この先の更年期も老化もきっと乗り越えられる
47歳の今、更年期の症状は感じていないけれど、興味津々だ。
「実はあまり、心配はしていません。私には栄養療法があるので、何かあったら頼ればいいと思っていますし、つらくなったらその間だけ仕事を休めばいい、と気楽に考えています。先輩たちの中には『私は仕事があったから気が紛れてよかった』とおっしゃる方もいらっしゃいますし、むしろ新しい境地に行ける気がして、楽しみにしているんです」
この先の老化についても、中谷美紀さんにとっては悩みというより、闘う価値のある研究対象。
「少しずつ、実験中です。プロテインは無味無臭の大豆の粉のものと、抗炎症作用のあるターメリックを含んだライスプロテインの両方を飲んでいます。記憶力に効くというオメガ3をとり始めたら、語学学習が以前よりも楽だなと思うようになりました。
ヘアケアに関しては、とりわけ亜鉛とビオチン、それに伴って酪酸菌を大切に摂取しています。それに最近、目頭にちりめんジワを発見したんですね。今までアイクリームなんて、必要?と思っていたのですが、つけてみたら、みごとに消えました。効果あるんですね! 何よりも自然と芸術に触れてさえいれば心が満たされるので、年齢を重ねることも楽しみで仕方ありません(笑)」
前回のインタビューは、下のリンクから読むことができます。
中谷美紀さん
Miki Nakatani
1976年1月12日、東京都生まれ。’93年にドラマ「ひとつ屋根の下」で俳優デビュー。以来数々の映画、ドラマ、CMなどに出演。2006年『嫌われ松子の一生』で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。’14年『ロスト・イン・ヨンカーズ』で読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞。現在はオーストリアと日本を行き来する生活を送っている。日本で仕事にいそしむ日々と、オーストリアで暮らしを楽しむ日々を記したエッセイ『文はやりたし』(幻冬舎文庫)が発売中
撮影/土山大輔(TRON) ヘア&メイク/下田英里 スタイリスト/岡部美穂 ネイル/川村倫子 取材・原文/岡本麻佑