「青春は飴のようにのびる!!」を実現し続ける、奇跡の70歳
漫画家として第一線を走り続けてきた一条ゆかりさん。近年は、家庭菜園を楽しんだり、脳トレのために韓国語を勉強したり、いろいろなものを“一条流”にカスタマイズするなど、杉並区の一軒家に引っ越してからの悠々自適な生活をご紹介してきました。今回は、一条ゆかりさんの料理に対する思いをご紹介します。
(19年12月取材)
Yukari Ichijo
一条ゆかりさん
1949年、岡山県生まれ。高校1年生のとき、「雨の子ノンちゃん」で単行本デビュー。’67年、第1回りぼん新人漫画賞に「雪のセレナーデ」が準入選し、「りぼん」にデビュー。以降、コメディからシリアスな恋愛ものまで、次々と大ヒットを生み出し、長きにわたり少女マンガ界に君臨。’86年、『有閑倶楽部』で第10回講談社漫画賞少女部門受賞。2007年、『プライド』で第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。
OurAge連載のコラム、「今週を乗り切る一言」も、大好評。
おいしいものと健康に費やす手間は
何ひとつ惜しくないんです
現役時代から美食家で知られる一条さん。おいしいものを食べ歩く一方、アシスタントたちのごはんを自ら作るなど、料理上手としても有名でした。現在もまめに料理を楽しみ、特に最近は「タンパク質を一日最低50~60gはとること」を目標に工夫をこらしています。
6人兄妹の末っ子で、幼い頃から親の手伝いをしていたため「中学生のときには、一人でおせち料理を作れるようになっていました」。
作りおきしている、サンマの干物のあぶりとイワシの煮つけ。
「昨年、燻製を作る調理器具を買ってからは、鶏肉、豚肉、牛肉のスモークをよく作っています。まず肉に味噌とはちみつを塗って、冷蔵庫で1週間くらい寝かせたあと、天日で干してからスモーク。これを小さなサイズに切って密閉容器に保存するの。小腹がすいたとき、余計なお菓子を食べてしまわないように、すぐにつまみ食いできるサイズのものを用意するのがポイントですね」
手製のスモークジャーキーは、タンパク質が手軽にとれるうえに、おいしくてヘルシーで最高のおつまみ。ほかにも、くるみ、ピーナッツ、アーモンドなどのナッツを炒め、黒糖としょうゆをからめたひと品も絶品!
タンパク質をとるため、スモーク肉をストック。「ゼラチンでコンソメ味のゼリーを作って、お菓子代わりに食べることも。今日はスモークした豆腐を具材に」。
「私、おいしいものに費やす手間は何ひとつ惜しくないんです。それに、買ったものがおいしければ買うけれど、たいてい自分で作ったほうがおいしいし、ケチだから安上がりなほうがいいの(笑)」
取材スタッフも山椒のきいたけんちん汁をごちそうに。
菜園でとれた大量のレモンは大きくて丸い!「レモン酒は梅酒とほぼ同じ作り方です。爽やかでおいしいですよ!」
自分でできることは自分でするという一条ゆかりさん。次回もまた、老けないヒミツについて伺います。
みんながハマった一条ゆかり作品③
有閑倶楽部
名門・聖プレジデント学園の中でも屈指の名家の子女がそろう生徒会。彼らがさまざまな事件に巻き込まれる学園コメディ
撮影/山田英博 取材・原文/佐藤裕美