになってきました。クリニックとサロンのマシンの差は、他の美容機器同様、出力の差です。強力な磁気の力で筋肉や運動神経を刺激するもので、「尿もれにも効果がある」と通う人も増えています。1回20~30分程度で、数千円から1万円ちょっとくらいまで、様々。
前回記事にしたクオリアナークスさんも、この骨盤底筋を鍛えるマシンを早くから取り入れていました。もちろん、セルフケア、エクササイズとの併用で、より効果を発揮します。このエクササイズについては、また後でご紹介しますね。
そんな中、ちょうど前の記事で出来立てだと紹介した、最新のフェムケア専用マシンを、やっと体験してきました。
ボディや顔用マシンを改良したものではなく、一から腟まわりや会陰まわりのケアのために、安全に効果的に使えるようにという目的に特化して開発したもので、腟まわり、フェムゾーンのさまざまなお悩みを、トータルでカバーできるように作られています。
6つの機能があり、それぞれを絶えず微調整してさらにバージョンアップしているとも伺いました。
VIONEE. PRO(ヴィオニープロ)の機能の中には、腟や、肛門の括約筋や会陰まわりの筋肉、坐骨あたりまでを鍛えるものがあるのですが、その中の一つPDTインパクトの機能には、赤モードと緑モードとがあり、各モードで得られる効果も違い、組み合わせで悩みの目的に応じたケアが可能になるそう。
<緑モード>
浅い層の緑の波長(グリーンライト)は基底層まで入ります。
メラニンが発生する基底層は、光で刺激してターンオーバーを促進することで、メラニンを排出します。また細菌壁を壊していくことで、においの発生やできもの、肌荒れを防ぎます。
<赤モード>
深い層のレッドライト(赤ライト)は真皮層まで入るので、それによりコラーゲンやエラスチンが生成され、皮膚のターンオーバーが活性化することで、肌が若返ります。
緑モードと赤モードの混合で両方の目的にアプローチすることもできます。
実際の変化が感じられるので反響があるとのことですが、ほんとうに、外陰まわりの美白効果がはっきりわかって、びっくり!
この手に持っているRFムーブは、振動と高周波のダブル作用でアプローチし、温めながら、ゆるみやたるみを引き締めるのですが、ハリや弾力含めてその効果が一目瞭然なので、10~15分で¥12,000~なのだけれど人気があり、取り入れる人が多いのだとか。温かくて、施術を受けている間もほんわかとして気持ちいい!
写真でお見せできないのが残念ですが、外陰がとてもふっくらして引きあがり「腟まわりのリフトアップって、ほんとうに顔よりもてきめんに効果が見えて、わかりやすい!!」と感動しました。
乾燥や性交痛、ニオイや黒ずみ、たるみなど、効果が実感できるのが嬉しいこのマシン、ヴィオニ―プロが入っているサロンは、現在、全国に24店舗あり、これから北海道や沖縄にも増える予定だそう。(まだ全部の店舗がサイトに反映されていない可能性あり)
最近は看護師さんが原因不明の不定愁訴の方の治療に限界を感じ、日常的な生活習慣からアプローチするほうがいいと決断。サロンを自分で開設して、研修を受けてこのマシンを導入する方が増えてきていると伺いました。本気で開発したものは、伝わるものなのですね。
(ちなみに最近、膣圧を測るマシンを入れているサロンもあるようですが、医師以外が腟内に触れること、なにかをすることは法律で禁じられています。ゲストが自分で測る分には問題ないですが、施術などはできません)
腟内の減りゆく常在菌を育菌!!
「でも、やはり日頃のお手入れが一番重要です。
月に1回のサロンより、日々ケアすることが何より大切です。
サロンにいらしたら、できるだけそれをキープするようお手入れしてほしいですが、普段、腟まわりに意識を向けるだけでも変わります」というのは、今回取材した クオリアナークス主宰で、のべ4万人の女性のフェムゾーンを施術してきた、長渡実穂さん。
「体はすべてのパーツが繋がっています。なので腟まわりだけでなく、全身の血流をよくすることもとても大切です。ですからうちでは全身の血行をよくするマッサージも行います」
「お腹まわりは、感情やストレスがたまると固くなります。それをほぐすことも大切にしています。お腹まわりも同時にほぐすことで、子宮や卵巣、膀胱まわりの臓器の圧迫も解放され、内臓機能が良好な状態で保てる上に、深い呼吸もできるようになります」と実穂さん。
「それと、世代に関わらずニオイが気になる人は、洗いすぎて、腟の常在菌を洗い流しすぎてしまい、自浄作用を低下させ、よけいに悪化させてしまっていることが多いです。
やはりフェムゾーンケア用の、pH値が弱酸性の適正で保湿ケアもできるようなウオッシュを使い、肌のバリア機能を守る美容液やクリームを使って欲しいですね。
ちなみに、新しく作った導入オイルは、女性ホルモンが減るとともに激減していく常在菌を育てるための、乳酸桿菌と、自身の表皮ブドウ球菌を育菌するエンテロコッカスフェカリスが配合されています。これは、肌を弱酸性に保ち、潤いを与える役目をしてくれます」
最近、乳酸桿菌配合のフェムケアオイルなどがちらほら出てきましたが、OurAge世代は、ぜひこういうものをとりいれてほしいところです。
この「センシティブにこプラス」は、カプセル被膜も成分に影響しないように、キャッサバなどの植物由来の素材で作られています。
葉酸やトリプトファン、不足しがちな鉄分やカルシウムなども配合されていて、洗浄の後、美容液の前に導入オイルとして使うと、あとの美容液の浸透もよりよくしてくれます。
毎日使う方がもちろんいいけれど、1日おきとか、乾燥していると感じる時に使うのもいいと思います。
VIONEE(ヴィオニ―) センシティブにこプラス24個¥10,000/VIONEE
腟まわりのフェムケアサロンの選び方って??
今回、他のサロンではなく、再度クオリアナークスに行った理由は、簡単です。
フェムケアサロンの先駆けで、10年で4万人のフェムケアを行ってきていて、ケアの情報も、いろんな人のデータも豊富にお持ちだということ。
婦人科医と皮膚科医の監修をちゃんとつけていて、来た人の疑問をきちんと先生に伺ってフィードバックしてあげていること。
しかも、サロンのサイトで、さまざまな質問への監修の先生の答えを、連載で掲載しています。
話を聞いていても、ほんとうに誠意があり、一人でも多くの人の腟まわりの悩みを解消したいという思いが、バシバシ伝わってきます。
施術の技術も確かであるということ。
その実績により業界でも一目置かれていて、腟ケアサロンを始めたいという人や企業からの相談をとても受けていて、技術・理論研修やアドバイスもし、ケアのガイドラインを作ったりもしているということにも、大きな信頼感があります。
これをまとめると、フェムケアのサロンの選び方はこういったことがポイントになりそうです。
1.訪問した際の説明がていねいで、どんなことを何のためにするかわかりやすいこと
2.質問したら、ちゃんと答えてくれ、相談もできる
3.監修している医師がいて、指導・指示を受けている
4.カルテや資料をちゃんと用意していて、ガイドラインを設けている
5.医師監修の消毒方法が制定されていて、衛生管理が行き届いている
6.フェムゾーン用の機器と化粧品を使っている
7.トラブルへのアフターフォローがちゃんとしている
フェムケア、行かれる方はサロン選びの参考にしてみてくださいね。
最後に、クオリアナークスの腟トレ法を。
『何かしながらでいいので、腟にきゅっと15秒力を入れることを1日30~50回やってください。
その時、背伸びをすると、背筋が伸びて、お尻の筋肉と肛門のあたりが自然と締まります』
15秒力を入れたら、15秒でゆっくーり力を抜いていくとより効果的だそうですよ。