大根やさつまいもなども、頻度高くやりますね。
何を求めているでもない。
ただ、生命力っていうんですか、それを感じたい。
ああ、水があれば葉っぱを生やすんだね、キミ。おお、根を生やすんだね、アナタ。みたいな。
実は、食べ損ねて育っちゃっただけの時もあるけど(笑)
この春、こんなところにツボっている私が、共感する一冊に出会いました。
(写真上)大橋明子さんの『ズボラさんの買わない、捨てない ちょこっと ガーデニング&レシピ』¥1980/集英社インターナショナル
生命を尊ぶという思想は、この本のベースに流れているものの、私の無意味な実験とは違い(笑)、
「買わない」「捨てない」「自然とつながる」を、キーワードにした「植物を再生し利用し、フードロスを防ぐところまで繋げる」アイデア集。
「買わない」の章では、今の季節ならではの「桜の花と葉を利用した塩漬け」の作り方。
下のページ写真の右下にあるのが、桜の花の塩漬けですね~。
「捨てない」の章では「みかんの皮で陳皮」という生薬を作ったり。
「自然とつながる」の章では、おなじみの「生ゴミ堆肥・土の再生」について。
他には、ドクダミチンキ、柿の葉茶なども。著者は国際中医学薬膳師なので、薬膳レシピも紹介されています。
そして、私がいちばん心惹かれたのは「再生栽培」し「食べる・飲む」アイデアです。
すぐにでもやってみたいのは「チンゲンサイ の根元から再生」。チンゲンサイは、我が家では出番の多い食材。根元4センチくらいをカットして、ひたひたの水につけていると葉っぱが生えてくるらしいんです。知ってました?
畑で育てられ、収穫され、スーパーで売られ、どこかの家に行き、食べられるタイミングが来て、残った部分から、また新しい生命が生まれる。シンプルに感動ですな。
キッチンで「自然のしくみ」を感じられるアイデアを集めた一冊。
私と同じように、伸びてしまった大根の葉っぱや、コマツナの根っこを、つい愛でてしまう方。ぜひ。
※本の中のページ写真は、許可を得て掲載しています。