デンマークのフラワーアーティストがDIYで造り上げた庭園へ、ようこそ!
とある4月のぽかぽか陽気の日に、箱根に新しくできた北欧スポット「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」に行ってきました!
デンマーク出身のフラワーアーティスト、ニコライ・バーグマンさんといえば、ファッショナブルでビビッドな色合いが特徴のフラワーボックスアレンジメント。そのフラワーボックスを求めて、南青山のお店やカフェに行かれたことのある方も多いと思います。この度、そのニコライさんが、箱根に念願のガーデンをオープンしました。
こちらがニコライさん!爽やかな白いシャツで迎えてくれました。ガーデンスタイルのカジュアルなファッションですが、北欧らしい黒の着こなしが素敵です。
「箱根に小さな土地を持てたらいいな」とずっと思っていたというニコライさん。ある日、偶然、「For Sale」の看板を見つけ、出会ったのがまさにこの土地で、オーナーの方に「自然が大好きな人にしか売らないよ」と言われた瞬間、「それってまさに自分のこと!」と思ったとか。その後、オーナーの方とはすっかり意気投合して、購入を決めました。
北欧の人たちがDIY好きなのは、私自身、フィンランドの人たちとの交流を通しても実感していますが、ニコライさんもDIYが大好きなのだそう!
上の写真のニコライさんの足元にある、道に敷き詰められている草木のチップも、自らの手で作りました。枯れた草木はいつでも手に入るわけではないので、秋から冬にかけて集めストックし、少しずつ使っています。
「さあ、草のかさかさとした感触を楽しんで!」というニコライさん。園内散策をスタート。一歩一歩、草を踏みしめながらウォーキングを楽しんでいると、鳥のさえずりが聞こえてきます。
すると、「ここは、鳥がたくさん来るようにデザインしているんですよ。忙しい毎日を過ごしている皆さんが来られたときに、鳥の声を聞いて、緑に囲まれて、ホッとひと息つけるような場所にしたい。リラックスして、リフレッシュしてもらえたらと思っています」と教えてくれました。
さらに先へと進むと、ガラス張りの小屋が現れました。Shop Pavilion(ショップ パビリオン)です。小屋自体は、デンマークのガラスハウスメーカーのもの。Shop Pavilionは、今後ガーデングッズを販売する場所にしていくそう。
ガラスハウスの周りには、きれいなお花が並んでいました。よく見ると、鉢植えカバーもさりげなくおしゃれ。その上、主張し過ぎず、自然に溶け込んでいます。
美しい鉢植えをバッグに、ニコライさんは自然への敬意も語りました。
「ここでは植物を直接地面に植えず、鉢植えを並べています。地面に植えるのは、ツゲや椿、紫陽花のように、箱根に自生する植物だけ。私は、箱根の山をキャンバスに見立て、季節や気分に合わせて、植物を自由に選び、ガーデンに変化を加えていきたい。だからこそ、自生する植物以外は、ポットやプランターに入れて並べています」
園内には、こんな大きな作品も!ガーデン内で拾われた枝が絵画のフレームのように、作品の一部となって活用されています。
ニコライさんの庭園探索は、まだまだ続きます!【後編】をお楽しみに!
新谷麻佐子さんの北欧旅連載
『今人気の田園ツーリズム。フィンランド、ラトビア、エストニアに行ってきました!』