最近暑くて、ときに汗びっしょりになることがしばしば。
更年期に症状はそんなになかったけれど、これは、遅れてきた更年期症状なのか、単なる暑さのせいなのか?
ホットフラッシュではなさそうだけど、自律神経が乱れているのかな?? ならば、HRT(ホルモン補充療法)をちょっと試して、効いたらそれもいいかも? とも考えたのです。
が、更年期、つまり閉経をはさんだ前後5年ずつは2年過ぎていて、もう還暦ではある。HRTはちゃんとやったことはなくて、記事のために一通りの薬剤を貼ったり塗ったりしたことはあるけれど、体験程度。
でも、例えば60歳越えたらHRTはできないということはなくて、その人の血管の健康状態によるということは、最新エビデンスを学んでいる医師に取材して記事を作っているから、理解してはおりまして。
数年前、ナチュラルな黄体ホルモンが処方されるようになって、体への安全性という意味でも、ますますHRTのハードルは下がったともいえるし。
加えて最近、記事を作って印象に残っている言葉があったのです。
セルフメディケーション。
「自分の健康に責任を持って、軽度の不調は自分で手当てすること」
WHO(世界保健機関)の定義です。よければ、セルフメディケーションについて書いた記事を参考にしてください。
自分の状態を知って、未病のうちに防ぐ、予防をする。
日本人は特に、寿命は長いけど、健康寿命(健康上の問題で活動が制限されずに生活できる期間)との差は12年もある!
ので、寝たきりになるとか、あまり出歩けない体にならないよう、自分でできる予防はしたいなあと思うわけです。
できれば、元気でコロッと逝きたいですしねー。
健康寿命を延ばすことについての記事もご参考に。
で、かかりつけの婦人科に動脈硬化外来があったので、行ってみました。
ちなみにそこには内科もあり、甲状腺なども検査できたりもします。
こういう横断の診療ができるクリニックも大切ですね。
これは実際は顔面の超音波検査のイメージカットで、私がやった頸動脈エコーは、ヘッドの形や画面が違いますし、当てる場所はもっと頸の後ろ下側です。
ともあれやったのは、
①頸動脈エコー 頸動脈の壁の厚さをみる
②CAVI 動脈脈波検査 血管の硬さ・閉塞度がわかる
コレステロールが気になるし、血液はちゃんと流れてるかも気になって。
結果は、
①右頸動脈の壁がやや厚いところがある。1.1㎜(通常は1.0㎜以下が正常範囲)
②血管の柔らかさと流れを見ると、血管年齢が出るのですが、これは右が30代前半、左が40代前半。
おお! 血管壁の内側に盛り上がってみえるプラークはないけれど、ごく軽度の硬化がありました!!
(ちなみにプラークについては、頸動脈内(血管断面のプラーク面積で測定)の30%未満までは頸動脈軽度硬化、30%以上で頸動脈中等度硬化⇒ここから専門医受診を強く推奨、50%以上まで到達してくると脳卒中の危険がかなり高まるのだそう)
ということはサプリを整理して最近やめていたDHAとEPAを復活させてとって、予防しないと! と思っていたら、今、更年期の連載をしている吉形先生とやりとりをしているとき、この結果を報告したところ、素晴らしいアドバイスをいただきました。
「軽度の硬化ですので、EPA・DHA、エクオールなどのサプリはお勧めで、有酸素運動も効果的ですよ」
なるほど。さぼり気味だったランも、もう少しやってみよう!
これぞまさにセルフメディケーション! こういうことがわかるのが大事ってことですね。
結果説明の続きとしては、血管のしなやかさをみると若いので、HRTをしたければ試してもいい、とのお言葉。
まあでも、子宮内膜が5㎜あるので、年に1~2回はこの検査もしてチェックしないとですが。
もちろん、年齢的にはHRT で塗るジェルも、更年期の半分の量です。
で、よーしと塗り始めたら、ちょっと涼しい日が続いていて汗はそんなに出ないので、実は効果はまだあまりわからないのだけれど、これからちょっと睡眠の質や肌の変化、自律神経の推移も見ていきますね。
何かあったら次回のコラムで報告します。
頸動脈の壁の厚さも、子宮内膜の厚さも、年単位でチェックしていきたいと思います! (皆さんもぜひ~)
次に検査するとしたら、久々のDXA(本格的機械で腰椎と股関節で測る骨密度検査)でしょうか。
20~29歳と比較しても骨密度が128%もあったのは、もう5年前。
それでも骨折しましたから、私。ちなみに転び方が悪いといわれました笑
骨粗しょう症もなってからでは対応が大変なので、検査→対応はほんとに大事。
ま、骨にいい食事を意識していて、そのバランスがよければ大丈夫かもしれませんが、女性ホルモンの減少は骨に大きな影響を与えるので、やはり甘く見ないほうがいいですしね。
更年期からは、検査がほんとうに大切、と今回も感じました。
編集部の先輩方も、60歳過ぎて急に骨密度が減った人が何人も。というか、調べている方がほぼそうだったような。でも骨密度が低下した人は、薬や骨への刺激などを始める努力をしていたりするので、検査とは、そういう対応ができるためのものだとつくづく思います。
骨と血管、あと気になる内臓など、是非検査してみてくださいね。
検査にはお金がかかると思うかもしれないけれど、病気になったときの医療費を考えたら、やっぱり検査のほうがずっとリーズナブルな気がします。
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