漫画が好きです。
なかでも歴史系の漫画(レジェンド漫画でいうならば、『日出処の天子(ひいづるところのてんし)』や『ベルサイユのばら』など歴史上の人物が登場する漫画)が大好物。
子供の頃と違って、漫画を読みつつ地名や人物名をスマホで検索しては、「ほお、肖像画もなかなかイケメン」とか「モブキャラかと思っていたのに、実在していたとは!」なんて、調べ調べ読むのもまた楽しくて。「面白い歴史系漫画はないかな?」と常にチェックしています。
読書の秋というわけで、今回は、2023年11月現在、50代の私が最新刊が出るたびに即買って読んでいる漫画をご紹介します。完結した漫画でおすすめしたい名作はもちろん山ほどあるのですが、きりがないので今回は現在進行形の漫画に絞りました。
道真と業平がバディを組んで平安京の謎に挑む
まずはこちら、『応天の門』。主人公は菅原道真です。道真と言えば、学業の神様・天神様で、藤原一派に陥れられた悲劇の人で、怨霊として現れては平安京を恐怖に陥れて……。そんなイメージが浮かびますが、今作の道真は青年時代ということもあり、勉学優秀&皮肉屋の一面はあるけれど、いたってポップに描かれています。
在原業平も登場します。百人一首の「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」を詠んだ人ですね。色男として伝わっていますが、今作でも当代一のモテ男。
そんな道真と業平がバディを組んで平安京で起こる様々な不思議な事件を解決していくのですが、これがよくできているのです。雑学にも超詳しい道真が、怨霊・妖怪・呪いと思われた出来事を論理的かつ科学的(?)に解き明かしていく。そこに日本史の授業で習ったいろんな人物がからんでくるから、あら楽しい。
現在18巻まで発売中です。まだまだ追いつける巻数ですよ!
応天の門 1~18巻 灰原薬・著 新潮社
邪馬台国って、卑弥呼って、こんな感じだったのかも!?
次はこちら。主人公はヤノハという女性です。
このヤノハが、人をあざむいてでも自分だけは絶対に生き残るという、よく言えば生命力にあふれたキャラで、正直なところ、序盤は少しとまどいました。が、戦乱の世をサバイバルしていくうちに、ヤノハ自身も成長していき、徐々にしたたかで頼れるリーダー(作中では日見子)になっていきます。舞台は弥生時代ですが、働く女性として共感できる部分もあったりして。
史料と神話をつなぐダイナミックな物語もお見事。「邪馬台国ってこんな感じだったのかもなあ」とか「出雲の“国譲り”ってそういうことか」なんて思えてきますよ。
古代史に興味がある方、ぜひ。
卑弥呼 -真説・邪馬台国伝- 1~14巻 リチャード・ウー ・作 中村 真理子・画 小学館
読まず嫌いはもったいない!寝不足になる面白さ
3冊目は先日「コミックス累計1億部!」というニュースで話題になった『キングダム』。
映画も大ヒットしたし、この作品の魅力は今さら語らずとも………という気もしますが、読んだことがないという人のためにプレゼンを。
舞台は春秋戦国時代の中国。大将軍になることを夢見る主人公の信は、秦の王である嬴政(えいせい)とともに中国統一を目指し、仲間とともに戦います。
戦乱の世が舞台のため物語は戦いの連続ですが、味方も敵も、登場するキャラクターが本当に多彩で個性的。そして、多くのキャラクターの子供時代や葛藤など、人物の背景までしっかり描かれているので、思い入れたっぷりでストーリーにひたれます。
戦いのシーンは、「そんな手があったのか!」と驚くような戦術が次々と繰り出され、読んでいる最中のアドレナリンは出っぱなし。
“秦の始皇帝”とか“万里の長城”くらいしか知らなかった時代が舞台なのに、キャラクターとストーリーの魅力でぐいぐい物語に引き込まれていきます。
最新刊を読み終えるたびに「早く続きを……」と思ってしまうのですが、11月17日(金)に待望の最新刊70巻が発売に!
年末年始の一気読みにもおすすめです。先日1~69巻まで一気に読み返したら、また面白さ倍増でした! 寝不足になりますけどね(笑)。
『キングダム』(1~69巻) 原泰久・著 集英社
最後に宣伝をひとつ。
じつは、この『キングダム』と大人気占術家・水晶玉子先生がコラボした占い本が間もなく発売になります。
『乱世を生き抜く!水晶玉子の『キングダム』占い』
原泰久・原作 水晶玉子・著 集英社(11月24日(金)発売)
「当たる!」と大評判の水晶玉子先生のオリエンタル占星術27宿を、『キングダム』の魅力的なキャラクター27人にあてはめて、基本性格や10年運、人間関係などを詳細解説。これからの働き方が見えてくる大充実の1冊になっています。
発売は11月24日(金)。漫画とともにぜひ1冊。運気上昇のヒントが詰まってます!
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