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加藤紀子さんが畑を14年続けてきた理由(インタビュー/前編)

2017年8月26日から、7年半にも渡りOurAgeにて連載『畑からこんにちは』を書き続けてくれた加藤紀子さん。

第88回をもって最終回を迎えたけれど、加藤さんの「畑とともにある暮らし」は、米作りや薬膳という新しい仲間も迎え、より強固なものとなっている。

畑で得たことや心と体の健康について、あらためてじっくり話を聞いた。

 

撮影/露木聡子 ヘア&メイク/松田美穂(アルール) スタイリスト/岡田早苗 金田実香 取材・文/本誌編集部

加藤紀子さん 全身座り写真

ブラウス¥33,300・パンツ¥41,800/TSI(le PHIL) 靴¥35,200/マドラス パールネックレス¥49,500・ピアス¥39,800/805showroom(a wear JW) 指輪/本人私物

 

加藤紀子さん
Profile

かとう のりこ●1973年1月30日、三重県鈴鹿市生まれ。’92年に歌手としてデビュー。幅広いメディアで大活躍するさなか、2000年よりパリへ語学留学。2002年に帰国し、芸能活動を再開。以降、テレビ、ラジオ、エッセイ執筆など多方面で活躍。2013年にTOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシ氏と結婚。現在、TBS『ふるさとの未来』(水曜深夜0時58分~)にレギュラー出演中。

 

畑にハマって14年!

加藤さんが畑に出会ったのは30代後半のこと。テレビ番組をきっかけに始めた野菜作りが、なんと14年も続いている。

 

「自分の人生に畑をやるなんてプランはなかったので、まさかこんなに続くなんて、自分がいちばん驚いています。

家から車で1時間半かかる場所なのに、番組を1年やらせてもらったあともなんか気になることがあって、知らないまま終わるのが気持ち悪いぞって思っちゃったんですよね。

 

やり始めてみたらパリコレみたいなもので、秋冬には春夏の準備、春夏には秋冬の準備…と、ずっとあるからやめ時がなくて。その間に人との出会いもあり、そうすると野菜がもっとおいしく感じられるようになったりして、すべてがハマった気がします」

 

仕事の合間を縫って、どれくらいの頻度で通っているのかというと。

 

「週に1回は必ず、これから暖かくなって成長が早くなってくると週に2回。友人と2人で借りているので、私が行けない時はお任せすることもありますが、できる限り行くようにしています。

 

『畑からこんにちは』で、私の写真があるのは彼女のおかげ。集中しちゃうと手は土まみれだし、『ちょっと顔上げて~』『え、この顔撮るの?』みたいな(笑)」

加藤紀子さん 目線なしのアップ写真

季節によって、畑にいる時間もやるべき作業も全く違う。

 

「毎日天気予報を見て、日々どうするか考えています。習い事のように何曜日の何時に…というものではないので。

昔は夏でも平気だったのが、今は朝から本当に暑くて、暑い時に収穫しても野菜が傷んじゃうから夕方からにしようとか、雨が続きそうだからケアしておかなきゃとか。季節の動きがわかるようになって、いろんなことをちゃんとスケジューリングするようになりました。

 

今は、とれたものをどう食べきるか?ということに、すごく重きをおいています。漬ける? ソースにする? 乾かす? みたいな、ゲーム性もあって。いろんな保存方法で、やりきって楽しんでいこうと思っています」

記事が続きます

 

野菜を無駄なく消費するために、お昼ごはんは野菜たっぷりの味噌汁が基本。新幹線や飛行機で仕事に出かける時も、お弁当としてポットに入れて持っていく。

 

「地方に行くときは、野菜には留守番させないようにしています。消費しきれなければ友達に分けたりして。でも結局、またその土地ならではの野菜や調味料を買ってきてしまうんですけどね。

 

味噌汁は、私にとってはサプリみたいなもの。お味噌も自分で作っているから、好きな野菜をいっぱい入れて、ホットサラダのような感じです。

内臓も温まるし、めちゃくちゃ暑い時期でも、膝の裏に汗をかきながら飲んでいます(笑)」

 

人の魅力、地方の魅力

畑から広がる人間関係も、今の加藤さんにとってはとても大切なもの。

加藤さんの地元・三重、夫・川辺ヒロシさんの地元・鹿児島だけでなく、山形や長野など、「ふるさと」がどんどん増えているのだそう。

 

「山形には毎年必ず味噌づくりに行っているのですが、去年からさくらんぼの収穫もさせてもらうことに。『あの人に会いたいなぁ』って、半年に1回は行きたい場所です。本当は芋煮の時期にも行きたいんですけどね。

最近は長野県小諸市で田んぼという新たなチャレンジもあり、『おかえり』って言ってくれる人も増えて、友達同士がつながったりもしています。

 

地方に行くと、みんな口をそろえて『うちには何もない』っておっしゃるんですけど、本当にいいものがいっぱいあって。自由というか、『豊かだなぁ』って、行くたびに羨ましく思います。『こんなに素晴らしいものがいっぱいあるのに外国から買うんですか?』みたいなことも考えるようになりました」

 

年を重ねると、新しい環境に身を置いたり、知らない人と出会うことが面倒くさかったり不安になったりもするけれど…。

 

「ちょっと苦手な人がいても自分で距離が取れるようになったので、私は大人になって良かったなって思っています。そんなに、ネットで見るほど嫌な人はいないんじゃないかな?(笑)

 

基本的には『この人が紹介してくれる人だから、いい人なんだろうな』というスタンスから入るので、合う合わないがでてきたとしても、まず一回信じて仲良くなりたいと思っています。

『しまった!』ってときは、お酒を飲んで浄化するというか、アルコール消毒して終わります(笑)」

加藤紀子さん、全身立ち写真

野菜作りを始めるとしたら…

加藤さんのように、いきなり畑は無理にしろ、何か育てたいと思ったら何から始めるのがおすすめですか?

 

「しそ、かな? 植えておけば新しい葉がでてくるし、枯れたと思っても復活するんですよ。そしてもし失敗したとしても心が折れにくい(笑)。

 

欲しい時にちょっとつまんで使えるし、いっぱいできたら茎の先を水に浸けて保管しておけば長持ちするし、しょうゆ漬けにしたしそをご飯に巻いてもすごくおいしい。秋になったら、しその実をお刺身に添えたりもできるし、意外といろいろ使えます」

 

野菜のことになると話が止まらない加藤さん。食養生はもちろんのこと、実は睡眠をとても大切にしているという、美と健康の話はインタビュー後編で。

 

(健康のための食習慣と、質のよい睡眠についてのインタビュー後編はコチラ

 

 

YouTube 「加藤紀子畑チャンネル」 https://www.youtube.com/c/katonoriko

公式ブログ 「加藤によだれ」 https://ameblo.jp/katonoriko

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