映画やドラマだけでなく、舞台でも意欲作に次々と挑戦し、高い評価を集めている。しかも気負わず気さくで親しみやすく、熱烈ファンが増殖中。活躍の源は、美と健康への集中力。情報を得て、自分なりにアレンジして行動し、継続する。そのプロセスを学びたい!
血の巡りをよくして肌トラブルを解消
どんな役を演じても、ぴたっとハマる。しかも凜々しくカッコいい。吉田羊さんのその存在感は、美と健康があればこそ。
元気の素は? 質問すると即レスが。
「温活と免活と水活、この3つです! ちゃんとやっているおかげで最近とても調子がよくて、もう一生、風邪をひかないんじゃないかって思ってます(笑)」
お肌も髪もツヤツヤで、撮影中もニコニコと、元気いっぱい。その3つ、ぜひとも教えてもらわねば。
温活・免活・水活!
全部、つながっているんです
吉田 羊さん
まずは、温活。
「冷えとりです。11年前から続けているんですけど、体温が上がってきて、体が楽になりました」
肌あれに悩んでいた頃、女優仲間に「羊ちゃん、その肌あれ、体の中が原因かも。巡りが悪いのかもしれないよ」と言われたのが温活のきっかけ。血の巡りをじゃましているのは、体の冷え。ならばと、体を温めることに専念した。
作戦第一は、靴下の重ね履き。シルクの5本指の靴下を履き、その上から木綿の靴下、さらにシルク、木綿と、なんと4枚も。すると徐々に体調がよくなった。
「今は靴下2枚です(笑)。それに今も履いてますけど、これ、足湯たんぽ」
見ると、インタビュー中、吉田さんが履いていたのは特大ブーツのようなもの。
「熱湯を入れるようになっていて、履くと足湯に入っているみたい。メイク中や待ち時間に使うと、がーっと体が温まって、体が楽になります。夏場も、いえ夏場こそ使いますね。冷房が効いていると足から冷えてしまうので」
基礎体温が上がり、現在平熱は36.5℃。37℃を目指しているという。
「平熱を上げると、夏バテしないんです。気温と体温の差が小さいから、疲れにくくなります。それと、血の巡りがよくなったおかげで、肌も調子いいです」
体温を上げる温活は、免疫力アップ=免活でもある。
「3つめの水活、これは体の保水力を高めるために、毎日水を3ℓ飲むようにしています。なるべく乾いていない状態をキープしたいんです」
飲むのは基本、常温の水。
「冷たいものを飲むと、それを温めるために体内の血液が必要になるので、その分、体の末端が冷えてしまうんです。大食いもそれと同じで、たくさん食べると消化するために血液が胃腸に集中するので、冷えの原因になります。十分な血液を全身に巡らせるために、水分補給と腹八分目は、セットで大事です」
実はこの水活こそが、温活と免活をつなげる重要ポイント。
「パーソナルトレーニングとか整体とかランニングもやっているんですけど、せっかく運動しても、筋肉って水分が足りないと増えてくれないんです。そして筋肉量が増えれば、実は体温も上がります。
つまり水分量が多ければ、体温も高く保つことができる。水分が足りずに体が乾燥してしまうと、代謝が落ちてしまうから、免疫力も落ちてしまう。そう、全部つながっているんですよ。
今まで、仕事中はなかなかお手洗いに行きにくいので、水を飲むのを控えていたんですけど、今は、どんなにトイレに頻繁に行くことになっても、水はなるべくとろうと思っています!」
『ザ・ウェルキン』
18世紀イギリスの田舎町で、陪審員として集められた12人の女性たちの物語。吉田さんは判決の鍵を握る主人公の助産婦を演じる。共演に大原櫻子ほか。
【東京公演】7月7日~31日 Bunkamuraシアターコクーン
【大阪公演】8月3日~7日 森ノ宮ピロティホール
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吉田 羊さん
Yoh Yoshida
2月3日、福岡県生まれ。1997年デビュー。小劇場を中心に10年活動した後、映画、ドラマ、舞台、CMに活躍の場を広げる。2014年、ドラマ「HERO」で注目を集め、’15年、『映画 ビリギャル』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。’21年にはオール女性キャストの舞台『ジュリアス・シーザー』でブルータスを演じ、紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。映画『マイ・ブロークン・マリコ』は’22年秋公開予定
撮影/土山大輔(TRON) ヘア&メイク/赤松絵利(ESPER) スタイリスト/井阪 恵(dynamic) 取材・原文/岡本麻佑