デンマークスタイルのサンドイッチでピクニックも!
前回から、ニコライ・バーグマンさんが箱根にオープンした「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」を散策中。後編では、庭園の奥へと分け入っていきます。
さらに進むと、小高い丘の上にValley View Pavilion(バレー ビュー パビリオン)がありました。ここにはニコライさんの作品が並んでいます。
一見、植物園のような雰囲気ですが、作品のひとつに近づいてみると、切り株にドライローズがいっぱい。ニコライさんの作品を見ていると、植物のみずみずしい瞬間だけでなく、枯れた草花や朽ちた木々などにも温かい目線が注がれているのを感じます。
まだまだ他にも見所はありますが、こうしてガーデン内を一通り見渡すと、全体的にナチュラルな印象です。まさにそれこそが、ニコライさんのやりたかったこと。
「どこを見ても一面花畑のようなガーデンではなく、まずはありのままの大自然を楽しめて、あちこちに色がある。それが理想です。今後は、ハロウィンのイベントやクリスマスマーケットなど、季節のイベントも開催できたらと思っています」
箱根の山の中にあるガーデンは、程よく高低差もあり、一周すると「いいエクササイズ」になります。お腹も空いたことですし、NOMU Cafeへ。
カフェには大きな窓があり、中からも美しい箱根の自然が楽しめます。テーブルは、建物を作るために切り倒さなければいけなかった木材を使用。土地を購入したからといって敷地内の木は自由に切り倒すことができるわけではなく、一つひとつ申請しなければいけません。自然の恵みに感謝しつつ、大切に利用します。
こちらはデンマークらしい食材や色合いを取り入れたサンドイッチ。地元箱根の食材と、国産小麦にこだわった自家製発酵パンで作られています。他にデンマーク産ブルーチーズ入りのサラダやスイーツなども。有機緑茶レモネードは、小田原のお茶とレモンを組み合わせたもの。やさしい緑茶の味とほんのりとした甘味がおいしく、たっぷり歩いた後の一杯にぴったりです。
これらのサンドイッチやドリンクは、バスケットに詰めて、屋外でピクニックを楽しむこともできます。私も取材時はピクニック体験できなかったので、ぜひ次回は!と妄想中。
また、カフェでは、キャンドルや帽子など、オリジナルグッズを販売。中でも注目は、箱根限定のフラワーボックスアレンジメント(11,000円・税込)です。家に帰ってからも美しい自然の余韻に浸ることもできそうです。
まもなく訪れる梅雨は、箱根が美しく輝く季節でもあります。「ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ」もエントランスいっぱいに紫陽花が並ぶそう。ぜひこの時期にしか味わえない自然の美を見に足を運んでください。木々の緑も、取材時よりずっと豊かになっていて、自然のエネルギーをさらに強く感じることができると思います。
■ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズ
神奈川県足柄下郡箱根町強羅1323-119
入園料
大人 事前Web予約1500円、現地購入 1800円
学生 事前Web予約1100円、現地購入 1400円
小学生以下は無料
※園内はすべてキャッシュレス決済(クレジットカード・電子マネーのみ)です。
Webサイト https://hakonegardens.jp/
インスタグラム https://www.instagram.com/nicolaibergmann_hakonegardens/
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