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定年女子、ヒヨドリ警察になる。張り込みの成果は…

マドレーヌ

マドレーヌ

定年女子。主に雑誌「LEE」、サイト「OurAge」などで38年間、会社員編集者を続け2021年春に定年。現在はサイト「OurAge」とムック「MyAge」で週3ワーク中。冷え性で365日ソックス着用。アイスクリームは25年以上食べていません。趣味はガーデニング、サッカー観戦、筋膜リリース、コロナ禍にはじめたジョギング。若い頃はパリかぶれで、ペンネームはフランスの絵本の主人公から。

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カベルネ・ソーヴィニヨンを巡るヒヨドリと定年女子の仁義なき戦い・2022夏

 

昨夏も書いたのですが、マンション7階のうちのテラスで育てているスモモやブラックベリー、シャルドネなどの果実類を、毎年ヒヨドリが狙いに来ます。

ガーデニング定年女子、「ヒヨドリ」とシャルドネの実を奪い合う(2021.8.2)

 

おととしまでは、毎年ほぼ食べられるにまかせておりましたが、昨春定年を迎え仕事が週3ワークになり余裕が出たせいか、自分で収穫してきちんと味わいたい!という欲求が沸いてきました。

 

今年はシャルドネがやや不作で、カベルネ・ソーヴィニヨンが豊作です。カベルネ・ソーヴィニヨンまだ青くて固く酸っぱいこちらは、まだ緑で固いカベルネ・ソーヴィニヨンの実です。

定年女子、ヒヨドリ警察になり出動する!

さて、今年も6月初旬から攻防戦が始まりましたよ。

久しぶりの「キーキー」「うひょー、おいしそうなスモモだ!(鳥語を超訳)」というはしゃぎ気味の鳴き声に気づきます。さっそくリビングのブラインドの隙間からテラスにカメラを向けましたよ。ブラインドの隙間からあわてて撮影したヒヨドリこの時はカベルネ・ソーヴィニヨンとブラックベリーを少しつついてヒヨドリは飛んでいきました。うぬ~、食い逃げされたからには、証拠写真を押さえるぞ。もう、気分はヒヨドリ警察です。

 

(ここから刑事ドラマ風に)

種をしゃぶるヒヨドリ

なんと奴はスモモの種をくわえている!? おお、これは今まで見たことのない犯行現場だ。

去年までは、少しだけつついて何個も食い散らかしていった。種が見えるまで食べ尽くしたことなんていまだかつてなかったのに!

おととしのスモモ ヒヨドリに食べられたのおととしの証拠写真。ちょっとつつくだけで、けして完食することはなかった。

窓越しに2カット撮影したところでヒヨドリはカメラに気づいて逃亡。仕方がない。テラスに出て現場検証にとりかかる。

先ほど奴がつついていた種が、きれいにしゃぶられている!

初めてヒヨドリが種までしゃぶった

な、なんと、その横には割れた種も!こちらはすでに乾いているから、昨日のものと推測される。

ヒヨドリが割ったスモモの種

窓際には千鳥足で歩きながら種をとことんしゃぶったと思われる痕跡が!足跡の証拠写真は、しっかり押さえた。
スモモを食べたヒヨドリの千鳥足現場

どうも、一連の犯行途中で、1度種を窓にぶつけた痕跡もある。リビング間近での犯行だっただけに現行犯写真を押さえられなかったのが、返す返すも悔やまれる。

ヒヨドリがスモモの種を窓にぶつけた痕跡

しかし、今年のスモモの被害は種になった3個と、木になったまま食べられた1個の計4個のみ。

スモモ、ヒヨドリが食べて翌日種だけになっていた木になったままの実も、翌日には種だけ残して完食していた。

ほかは、スーパーで買ったオクラが入っていたネットと爪楊枝で完全包囲。

スモモネットでくるむ

残りのスモモは数回に分けて収穫し、2週間ほどかけて熟した順に美味しく食した。

ヒヨドリから守ったスモモ22個

ヒヨドリが種をしゃぶるまで食べつくした訳は?

さて、かつてない現象、ヒヨドリが種をしゃぶるまで完食したのはなぜか?
原因として考えられるのは…

① 大人になって、器用に食べられるようになった。

⇒いやいや、去年だって十分に成鳥に見えた。

② 今年はエサになる実りが少ない。

⇒でも、うちの果実が豊作ということは、気候条件的に周辺地域も充実していそう。

③ 昨年までと別個体で、性格が違う。

⇒とはいっても、たいてい1羽でやってきて、たまにつがいと思われるもう1羽が短時間いる状況に変化なし。同じ個体と考えるほうが自然?

④ 鳥もSDG’sに目覚めた。もう食べ残しはしない。

⇒???

 

すみません、正解はまったくわかりません。できれば ④ SDG’sであってほしい…。

ヒヨドリ警察、ついに張り込み開始

さらに食い逃げ現場の確証を押さえたい私は、残るカベルネ・ソーヴィニヨンとブラックベリーの実を泳がせて(ネットで守らず)撮影機会を狙うことに。

 

ヒヨドリの声が聞こえるたびに、窓際へ飛んでいく臨戦態勢。窓のすぐ外側で育てているミモザが大きくなって、ウッドフェンスにつたうカベルネ・ソーヴィニヨンが見えづらくなっていたので、思い切って、そちら方向の枝をばっさり剪定。(ミモザはすぐに枝を伸ばすので、問題ないんです。)

やっと撮影できたのがこちら。

まだ青いカベルネ・ソーヴィニヨンを食べに来たヒヨドリ雨模様の暗い日、まだ固いカベルネ・ソーヴィニヨンをつついていましたよ。こちらの動きを伺っているようです。カメラは窓辺においてあるのですが、ヒヨドリの鳴き声を聴いてからカメラをつかんでブラインドの隙間にレンズを突っ込み、ピントを合わせると、どうしてもバタつくし、撮るまでに10秒以上かかってしまいます。

それでついに、この状況に!
ヒヨドリ撮影用にカメラを三脚設置張り込みか!?

三脚に一眼レフと望遠レンズをセットし、朝起きたら、ブラインドの合間にレンズを挿します。カメラは鳥の動きに合わせられるよう、ある程度ゆるく三脚に設置してあります。出かけるときと夜には、レンズを引っ込めて、ブラインドをしめますが、昼間家にいる間は常にこの状態…。

 

あ、あやしい…。

 

ヒヨドリも怪しいと思ったのか、レンズを設置してから、とんと来ない!? 鳴き声も聞かなくなりました…。ただ気になったのは、マンション南面の下のほうから、何度かヒヨドリの鳴き声が聞こえてきたこと。でもヒヨドリの姿が見えないと、いつもはスラスラ思い浮かぶ鳥語超訳も出てこない…奴の動向を見失った…ヒヨドリ警察の限界です。

 

張り込みを続けて2週間。1度もヒヨドリを目撃できず、諦めて三脚を片付けました。犯人に察知され取り逃がした気分です。

ヒヨドリとの再会

あきらめて1週間ほどたった8月初旬。カベルネ・ソーヴィニヨンの実が熟して色づき、つまんでみるとかなりおいしくなってきました。あれ?少し実が食べられている気が?

カベルネ・ソーヴィニヨンが熟してきた

リビングから窓越しにテラスの植物の状態を観察していると、目の端に大きく動くものが映りました。カベルネ・ソーヴィニヨンの実に飛びつくヒヨドリです!

カベルネ・ソーヴィニヨンを食べに来たヒヨドリ羽をばたつかせて別の房に飛びつきながら、実をつついています。
カベルネ・ソカベルネ・ソーヴィニヨンを食べに来たヒヨドリーヴィニヨンを食べに来たヒヨドリ

毎年夏の果実を食べに来るヒヨドリですが、今までの訪問時には「うひょ~!」とか「ここにおいしいものがあるよ~」とか、いかにもの喜びの声がだだ洩れがちだったので、我が家に来たことにすぐに気づいたのです。それがいつの間にか声を出さずにひっそり来るようになった!? でも、よそのお宅(エサ場)では今も鳴いているのにな~。(嫉妬?)

 

はあ。

結局、私ヒヨドリ警察、ヒヨドリに食べに来てほしかったのでした。

 

さあ、今年もまだしばらくカベルネ・ソーヴィニヨンもブラックベリーもあるから、食べに来ていいんだよ~。なるべく声も出してね~。来年もおいでよ~。

 

今回の「定年女子あるある(かもしれない)川柳」は

来て文句 来ないと執着 あまのじゃく

 

ここまで書いたところで、もう1回撮影機会がありましたよ。

ヒヨドリが飛んできてすぐにカベルネ・ソーヴィニヨンの実を一粒くちばしで挟み、顔を上に向けて喉の奥に流し込み…安定したフェンスにちょこんと乗ったところです。ヒヨドリ カベルネ・ソーヴィニヨンを1粒食べた後

とほほー。カベルネ・ソーヴィニヨンの実をくちばしで挟んだところや、上を向いて流し込むところを撮りたかった~。レンズでヒヨドリの姿を捉えるのに手間取り、まったく間に合いませんでした…。

ふ~。これからも「定年女子ヒヨドリ警察」、続きそうな気がします…。

ブラックベリー

黒く熟すとすっと取れておいしいブラックベリー、そろそろ食べ頃だよ~。

 

◆勤続38年。コロナ禍の「定年女子」はかわいそう!?

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